放置ゲーの世界の中心で愛を叫ぶ

月花

放置ゲーの世界の中心で愛を叫ぶ



 推しにSSR衣装を貢ぎたい。


 全人類のごくごく真っ当な欲望を誰が否定できようか。いや否定できてもするな。したら許さない末代まで呪う。


 そんな思いを抱きながら昼夜問わずに奔走(イベント周回)する俺を止める人はいない――。


「いえいえいえ止まってもらっていいですか、倉庫が素材であふれかえっているんですけど。端から端までR素材でみっちり埋まっていて圧迫感が激しいんですけど」

「はあー? 俺は君のSSR衣装を手にするまで止まらないんでー。リニアモーターカーのごとく走り続けるだけなんでー」

「あなたの動力は磁気なんですか?」

「100%君への愛だよ」

「謎の動力で動かないでください」


 パーティーに残されたたった一つの良心こと俺の推し、ルイだけがなぜか俺のたぎるような情熱を止めようとしていた。


 俺が必死にイベント――1週間前から開催されている秋特有のあれ――を周回することによって報酬を稼いでいるというのに、彼女は眉をひそめて俺を見るのだった。


「えっ、だって普通に怖くないですか? キメ顔でおまえのためだよ、と言われて鳥肌立たない人がいたらぜひ私に紹介してほしいんですけれど」


 さらりとした黒髪ボブをなびかせる彼女は、真顔で後ずさっている。


 低めの身長で、俺を見上げるようにしていた彼女との間には1メートルの距離が生まれてしまった。


「ちょっと待ってて、電話帳の一番上から連絡するから」

「やめてください、不審者だと思われて通報されます。さすがに見過せません」

「友人に連絡するくらい普通に良くない!?」

「ご友人……いらっしゃるんですか?」

「ふざけてんのかふざけてないのか分からないトーンで話さないでほしい。普通に見分けがつかんから」


 俺の推しは今日もクールで毒舌だ。


 ここはスマートフォンアプリ、いわゆるソーシャルゲーム(放置ゲー)の世界。


 ☆4キャラクターとして生を受けた俺は、☆2キャラクターである人生最大の推しルイに、なんとかSSR衣装を着せようと、一日の2/3は目を血走らせていた。







「私、☆2キャラクターですよね」


 彼女はソファに浅く腰掛けながら、自分の頭を指さした。彼女の頭上には黄色い星が2つ、きらきらと輝いている。


「レアリティでいえば低いと思うんです」

「まあ世間一般で言えば? そういうことになるとは思うけど」

「10連ガチャを回せば、大量の私が出てくるわけですよね」


 そうっすねえ、と俺は適当に頷いてみせた。


 ついでに、できれば自分の頭の上で輝いている星のうち、3つくらいをもぎって彼女にプレゼントしたかったけれど、けたたましいエラー音がなるので「うるせえな」と首を振る。


「普通はレアリティの高い方々が人気になると思うですよ。ほら、ゲーム運営の方だって☆5の方々を金づ――お金のなる木だと思っているでしょう?」

「金づるも金のなる木も変わらんけど?」

「私なんて、戦闘力でもあまりお役に立てませんし……」


 ルイは指先に自分の髪をくるくると巻き付けながら、視線を逸らす。


 このゲーム、与えられたシナリオはごくごく単純なものだった。


 世界を破壊しようともくろむ強大な敵を、ギルド代表――つまりはこのゲームをプレイしている人間――とともに集められたキャラクターが倒す。


 だからキャラクターは強ければ強いほど価値があるし、要はレアリティが幅を利かせる世界である。どこの世界でも生まれ持った才能は最大の武器だ。


 俺は組んだ足をぶらぶらとさせながら、彼女に視線をやった。


「でもルイたんって白魔法使いだから、攻撃範囲広いじゃん」

「その気持ちの悪い二人称には目をつむるとして、私の上位互換なんて山ほどいらっしゃいます」

「恐山くらい?」

「イタコさんも諸手を上げて万歳なくらいです」

「どんな状況だよ」

「霊よりみどりなんじゃないですか?」

「ホラーのロケ地にぴったりだな」


 ルイはにこりともせず、むしろふうっとため息をついて背筋をやや丸くした。あなたに付き合っているとキリがない、とでも言いたげな視線だったが、もうずいぶん見慣れたものだったので、俺はまなじりを下げた。


