第四話 厄払いと 善哉《ぜんざい》
幾度かの年を越え、峰も随分と
己がすっぽり入るくらいの籠が荷台に御座りますので、お預かりした洗濯物を、山のように詰め込めば、前輪が浮き上がって難儀致します。なんとも
荷台の籠には、丈夫な
お揃いの屋号を入れた前掛けに、粋な
まぁそれはそれ、朴念仁の峰で御座りまするので、ついぞ気付かぬは花、で御座りましょう。。
御用聞きに回るのも、ずいぶん馴れた年明けで御座りました。
仕上がった洗濯物をお届けに参りますれば「どうぞお入りやす」と、奥へ
「遠慮のう、お
その日はどこの
「今日は、祭りか何かで御座いましょうか」と。。
普段は厳しい番頭さんが、にこりと笑ったのに仰天したのは、内緒で御座ります。
叱られるときは震えるほど怖いのに、笑ったほうがもっと怖かったとは、口が裂けても申せません。
「厄払いの行事に行き合わせはったんや。
いろいろと新しい事を経験させて頂いた、峰で御座りました。
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