第2話
俺らの使う訓練場は王城の地下にある。なぜかって?ここ頑丈すぎて有事の時の避難場所なんだよね。だって、下手したら世界最強なんだぜ。
と、現実逃避はそろそろやめようかな?
でもさ、俺、思うんだよね。日頃さ、頑張って国のために戦って守ってきたはずなんだよね。俺、日ごろの行いは悪くないと思うんだよね。うん。なんでこんなことが起こるんだろうな?初めて食らったぞ。いちゃもんつけてくる奴と決闘騒ぎだなんて。
しかもだよ。陛下まで面白そうに見てるんだよ。あと、さっきからあんなに堂々としていた姫様がおろおろしてるんだよ。これ絶対「迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません」って思ってるよ。
よし、一つ一つ振り返っていこう。
1 俺と姫様が一緒に歩いているところを王族警備隊にみつかった。
2 向こうは俺のことを知らなかったらしく邪魔とか言ってきた。
3 キレた俺は挑発をした。
4 言い合いをしているところを陛下に見つかった。
5 なんだかんだで決闘をすることになった。
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
うん。これだけ見ると俺が悪いな。
そろそろ始まる時間だから、姫様を陛下の隣に転移させてっと。
うん。この戦いで姫様に少しだけ見せてやろう。魔法の使い方を。
「ふん。貴様らのような兵士と我ら王族警備隊との格の違いを見せつけてやる。」
「はぁ~~~。できる限り時間をかけてくださいね~。(じゃないと姫様に何も見せられねぇから)」
「貴様ぁ~!!!」
さぁ、そろそろ始めるみたいだな。
「よーい、始めっ!!」
「はぁぁぁぁぁぁ!!死ねぇぇぇぇぇ!!」
いやいや殺したらダメでしょ。なんか剣で突っ込んでくるみたいだし、魔法でも打ち込んでおくか。足止め程度の初級でいいか。とりあえず5発でいいか。
うん?なんかおかしいな。なんで対抗魔法を打たない?そのままだと確実に足止まるよ?もしかして鎧があるから大丈夫とでも思ってるのかな?
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
いやそりゃそうなるでしょ。もしかしてこれは罠なのか?とりあえず降参と言ってないから追撃しておこう。
「や、やめてくれ!!」
やっぱりこれは罠なのか?だって初級程度が効くはずないのに。
「こ、降参!!!降参するから!!!もうやめてくれ!!!」
とりあえずやめよう。なんか弱い者いじめしている気分になるし。
「なぁ。レグルスよ。お主どのぐらい魔力を込めた?」
なんか陛下が聞いてきた。
「えーと。1000ぐらいですかね?」
「ふむ。ではお主の魔力量は?」
「150000ぐらいですね。」
「そしたらお主は1割も魔力を込めてないと?」
「はい。そうですけど?」
「で、残りの魔力は?」
「?150000ですけど?」
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
「「「「「「はぁ~~~~!?」」」」」」
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