「でもさ」


 君は知らないかもしれないけれど、と呟く。


「俺にとっては、ルイはルイだから」

「ええ、私はいつでも私です」

「そーいうところが推せるんだよねえ」


 何を言っているんだこの人は、と言わんばかりの表情に微笑み返して、俺は体力回復アイテムをほおばった。一応ルイにも「いる?」と尋ねてみたが、「体力はゲージ一杯なので」とすげなく返された。


「あなたが私を応援してくださるpaypayドームアリーナの観客であることは、この際ひとまず保留しましょう。花粉症のごとく目を充血させてまで、私のSSR衣装を欲しがる理由って何ですか?」

「…………だってほら、ルイってあれでしょ」

「?」

「レベルが上がるたびに肌露出度が上がるタイプのキャラクターじゃん! もう肌を1ミリ露出してるだけで俺の寿命が一年縮むわけ。全身を隠していてほしい。なので一番露出度が低そうなSSR衣装を求めてる」

「年頃の娘をもつお父さんですか?」

「あっ、君と血を分けるのは解釈違いなんで」

「奇遇ですね、私もご遠慮させていただきたかったんです」


 君と解釈が一致した記念に乾杯、と体力回復アイテムを掲げてみたけれど、ルイは不可解そうに首を傾げただけだった。







 イベント周回はそれなりに大変な作業だ。


 敵を片っ端からなぎ倒し、何とか宝箱を手に入れたかと思えば、中身はどうでもいい武器が1つか2つ入っているだけ。そうなるとまた最初からやり直しで、体力回復アイテムを口に突っこんで出陣する。お目当てであるルイの衣裳には未だ巡り合えていない。


 ところでこの体力回復アイテム、もっさりとしたクッキー生地なのがいただけない。口腔内、特に歯の奥にへばりついて取れなくなるのだ。俺は運営に「酒がいいです、俺は熱燗が好きです」お便りを出してはみたが、いまのところお返事はなかった。


 敵が落としていった宝箱をせっせと回収しながら、薄々、今日の戦果が芳しくないことを悟っていた。


「どうやら神は俺を見放したらしい」


 少し離れたところで宝箱回収作業を行っている俺の相棒は「神は運営様でしょ」と、天に向かって厳かに両手を合わせた。


「雑なクレームに返事くれるほど暇ではないと思うけど?」

「俺がクレーマーだっていうのか!?」

「世のクレーマーは大体そういうことを言うよ」


 俺の相棒はわざとらしく肩をすくめて、「よくやるよね」と眉を下げる。


「ルイちゃんって、君のことそんなに好きだったっけ?」

「うーん、虫よりは好きだと思うけど?」

「嫌われてると同義だよ」

「朝食のベーコンより好かれている自信は……微妙だな……」

「ばっちり嫌われてるよね、それは」


「君も物好きだねえ」と彼はもう一度肩をすくめてみせた。笑っているというよりは、思考回路の出来に同情しているような顔だったので、俺は静かにしゃがみ込む。足元にあった一番大きな石をひっつかむと、全力でぶん投げた。


