第9話

「これ美味しいよね」


「え、食ったことないわ」


「そうなの! 食べてみて、ハマるよ〜!!」

どうも、引き続きさくら宅でお届けしています。


「おぉ、めっちゃうまい! コンビニとかで売ってる?」


「んー、どうだろう…。たぶんスーパー行った方があると思うよ」


「そっか、だからあんま見ないんだ。よっしゃ、今度買おう」

あ、ちなみに昔からの俺たちの定番“お菓子タイム”中でございます。


「お、これ懐かしい〜」


「あー、それ。ふーくんめっちゃ好きだったよね〜!!」

おぉ、お菓子だよね。わかってても“ふーくんめっちゃ好き”はビビる。俺は…さくらも…めっちゃ好き…とか言ってな。


「最近食べてないわ〜、もらっていい?」


「どうぞ、どうぞ〜!」


「うめぇ。これも買おう」


「あはは、私が宣伝してるみたーい!」


「あはは、マジだ。これ試食会じゃん」


「お客様こちらなんていかがでしょうか〜」


「ほぉ、美味しそうだねぇ」


「あはは、なんで急におばあちゃんみたいな喋り方なの〜!」


「何か、せんべいっておばあちゃん食べそうじゃん。知らないけど」


「そういうことかー! じゃあ、えっと。史おばあちゃん、おせんべいいかがですか?」


「あら、美味しいね。1つ下さい」


「はい、ではスーパーまで行ってお買上げ下さい」


「あはは、投げやりな店員! ってか、店員でもないな!」


「私誰役だったんだろ〜」


「ほんとだよ」

あ、お茶なくなった。せんべいパサパサするし、もらうか…。


「あ、ふーくんお茶いるー?」


「え、あ。お願いしようとしてた」


「わぁ、テレパシーだ!」


「あはは、そうかもな」


「コップ貸して〜」


「お、ついでくれる。ありがとー」


「はーい」


…何か。楽しいな。


(もふにいつ洋服着せるんすか。by作者)

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