第七十髪 大団円 平和の下で 酒盛りを
それは慎太郎が
それも無理はない。
明日を考えられないほど、ギリギリの状況だったのだから。
だが、
人々は前回と違い、酒を飲んでも時間が来ればそれぞれのやるべきことに戻っていく、というようなことはない。
ようやく手に入れた平和な時間を、これ以上ないほどに
それは、この戦いを共に乗り切った者達も同じであった。
「とはいえ」
ハーピィの族長セファラが中央の
マリーナは慎太郎の
彼女も自分の仕事を、そしていつぞやリベンジを果たしたのだ。
落ち着いたら、彼女の生きた未来の話をもう少し
クオーレは兵士長ルビンと共に、
酒席での事件などで現代では
そして――。
「慎太郎様、お代わりです!」
「ははは……、もうそろそろそこらへんで止めておいたらどうかね……」
「あに? あたしに指図するんですか?! 慎太郎さんはー、あたしの言うことを聞いてればいいんれす!」
「は、はい。……どうぞ」
「よろしい」
普段は節制していたのだろう。
髪の色を同じくらい肌を桃色に染め上げた
その速度は凄まじく、慎太郎は軽く引いていた。
だが。
「そういう日も、ある」
それに、今日は
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