「った!?」

「悪い、手が滑ったと見せかけて石を投げつけちまった」

「ごく普通に投げているだけじゃないか!」

「なんだよおまえ体力ゲージ赤になってんじゃん。おらっ、食って体力回復しろ」

「今君にやられがふっ」


 彼の口の中にアイテムを突っこんで、最後の宝箱を空けた。まだ期待は残っていたので、薄めで見守る。


 白い光エフェクトと軽快な音楽が流れて、R素材が元気いっぱいに飛び出してきた。


「マジでいらねえ」


 そばにしゃがみこみ、アイテムを宙高く放り上げる。


 ここはソシャゲ世界、プレイヤーが素材倉庫を整理してくれるまで、回収し続けるしかないのだ。







 とはいえソシャゲなどたいてい確率の問題でしかないので、延々周回していれば、いつかは目当てのアイテムに出会える。


 課金できないなら時間を溶かせ、それが正義だ。


「マ、マジか~~~」

「君の会話ってほとんどマジで成立してるよね」

「うるせ~~~~~」


 宝箱の中で輝いているSSRの文字。俺は宝箱に抱き着いて頬ずりしながら、幻覚にまで見たその衣装に手を伸ばした。


「神様、仏様、運営様。俺はついにやりとげました……」


 ルイ専用、SSR衣装。ハロウィンイベントで用意されたそれは、魔女をモチーフにした厳格なローブだ。ほとんど肌露出のない衣装――相棒は残りアイテムを回収しながら首を傾げた。


「そういや君って、ルイちゃんがレベルアップで薄着になるって、なんで知ってるんだっけ?」

「長年の勘ってやつよ。低レアは九割脱ぐ」

「何故だか説得力が半端ないな」


 でも、と相棒は腕を組む。


「普通さあ、好きな子には露出してほしくない? 肌見たくなるのがさがじゃないの?」

「はあ? ストレスで胃潰瘍になるわ。一刻も早くあったかい毛布で全身覆いたくなるわ」

「田舎のおばあちゃんか?」

「だから血縁は解釈違いだって言ってんだろ」

「だからって何??」


 そういや、まだこいつには言っていなかったな、と思い返す。俺は何を言っているのか分からなくなりながらも、ほぼ本能で喋っていた。


「大体、世の中すべての奴が肌露出を喜ぶと思うなよ。俺は少しでも豪華な服着ててほしいんだよ。推しが着込むほど嬉しくなっちゃうタイプなんだよ、俺は」

「じゃあルイちゃんに水着実装されたらどうすんのさ、君死ぬの?」

「運営とプレイヤーを殺して俺も死ぬ」

「巻き込み事故じゃん」


 最悪だよ、と相棒は片手をひらりと振った。


「君って、なんでそこまでルイちゃんが好きなの?」

「え~~~、訊いちゃう? それ訊いちゃう?」

「ウザイからやっぱいいや」

「おい、責任もって最後まで訊けよ」


 相棒の腕を掴み、ぐるりとひねり、そのまま関節技をかける。「ギブギブ、喜んで訊かせていただきます。あっつあつのフレンチトーストみたいななれそめ話聞きたいなあ~!」と返ってきたので、俺は「仕方がないな、そこまで言うなら教えてやろう」と照れ顔で彼を開放した。


「腕の主要な関節が壊死しそうだったんですけど?」


 俺の脛だけを的確に蹴ってきていることはともかく、俺はすでに彼女の姿を思い浮かべていた。


「俺が初めてルイと会ったのって、第一章のクエストが終わったときでさ」

「そっか、クリア報酬がルイちゃんだったか」

「ボス撃破したあとだから、こっちは割と瀕死じゃん? 体力ゲージが赤く点滅してるっしょ? そういうときにルイが来てさ、俺のことじーっと見るわけ」

「なるほど、そこでルイちゃんに、汚らわしいです近づかないでくださいって罵倒されて興奮したんだね?」

「変態に仕立て上げようとするのやめろ?」


 いまだ脛を蹴ってくる相棒の脛を蹴り返す。お互いガツンガツン蹴る。性格の悪い奴が集まったサッカーのようだった。


「ちげえよ、あの時ルイは、怪我しているんですねって俺の怪我を治してくれたんだよ。低レベル魔法ですけどって。実際のとこ、ほとんど治らなかったから笑っちゃうんだけどさ」

