第六十八回 今日この日。


 このポエムは、

 今日この日には綴らず、後日綴っている。


 今日この日は、

 令和二年十一月十八日。僕が目覚めた日。



 …………

 パパとママが、そう言っていた。


 心当たりはないけれど、

 もし、あともう少し目覚めていなかったら、


 僕は、永遠の眠りに入っていた……そうだ。


 僕は、きっと違う僕で、

 僕は、僕の記憶を失って、僕でなくなるの。


 今世の記憶は、……たぶん、たぶんだけど、

 来世に持っていくことはできないと思うの。


 魂は永遠だけれど、

 来世の僕は、来世の僕としての人生を歩む。



 ………………でも、


 戻ってきたの、……ううん、追い返された。


 僕はまだ、何もしてないから、


 今世の僕、星野ほしの葉月はづきとしてするべきことを、


 まだわからないことも多々あるけれど、

 そのわからないことを、僕は生涯をかけて問い求め、


 成すべきことを、成し遂げる。


 きっと旧一もとかずおじちゃんは、僕にそう伝えたかったのだと思う。



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