第七十二回 一年の計は元旦にありだから。


 ゆく年くる年……


 新しい年を迎える。



 暗い夜を駆けて、夢の中を。


 日の出すぎゆき、穏やかな、

 ……穏やかな午前の中へと。


 白い世界……


 そこから、明るい世界へと、

 燦々と輝く太陽の下にいる。



 僕は、お家に身を置く。


 今はまだ、お正月の間だけど、

 見る初夢と同じように、

 僕は、また帰ってくる。


 そして僕は新たなるトライを、

 挑戦をする。もう自由になる、

 ――そう。この五体で。


 駆ける、書ける、描ける……


 全部できる。この先少しだけの、

 検査入院を越え、その先にある、

 編入試験に挑む。


 大丈夫!

 今の僕なら、何でもできるから。


 ――ここからなの。


 僕はエッセイを始めるから。



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