第20話 反省会※コメント回※




「それでは、今日のホラー配信の為に朝反省会をしましょう」


「今日に配信なのに、朝っぱらからやるのか?」


「一人ずつ配信だよね?」


「客観的に見るのは大事だよ~」


「いや、それは分かるんだけど」


「という事でスクリーンに映し出してください」


「こういう風に自分のを見るのは恥ずかしいな」


「デビュー配信直前の時って緊張したよね~」


「そうですね、まぁ紬様の御蔭で少しだけ緊張が解れましたけどね」


「初めはユウビ先輩達が盛り上げてくれてたよね~。アレも案外にプレッシャーだったけどさ。まさか進行役が大先輩達で固められてるなんて思わなかったよ」


「アタシ等のは前々から姿が出てたから、ちょいちょい名前のコメントが多いな」



  ※※コメント※※



【設立メンバーじゃん。俺得】」

【ポンコツ騎士長が居ないけど?】


【寝坊じゃね? 昨日は遅くまで新規生の画像を見ながらニヤニヤ配信してたから】


【ポンコツだな】


【また罰ゲームか? 罰が配信になってる気がする】


【それがポンコツクオリティ】


【まぁあの配信の御蔭で、新人ちゃん達を事前に見れたのはラッキーだったけどね】


【天のお嬢様が好みです】


【名前なんだっけ?】


【天原栞ちゃんだろう】


【クジラの子が気になります。ファレナちゃん】


【もう一人がウルラさんだっけ?】


【なぜ「さん」なのだ?】


【ウルラちゃんよりも、ウルラさんの方がしっくりくるよな】


【カッコイイ感じのクール系美女だし】


【ハンターだしな。肉付きも抜群です】



  ※※※※



「実際にキッグ先輩って寝坊だったの?」


「寝坊ではないですね……前々日からはしゃぎすぎて熱を出し、寝込んでいたそうです」


「ポンコツだな」


「小学生かな?」


「このデザートお替りなのじゃ!」


「珠音~、それくらいにしときなさい。お腹壊すから」


「実際に私達の登場ですが……やっぱり硬いですね」


「紬ちゃんの御蔭で何とかパニックにならずに済んだっていうのはあるけどね」


「僕ですか? 何にもしてませんよね」


「いやいや、全身ガックガックと震えながら応援をして送り出してくれる姿は、中々に来るものがあったぜ」


「そ、そんなに緊張してましたっけ」


「してたしてたよ~。震えながらも一生懸命に送り出してくれるのすっごい励みになった」


「そうかなぁ……皆の役に立てたのなら嬉し――って、みななで何やってるんですか⁉」


「いえ、ARで自分が映し出されるって、どう見えるのかと思いましてね」


「わぁ~、細かい部分まで表現されてるね。私のパンツは縞パンだよ」


「み、みちゃダメでですよ⁉」


「アタシのはスパッツだな。流石はハンターと言ったところだな」


「下着を晒しながら戦う事はしないでしょうしね。私のは見えませんね」


「暗黒が栞ちゃんを守ってるんだね」


「もう、皆さん恥ずかしくないんですか?」


「こういうものが形式美なのでは? ネットに載っていましたが?」


「ないない、変な記事を読まないでっ⁉ 執事さん⁉ 諦めた様に首振らないでよ」


「形式美だね、やっぱ見てあげないと」


「自分達のだしな~、人が見てるってのはなんか恥ずいけどよ」



  ※※コメント※※



【声も柔らかい清楚なお嬢様って感じじゃん】


【うむ良きかな良きかな】


【綺麗な姿勢だな~、お辞儀の仕方もキッチリしてる】


【ミスナが野獣の目をしてるけど……主に胸を凝視してる】


【後輩にも負けてっからな、胸】


【ARを駆使しても、ミスナの胸は揺れなかったからな】


【今日の為に盛ろうとはしてたみたいだぞ】


【今回の新規生全員に、全体的に、負けてるからな~】


【おい強調するな、鉄拳制裁が飛んでくるだろうが、全体的に負けてるなんて】



