第14話 意識改革のすすめ

 江夏氏の本を読んでいて言うのもなんですが、江夏氏と確執のあった広岡達朗氏の本も、このころ読みました。


 「意識改革のすすめ」


 選手と監督は、立場が違うわけですから、言うことが真逆になるところだって多々あるのは、当然かどうかなど論ずるまでもないことです。ですから、こちらの広岡氏の手による本も、私は、少なからず読んでおります。今も、自宅に数冊あります。


 そういえば、広岡さんの本の中には、江夏さんに係る記述がほとんどないような気がしてならんのです。特に、西武時代の江夏氏の関連記述を読んだ覚えが、ほとんどと言っていいほどありません。

 あれは、なぜなのだろう?


 選手側であれ監督側であれ、読んでいて感じることは、自らがこの世界で1日でも長くこの仕事を続けていくにはどうしなければいけないか、その視点はまったくと言っていいほど共通しています。

 そしてまた、そこに仲良しこよしの論理が入ることもない。

 学校教育や青春ドラマの「仲間ごっこ」などとは、ここはまったく無縁の世界。

 だが、ある目的のために人と人が協力することはある。そこはまた、話は別。

 「家族」だの「家庭」だの、「友達」だのなんだの、そういうことばかり述べる周囲の者たちの話など聞く必要があったら、こういう本を読んだほうがいい。

 それでも人を指導するなら、広岡氏ほどの信念と視点をもって物を言わないと、人はついてこないし、それ以上に、相手にされないのがオチというものです。


 当時は気づきませんでしたが、近年、広岡氏の書籍を読んでいて気づいたことが一つあります。それは、稿を改めて書かせていただきます。私はそのおかげで、小説を書いて書籍デビューできたようなものです。

 このシリーズで書くのはいささか違和感がないこともありませんが、まとめ次第、そちらもアップいたします。

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