第7話 放課後
―― あれは、うっかり忘れたアクリル絵の具を’第二美術室’から持ち出そうとした時のことだった。窓際側の机にそれが放ってあることを確認し、急ぎでそこに向かうと、視界の端にユラ、と揺れている作品が目に入った。
冷房器具の上に、木彫りの作品が雑に置いてあったのだ。すごく綺麗に作り込まれた『作品』だったのに御座なりな置き方に私は何だか腹が立ってしまった。
どこか安定した箇所に退避させないとと持ち上げた瞬間、その裏から紙が落ちてきた。そこにはあろうことか、好きな人の名前が書かれていた。
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