第5話
放課後
喧太「透さん、ちょっと週末、買い物に付き合ってくれない?」
透「いいですよ。何を買うんですか?」
喧太「ちょっとしたプレゼントをね...俺、女子にプレゼント何を送ればいいか分からないから...」
その会話を影で見ていた者が居た。千代子だ。
千代子「喧太が...透さんと話してる...もうお終いだ...」
落ち込んでいる千代子の肩を叩く者がいた。
ミジョ・ニキ「何してるのかなー???」
千代子「わっ!?ってミジョ先生か...驚かせないでくださいよー。丁度良かった。週末、付き合ってくれますか?」
ミジョ・ニキ「いいけど、何するの?」
千代子「それはちょっと...///」
ミジョ・ニキ(千代子が照れてる...これは、まさか!)
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週末、ショッピングモールにて
私服の透と喧太が居た。
喧太「ありがとうね、透さん。その服とっても似合ってるよ。」
透「ありがとうございます。喧太さんも、とってもかっこいいですよ。」
喧太「そんなことないよ。」
その会話を影でミジョと千代子が見守る。
ミジョ・ニキ「ははーん。そういう事か。」
千代子「はぁ...透さん可愛いから、私なんかじゃ...」
ミジョ・ニキ「安心しろ!俺がついてる。大舟に乗ったつもりでいていいぞ。」
千代子「ミジョ先生じゃ安心できないよ。」
ミジョ・ニキ「なんか言ったか?」
千代子「いや、別に...」
喧太「今、ミジョ先生の声が聞こえたような?」
透「気の所為ですよ。さ、行きましょう!」
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洋服売場にて
喧太「うーん...どれが似合うかなー...」
透「相手はどんな感じの方なんですか?」
喧太「えーと、クールで、美人で優しくて、スタイルが良くて...」
透「なるほどなるほど、では青色とかはどうですか?例えばこんなのとか!」
喧太「ちょっとイメージ湧かないから、透さん、着てみてくれない?」
透「いいですよ!」
そういうと2人は試着室に歩いていった。
千代子「喧太達、何を話してるのかな...私も喧太とデートしたいな...」
ミジョ・ニキ「おい!喧太、そこ変われ!俺が透さんとデートするんだよ!」
千代子「何言ってるんですか、ほら行きますよ。」
ガラガラガラ
透「ど、どうでしょうか?」
喧太「うん!似合ってるよ!これにしようかな!透さん、今日はありがとうね!お礼に、ドーナツ奢るよ。」
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ドーナツショップにて
透「ありがとうございます。喧太さん、いつもはヤンキーみたいですけど、本当はとても優しい方なんですね。」
喧太「いやいや、こっちも付き合って貰ってとても助かったよ。あ、口に着いてるよ。」
透「んむっ...」
喧太は透さんの口元についたドーナツの欠片を拭き取った。
千代子「あ、ずるい!ずるい!私も喧太に拭いてもらいたい!」
ミジョ・ニキ「ほんはひひっほふふはほ(そんなに嫉妬するなよ)。」
千代子「食べ終わってから話してください。」
喧太「このプレゼント渡す相手にはいつもめちゃくちゃお世話になってるからな。誕生日ぐらい楽しませてやりたいんだよ。」
透「喧太さんとその方はとても仲がいいんですね。羨ましいです。私には友達があまり居ないので...」
喧太「じゃあ、俺が透さんの親友になってやるよ!」
透「あ、ありがとうございます...///」
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月曜日の放課後
喧太「ほらよ。お前、今日誕生日だろ...だから、これやるよ。」
そういうと喧太は、紙袋を渡してきた。その中身を見て千代子は驚いた。なぜなら、その中には昨日透と喧太が選んだ青のTシャツが入っていたからだ。
千代子「あ、ありがとう...///誕生日、覚えててくれたんだ。」
喧太「当たり前だろ。いつもお世話になってんだからさ。」
ミジョ・ニキ「甘酸っぱいなー」
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