第3話
「え?なんかおかしいこといったか?」
俺は当たり前のことを言っただけなのに、なんでこんなに驚かれなきゃいけないんだ?
「ちょっと待ってくれ。お主は15万のうちの1000込めたのだろう?
なのになんで残りの魔力が15万あるんだ?」
あれもしかして俺とんでもないことをしちゃってる?
「えっと、ユニークスキルに自動回復があって1秒で10000回復するんですけど、これそんなにすごいことなんですか?」
「「「「「「無自覚ぅぅぅぅぅ!?」」」」」」
「あっ、間違えました。このスキル、ユニークじゃなくてオリジナルでした。」
「「「「「「しかもオリジナルぅぅぅぅぅ!?」」」」」」
「あのなぁ、オリジナルスキルって何かを極めないと発現しないのだぞ?」
えっ、そうなんだ。てかなんでそんなことを知っているんだろうこの
まぁいいや。なんか向こうは騒がしいからほおっといて姫様と練習しておこう。
「姫様、さっさと魔法の練習しておきましょう」
「こんな時もそんな調子なのね、あなたって。」
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控えめに言おう。この
俺は除くとして、同年代に勝てる人なんているのだろうか。
魔力は今の俺では勝ち目がないし、制御技術に至ってはちょとしたミスさえなければそこら辺にいる一般兵じゃ相手にならない。
俺が教えることなんてあるのだろうか?
「なぁ、姫様。あんた何が知りたいんだ?」
「上級魔法のさらに上の魔法。」
もしかして王級や超級が使いたいのか?確かにしっかりと練習すれば使いこなせるほどの器ではある。けど、この人たちは前線に出ないから必要ないんじゃないか?
しかも超級から上は俺たちの部隊しか使える奴いないし。
「いいよ。けど、今の姫様に使えるようになるのは王級までだ。超級は教えることができない。」
「なんでよ。」
「超級からは理論は通用しない。あるのは漠然とした概念だけだからだ。今のままじゃ、使いたくても使えない。もし使えたとしても、あんたの命は保証できない。
今から王級は教えるが、2~3日で使えるようなものじゃないからな。覚悟しとけよ。」
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そう思っていた俺がバカでした。
まさか試験前までに使いこなせるようになるとはな。
つくづくこの姫様は天才のようだ。
そうこうしているうちに試験の日は来てしまった。
あ、筆記の勉強してねぇ。
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