第10話 人と同じことをして、一流になれるか!
これは私が大学生の頃のおはなし。
ある少女漫画家の作品を読んでいて、主人公級の女子高生が幼馴染にして元恋人の弟に言った。
「人と同じことができないのか」
という趣旨の言葉だが、正確には覚えていない。
その時私は、ぽつりとつぶやいた。
フン、人と同じことをしていて、国鉄の金田(正一)や南海の野村(克也)のような一流になれるか!
こんな言葉が出てきたのも、やはり、高校時代にこの手の人たちの本を読んでいたからにほかなりません。
なんせ、ワンマン投手と言われて傍若無人に等しいふるまいをしつつも勝ち星を挙げ続けていた伝説の左腕(1930年代には「ポルトサイダー」と呼ばれていたらしいです。先日、はじめて知った)にして400勝投手の金田正一氏と、テスト生から這い上がってようやく3年目に1軍に定着、4年目で本塁打王、そして戦後初の三冠王、それも、4回ものチャンスをことごとく逃した怪童・中西太をして取れなかった三冠王を、わずか1回のチャンスをものにして獲得した、南海400フィート打線の主軸にして生涯一捕手・野村克也。
そんな人たちの名前が、こともなく出てきた自分に、我ながら、恐れ入った。
みんな仲良く群れ合ってといった生活を強いられた反動もすごかったのだと思うが、我ながらよく、ここまで生きてこられたものです。
それはやはり、プロ野球本で超一流と呼ばれた選手や指導者、さらには様々な関係者の皆さんのことが描かれた書籍によって力を得られたからこそです。
私の趣味は本来、鉄道が「本業」のようなものですが、そこからこうしてプロ野球に進み、さらにはなぜか、少女アニメなどにまで「進出」しておりますけれども、人生観を築くうえで一番役に立ったのは、やはり、プロ野球本です。
ちなみに、鉄道関連につきましては、もう、趣味というよりその「研究」自体が「仕事」を超えた「ライフワーク」みたいになっていますからね。
今回はあまりまとまりがよくないのでこのあたりでやめますが、ノムさんの本も、高校時代に読みました。どこがまず参考になったか?
それはズバリ、彼が高校時代、どの球団のテストを受けるかを検討したエピソードです。これについては次回あたりで御紹介しましょう。
今日は、これを書かないと寝られないやと思って、疲れてはいますけど、書きました。
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