葉月、ポエムを綴る。

第七十三回 書くこと。描くこと。

　――『かく』という読みは同じでも、

　どちらも大好き。

　どちらも大切だ。

　書くこと。

　それはポエム。……残すところ、あと二回を予定している。

　七十五回をもって、完結するつもりなの。

　そこから僕はまた、入院する。

　でも大丈夫な入院。先を見据えた入院だから。

　だってその先には、

　――編入試験が。そして学園への道。

　素敵な先輩たち、

　素敵な先生方が、待っててくれるの。

　そこから僕は書く、そして描く。

　先輩たちのように、エッセイを。

　僕の物語は、僕の新章は、そこから始まるの。

　ボクッ娘と、

　……そう。眼鏡っ子が合体した物語を。

　描くの。僕の青春（あおはる）。

　芸術棟の、あの場所で……

　お正月も、もう終わりだね。

　明日からお仕事、頑張（がんば）だよ、パパ。

　ママ、葉月（はづき）もお家のこと手伝うね。