第3話

次体育だから急ごう!しかも持久走だよ〜

と友達が言った。

私はもはや口癖のように

「持久走か.....本当に嫌だなぁ。私めんどくさいからゆっくり走るわあ」

すると、友達が、

「でたでた。お馴染みのめんどくさい。まあそう言うと思ってたよ」

友達は眉を下げながら言った。

「だって、聞いてよ?ありさ。仮に私二人いて、一人の私はが990mを全力で走ったとしよう。だけど、残り10mで無理をして倒れた。

そして、もうひとりの私は、先生にギリギリ怒られないくらいのペースで走って見事残り10mで力尽きた私を追い越しゴールしたとしよう。

これってさ、結果的にはサボりながら走った私の方が偉くなるよね?

つまり、途中で落ちたら意味がないの。

結局は最後まで生き残ってた奴が偉いの。

どんだけ途中まで頑張っていても終えることができなかった方の負け。

世の中そんなもんさ〜」

と、持ち前の屁理屈を言った。

するとありさは

「まあ、言われてみればそうだよね。うん。確かに」

納得しながらも呆れながら言った。

ありさは高校入学して初めてできた友達だ。こうやって私の屁理屈も聞いてくれる友達だ。ありさは何でも全力でする。

私とは正反対だが、ありさの事は好きだ。

たまに私はその波に飲み込まれてしまいそうになるが今は何とかついていけてる。

そうして、ありさは今回の持久走は4番。私は後ろから4番だった。

まあぼちぼちだから良しとしとこう。そうやってやっと地獄の持久走が終わったのであった。

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