「……へえ、なんかルイちゃんにしては意外だね。気まぐれかな?」

「そうでもねえよ」


 ぐーっとのびをして、振り返る。 


「ルイはルイだから」


 俺はSSR衣装をアイテム一覧に放り込んだ。


 ルイがレベルアップして薄着になる前に、この衣装で守らなければ。


 俺は磁気とルイへの愛を動力に、ギルド本拠地へと舞い戻った。







「ルイたーん!」


 SSR衣装を持ってうっきうきで帰還した俺は、ギルド本拠地を歩き回っていた。


 今すぐにでも彼女に衣装を着せたくて仕方がなかった。


 かれこれ十日間、朝から晩までイベント周回した俺がやっと報われるのだ。


「あっ、ルイ! 待って、ちょっと待って」


 大きなロッドを片手に歩く彼女を呼び止めた。いつの間にレベルアップしたのか、黒いボブヘアには髪飾りが増えている。ついでにスカート丈も短くなっていた。


 やはり急いで正解だ。


 彼女はくるりと振り返り、ロッドの先を床に付けた。


「おかえりなさい。いつにましてボロボロですね、何周されたんですか?」

「32周」

「怖――ではなくて、お疲れさまでした」

「おしいっ、二文字だけ本音が漏れてる」


 彼女は「体力ゲージが点滅していて眩しいです」と言って、俺の手に回復アイテムを握らせた。


「お、これレア度高いポーションじゃん。さすがルイたん、気遣い上手!」

「それでご用はなんですか? ついに脳に腫瘍が発見されたんですか? お悔やみ申し上げます」

「ソシャゲに脳腫瘍があってたまるか」


 俺はむふふ、と笑ってアイテム収納に手を突っこんだ。


「さあさあ、その可愛い両目を見開いて! ついに俺はやり遂げました。見よ、君専用SSR衣――!」


 俺の言葉はぷつんと途切れた。


 突如、なんの前触れもなく、サイレンが耳の奥で反響した。


「エラー……?」


 意気揚々と掲げようとした瞬間、黒いローブは0と1へと変わり、消え失せたのだ。


「――?」


 まるで、最初から何もなかったかのようだ。


 ルイはわずかに髪の先を揺らし、俺はゆっくりと目を見開いていた。


「あの、今、何が?」

「ルイ」

「どうしてアイテムが消え――あれ、私の、身体も?」


 瞬きモーションの次の瞬間、世界は変わる。


 アイテムも、身体も、美しい色彩も、すべてが0と1へ返される。


「待って、待って、ねえ、これは、何ですか」


 ルイは珍しく動転していた。


 彼女はバグの起こり始めた腕を伸ばした。俺の袖を掴んで、必死に引き寄せようとする。もう片方の手ではロッドを振るっているが、モーションは起こらなかった。


 崩れゆくそれに逆らえなければ、世界の主導権もひっくり返らないのだ。


 俺はぐるりと見回して、うんざりするほど見てきた映像をまた目に焼き付けた。


「また――」


 喉の奥が震える。


「またアンインストールする気か!」


 笑ってしまうくらい簡単な事実を突きつけられる。


 結局この世界はプレイヤーの所有物だ。ただの思いつきで、俺たちの何もかもが消されてしまう。


 もう9回目だった。


 この世界が消えるのは、9回目だ。


 飽きるほど繰り返したこの光景を、俺はあと何度見ればいいのだろう。


「あん、いんすとーる?」


 ルイはたどたどしく言って、ぽかんと両手を見つめて、それから理解及んだように睫毛を震わせた。


「みんな、消えるんですか」


 そうだ、とかすれた声で返す。


「そうだよ、消える。3日かけてクリアしたクエストも、取っ散らかった素材倉庫の中身も、君も、全部消えるよ」


「所詮放置ゲーだ、愛着も何もあったもんじゃない」と嘲笑した。


