第3話

今回は青山先生視点です。


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僕の名前は青山朔弥。この学校で保健体育の教師をしています。弟はこの学校の生徒です。さて、今日は1時間目に授業があるな。早めに準備して出かけよう。


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青山朔弥「はっはっはっはっ...」

行きや帰りは足腰や肺を鍛えるために走っていきます。よし、学校に着いたぞ。て言っても、まだ6時半だし、学校も開いたばっかりだから誰もいないけどね。まずは職員室に行って授業の準備だ。

青山朔弥「えーと、今日はサッカーの授業だから、ワークシートを準備しないとな。」

僕がそうやって準備をしていると1人の先生がやってきた。ミジョ・ニキ先生だ。あの先生の事を僕はとても尊敬している。なぜなら、僕のクラスの生徒たちが言う通りでは、ミジョ・ニキ先生はとても優しい先生で時には厳しくできるような凄い先生だと言っているからだ。そうこうしている内にもうホームルームが始まりそうだ。僕が職員室を出る途中、校長先生とすれ違った。

永山幸子「青山先生おはようございます。今日も一日頑張りましょう!」

青山朔弥「はい!」

僕が教室に入ると、みんながこちらを見ている。何故だろうか?

青山朔弥「ど、どうしたんだいみんな。」

そういうと学級委員長の沢村黒江が立ち上がって言った。

沢村黒江「青山先生...」

空気が張りつめる。

沢村黒江「学校就任から1ヶ月おめでとうございます!!」

生徒たち「おめでとうございます!!」

え...そうだっけ?でもリアクションは取らないとだな。生徒たちが困ってしまう。

青山朔弥「ありがとう!!みんなそんな事数えてたのか。でも先生嬉しいよ。本当にありがとう!」」

パチパチパチ!

大きな拍手の音が教室に響き渡る。

青山朔弥「じゃ、じゃあ出席とるぞー。相澤!」

相澤「はい!」

そして出席確認が終わった。

青山朔弥「じゃあ、1時間目は保健体育だね。グラウンドに集合しといてください。」


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グラウンドにて

青山朔弥「じゃあ、今日は昨日に引き続き、サッカーをしていこうと思う。」

生徒達「はい!」

よしよし、いい返事だ。ん?あの青髪?凛太郎か?なんで走ってるんだ?倒れた。大丈夫か?あ、ミジョ先生だ。なんか話してる。でも遠くて聞こえないな。ミジョ先生帰っていった。また走り始めた。もしや、またあいつなんかやらかしたな。はぁ...


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一日の授業が終わり

よいしょ。このプリント運ばないとな。あ、危ない!

ドンッ!

いてて、誰かにぶつかっちゃったな。て、ミジョ先生!謝らないと...

青山朔弥「すみません...」

ミジョ・ニキ「青山先生、大丈夫ですか?手伝いましょうか?」

やっぱりミジョ先生優しいなー。だから生徒たちにも人気あるんだろうな。

青山朔弥「すみません...ミジョ先生。ありがとうございます。助かります。」

ミジョ・ニキ「いえいえ、それよりはこのあと、1杯どうですか?」

誘われちゃった。これは断る訳にはいかないな。ゆっくりミジョ先生と喋ろう。あ、でも今日は彼女と予定あるんだった。でも少しだけでも話したいな。

青山朔弥「ぜひぜひ!」


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居酒屋にて

青山朔弥「たまにはこういうのもいいですね。」

ミジョ・ニキ「そうですね。どうぞどうぞ。」トクトクトク

先輩にお酒注がせちゃった。本当は後輩の僕が注がなきゃいけないのに。

青山朔弥「すみません。僕の方が後輩なのに...」

ミジョ・ニキ「いいんだよ。」

優しいの一言に尽きるな。最近、凛太郎はどうなんだろう。聞いてみるか。

青山朔弥「ところで、凛太郎はどんな感じですか?」

ミジョ・ニキ「あいつはね。本当に私語が多いね。なんで青山先生の様な素晴らしい先生の背中見て育ったのにあんな子になったんでしょうね。」

青山朔弥「いえいえ、私がそんな素晴らしい人だなんて。あ!もうこんな時間か...すみません。本当はもっとゆっくり話したかったんですけど、予定があって...」

ミジョ・ニキ「そうですか、ではここが私が。」

青山朔弥「すみません。ミジョ先生には頭が上がりませんよ。」

そう言って外に出ると、家の学校の生徒が強面の男に無理矢理連れていこうとされていた。よく見ると生徒会長の透さんだ。あいつ、家の生徒に手出すとかいい度胸してんな。そう思うよりも先に体の方が動いていた。

青山朔弥「てめぇ。家の生徒に何手出してくれとんじゃ!」

男はなにか言っているようだが、僕には何も聞こえない。

ゴフッ!

僕の右腕が男の腹部を強く打ちつけた。しまった。また、あの力が出てしまっていた。

青山朔弥「透さん。大丈夫ですか?怪我ないですか?今の時間は怖い人多いからね。気をつけてね。」

透「はい。ありがとうございます。生徒会の仕事が長引いてしまって。」

青山朔弥「お仕事お疲れ様、気をつけて帰りなよ。」


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自宅に帰り

はぁ、今日も疲れた。そう思い、伸びをすると、奥の方から彼女の声が聞こえた。

彼女「おかえりなさい。ちょっと遅かったね。どこか行ってたの?」

この子は僕の彼女の蛍、大学時代から5年もの長い間付き合っている。今は同棲もしている。彼女は朝が早いので全く朝は会わない。とても可愛いく、優しい彼女だ。

青山朔弥「ごめんね。学校の先生と飲みに行ってて。」

蛍「ううん、大丈夫。じゃあ、2人で借りてきたビデオ見ようか。」

青山朔弥「そうだね。何借りてきたの?」

蛍「えーとね。ホラー系借りてきたよ!」

こいつめ。僕が怖いの知っててわざと借りてきたな?可愛いやつだな。

青山朔弥「まじかー...わかったよ。一緒に見よう。」


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たまにはこういうのもいいでしょ?やっぱ朔弥さんはかっこいいね。そして、最近、透さんさすがに盛りすぎたかなぁって思ってます。めんどくさいから設定変えないけどね。

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