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2020年10月4日 20:26
言葉の選び方、文章の運び、まさに詩的な大人の童話ですね。 物語の始め、少女に対し哀れだと思う竜。私は、その奥底に何故か少女に対する愛しみを感じてしまいました。それというのも己にかけられた呪いのために、少女を庇護していた竜こそが自由のない哀しみのなかで生きていたように思えたから…。 竜が最後に悟ったのは、やはり愛だったのではないかなぁ…少女とふたりきりガジュマル樹洞で暮らしていた間、少女は竜をどう思っていたんだろう…。 胸がきゅっとする素敵な童話、ありがとうございました。
作者からの返信
石濱ウミさま、こんな小品もお読み頂きありがとうございます!愛って、実は恐ろしいものだと思うのです。愛されるものが、愛するものの心を支配して、他のことは考えられないようにしてしまうこともあるわけで。何よりも不思議なのは、そうして誰かを愛している・愛されているという感覚こそが、人生を生きるに値するものにしてくれているということなのです。少女は最後まで何も喋りませんでしたが、竜は案外幸せだったと思うのです。
言葉の選び方、文章の運び、まさに詩的な大人の童話ですね。
物語の始め、少女に対し哀れだと思う竜。私は、その奥底に何故か少女に対する愛しみを感じてしまいました。それというのも己にかけられた呪いのために、少女を庇護していた竜こそが自由のない哀しみのなかで生きていたように思えたから…。
竜が最後に悟ったのは、やはり愛だったのではないかなぁ…少女とふたりきりガジュマル樹洞で暮らしていた間、少女は竜をどう思っていたんだろう…。
胸がきゅっとする素敵な童話、ありがとうございました。
作者からの返信
石濱ウミさま、こんな小品もお読み頂きありがとうございます!
愛って、実は恐ろしいものだと思うのです。愛されるものが、愛するものの心を支配して、他のことは考えられないようにしてしまうこともあるわけで。
何よりも不思議なのは、そうして誰かを愛している・愛されているという感覚こそが、人生を生きるに値するものにしてくれているということなのです。
少女は最後まで何も喋りませんでしたが、竜は案外幸せだったと思うのです。