公爵令嬢に転生して勝ち組だと思ったら、実は魔王の娘で平凡な人生すら危ういんです 〜まおむす〜

汐見 宝

プロローグ



この世界では、誰もが地位と役割ステイタスを持つ。


王様、貴族、平民。


生まれに関わる、身分的な地位と役割。


冒険者、戦士、騎士、神官、魔法師。


職業ジョブに関わる地位と役割。


地位と役割ステイタスは便利だ。


たったひとことで、自分をーーあるいは自分の一面を、表現できてしまう。



地位と役割ステイタスは人に幸福と不幸を与え、


その代わりに相応の行動を人に求める。ひととき、もしくは永続的に。



ひとは、地位と役割ステイタスを頼り。あるいはそれに縛られる。


このひとの土台にしていましめの鎖は、どこからやってくるのだろう。


親から? 血筋から? 王様から? それとも社会から? 伝統から?


もっと大きなものから?



人の運命に、深く関わる


誰もそれから逃げることはできずーー


わたしの運命も、例外じゃあなかったの。





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