Break Time
「すいません、警部……彼の高校時代の淡い恋の話なんて聞く意味あるんでしょうか?」
「人間っていうのは、常に選択をしている生き物だろ? どこに人生を変える選択があり、その選択がどの道へ向かうのか。それは誰にもわからないんだよ」
「それ答えになってませんよ?」
警部と思われる男性は咳をしてから、大事なことをいうように発言した。
「人間は頭さえ狂ってなければ、必ず理由があって罪を犯す。遺伝も環境も経験も立派な理由になる。彼は、最初は本当に優しい人物だったと私は思うんだ。しかし、彼の仮面は重厚で剥がせない。その仮面が染み付いているからだ。その行為や事情聴取の内容が本音なのか? それは彼にしか分からない。だから、彼の生い立ちから話を聞いて、犯行の経緯をこと細かく聞くのが大事なんだよ」
「それじゃ……、彼の供述の続きといこうか」
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