【ポンコツ騎士団長はもしかしたらミスナにやられたのかもな】


【昨日のうちに狩りに行ったのかも】


【次の子はファレナちゃんですね】


【元気っ子すな】


【ちょっと抜けてる感じの子だね】


【ユウビさんにフォローされてて草や】


【これは今後のはっちゃけ具合に期待だな】

【流石に初出じゃあな、緊張してるみたいだし】



【一所懸命に元気だね】


【陽キャですな~、今回の新規生は全員が陽キャかな?】


【最後の子が来ましたな】


【カッコイイね】


【お姉さまって呼びたい】


【女子にモテる女子だね】


【騎士団にスカウトされてんぞ 草】


【騎士団長と交換って、ポンコツさんが売られてる】



  ※※※※




「あまりお喋りできませんでしたね」


「自己紹介で精一杯だったからね~。先輩達の助けが無かったらもっとキツかったかもね」


「よいしょよいしょで笑いとかに変えてくれるからな、助かったよ」


「上手く切り返していくことも出来ませんでした」


「コメントとか追ってる余裕が無かったもん、仕方ないよ」


「お互いを見過ぎたかもな~、画面を全然見てないな」


「先輩達はシッカリ画面を見ながら、喋ってるね」


「カメラの向こうに相手が居るって言うのが、自分が出て初めて分かるよ」


「舞台とカメラが客席ってイメージが飛んでましたね」


「こっから後はハチャメチャだったがのう」


「あんなの反則だよ。自分の意思じゃなくって無理やり引っ張り出されるなんてさ」


「まぁまぁ、盛り上がったんだから良かったじゃんか」



  ※※コメント※※



【えっ?】

 以下同文多数


【なに? 終わりじゃないの?】


【急遽決まったって事か?】


【どういうことだってばよ⁉】


【え? なに? まだ居るの?】


【つまり何か、新規生は四人っと】


【どんな子が来るんや】


【はやく教えて】


【どういことか教えてもろて】


【二人で一つ……だと】


【二人が一人と】


【一つが二つ】


【おいお前ら日本語が可笑しいぞ……二人で一人か】


【魂の子も喋ってんな】


【陰キャだな、唯一の】


【涙目が萌えますね】


【ミスナが狙うとるよ】


【てかなに? 男の娘かよ⁉】


【声は女声だが? ボイチェンかな?】


【あの声のボイチェンあったか? 地声じゃね?】


【じゃあ女の子だろう?】


【あんなに可愛い子が女の子な訳はない】


【は~い、患者さんが一人いま~す】


【皆に守られてるぞ 草】


【先輩達が暴走とはこれ如何に】


【頑張れ新規生たち。姫を守るのだ】


【いまきた……なにこのカオス⁉】



  ※※※※



「ああいう時はカメラとか気にしな方が良さそうですね」


「そうだね~、変にぎこちない動きになっちゃうね~」


「なぁなぁ、此処とか凄い作り込みだぜ」


「み、皆さんっ⁉ 見ないでよ!」


「ここめくれないの?」


「ARと言っても触れられませんから」


「めくろうとしないで⁉ 人のパンツを見ないでください⁉」


「下着は……キッチリ女性ものですね」


「わふっ⁉ み、みないでってば⁉」


「ちゃんとふぐりもあるね」


「わー、わぁぁあぁっぁ、助けて誰か⁉」


「しっかり男の娘だな」


「みるなぁ~~~~」


「よくよく見ると足から色っぽい衣装じゃのう。今度着て見てくれんかのう」


「何言ってんの珠音! 切る訳ないでしょう」


「メイド服とは言え、そんなに飛び跳ねたりしてると」


「わぅ⁉」


「こけたね……あぁ、しっかりこっちも女性もの」


「現実だとこう見えるのか」


「うぅ~、エッチ~~~⁉ 見るなよぉ~~」



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