「気まぐれにアンインストールしやがって。何回データ飛ばしては後悔すりゃ気が済むんだ、俺らのプレイヤー様は。いい加減学べっつうの」

「でもあなたは、どこも、消えていないんですね」

「……課金アイテムでロックがかけられているから。俺はアンインストールされても、記録になって残るんだ。ずるいだろ?」

「そ、です、か」


 バグだらけで、キャラクターボイスは上手く再生されない。彼女の身体もほとんど分解されてしまっている。


 残された機能はこころもとない。いつの間にか彼女はロッドを失っていて、足も、両腕も、崩れ去っていた。


 スキンだけはまだ動くのか、彼女はふっと笑い、その小さな唇を動かした。


「よかった」


 その言葉を聞いたのだって、もう何回目だったかな。


 また、すべてが電子の海へと溶けた。







 長く、長く揺蕩っていたような気がする。


 そしてまた、世界は1から始まる。







「はー! プレイヤー様はいつになったら素材倉庫を整理してくれんだ?」


 そこら中に散らばった宝箱を回収しながら、俺は大声でぼやいていた。


 同じく回収のためにしゃがみこんでいる相棒は、腰をトントンと叩きながら、「効くぅ」と老人のように呟いた。


「君がクリスマスイベを爆走するから、倉庫が埋まるんじゃないの? 僕らまだ第一章なんだから、もっとゆっくり行こうよ。絶対レベル合ってないって。周回用ボスも困惑してたじゃん」 

「ばっきゃろー、イベ限定衣装をゲットできない人生に意味はあるか?」

「僕にはあるけど!?」


 相棒とのらりくらり会話しながら、通路の先へと進む。ボスを撃破することで進めるようになる場所だ。


「君も低レア専用衣装で満足してくれたし、ようやくストーリーの方も進んだね。これで第一章もクリアだ」

「今回こそ万全の体勢だったのに、結局は満身創痍になったなあ」

「? 一発でクリアできたじゃん」

「いや、こっちの話」

「ま、今のとこ高レアが君しかいないからね。体力ゲージを見てみなよ、鮮血の色だよ」

「見なくても分かるわ、全身痛ってえもん。報酬もらってさっさと帰ろうぜ~」


 通路の行き止り、扉を開け放つ。


 その瞬間に報酬イベントが始まって、部屋の中央、召喚用の魔法陣に光が灯った。


 相棒は「仲間が増えるの助かる〜。どうせなら魔法系の子だったらいいのにね。僕ら物理で殴ってるだけじゃん? 拳と拳の語り合いじゃん?」と笑いながら魔法陣を見守っていた。


「ふーん、希望通りでよかったな」


 第一章クリア報酬として加入する君を、俺は知っている。


 魔法陣の真ん中に降り立った彼女は、無表情のまま、やや視線を下に向けてお辞儀をした。


「白魔法使い、ルイ。召喚の声に応じました。みなさまのゆく道にお供させて――あら」


 純白のローブをまとったルイは、ぴたりと口上をやめた。彼女は目深にかぶった帽子をくいっと上げると、隠れていた黒髪をなびかせた。


「あなた、怪我をしているんですね」


 彼女はその華奢な手を伸ばして、俺の額にちょんと触れる。


 低レベル魔法ですけれど、と言って眉間にしわをよせながらロッドを傾ける。傷はほとんど治らなかったので、彼女は唇をむっとさせていた。


 沈黙、視線が交わる。


「あなたのお名前を訊いてもいいですか?」

「俺はグレンっていうんだ。よろしくな、ルイたん」


 ルイは「たん?」と困惑ぎみに俺を見返した。反応に困っているのだろうけど、大丈夫、第2章をクリアするころには本性が出てるから。


 知ってるよ、俺は。


 だって同じ出会いをもう何度も繰り返している。


 10回目でも、君はやっぱり君だった。



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