第2話
ミジョ・ニキ「えー、じゃ、授業始めます。起立!気をつけ、礼!」
生徒達「お願いします。」
ミジョ・ニキ「おい!男子!声ちいせぇぞ!廊下にたってろ!」
そういうと男子生徒達は不満そうに廊下に立って行った。しょうがないよね。だって声小さいんだもん。そんなんじゃ社会で通用しないよ。
ミジョ・ニキ「じゃあまずは、この問題を、透さん。解いてみて。」
透「はい。えーと...」
ミジョ・ニキ「はい正解。」
何?なんか文句ある?いいじゃんだって可愛いもん。
ミジョ・ニキ「まぁね。今透さんが言ってくれたように、ここのxが1とかけられても1は書かないから、xのまんまなんだよね。これはまだ中一内容だから大丈夫だね。よし、じゃあ次の問題を青山、ちょっと教室戻ってきて。」
青山凛太郎「あ、はい。」
ミジョ・ニキ「なんだ今の返事は、もういい!お前はグラウンド178周だ!」
青山凛太郎「はぁはぁ、もう無理...」バタッ
ミジョ・ニキ「ごめんね、みんなもねちゃんと返事はしようね。じゃあ、もういいや、自習しといて、先生、青山の様子見に行くから。」
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グラウンドにて
ミジョ・ニキ「青山ー。お前何倒れてんだよ。お前何周走った?」
青山凛太郎「はぁはぁ、25です...はぁはぁ。」
ミジョ・ニキ「え、まだ25?あと153周も残ってるじゃん。あと、お前、はぁはぁはぁはぁ気持ち悪いな。お前走りきるまで戻ってきちゃダメだからな。」
青山凛太郎「そんなー...」
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ミジョ・ニキ(さて、指導も終わったし、教室戻るか。)
僕が教室に戻ると深田薫が寝ていた。この子は成績は中の上と普通だが、まるで妹の様な可愛さがある。そして水泳部に入部しており、副部長を担当してるのだとか。きっと昨日の練習で疲れたのだろう。ぐっすり寝ている。それにしても寝顔可愛いなー。でも確か最近彼氏できたって言ってたなー。残念だ... そうこう言っていると深田が起きてきた。
深田薫「んんー。って!?あっ!先生すみません...寝ちゃってました...」
ミジョ・ニキ「いいよいいよ。昨日の練習で疲れたんだろ。どうする?まだ寝るか、全然大丈夫だぞ。」
深田薫「え!いいんですか、じゃあお言葉に甘えて。」
ねぇ聞いた?お言葉に「甘えて」だって。可愛いなーもう結婚しよ。うん-籍入れちゃおうよもう。
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン。
ミジョ・ニキ「あ、ごめん、もう授業終わちゃった。この続きは明日するからね。」
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そして学校が終わり
ミジョ・ニキ「はぁー今日も疲れた。うわ、青山のやつ今も走ってるよ。今日は別にすることないなー。どうしようか。」
?「うわぁー!??すみません...」
そんなことを考えていると青髪の男の先生がやってきた。どうやら僕にぶつかってしまったようだ。彼の名は青山朔弥。保健体育を担当している。何を隠そう、あの青山凛太郎の兄である。彼は弟とは違い、とても真面目で優しく生徒に人気がある先生だ。ちなみに江川先生と同期である。しっかし、このお兄さんの背中を見て育ったのにどうして、あんな子になるのだろうか?
ミジョ・ニキ「青山先生、大丈夫ですか?手伝いましょうか?」
青山朔弥「ミジョ先生、すみません...ありがとうございます。助かります。」
ミジョ・ニキ「いいんですよ。それより、この後1杯どうですか?」
青山朔弥「ぜひぜひ!」
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居酒屋にて
青山朔弥「たまにはこういうのもいいですね。」
ミジョ・ニキ「そうですね。はいどうぞどうぞ。」トクトクトク
青山朔弥「あ、すみません。僕の方が後輩なのに。」
ミジョ・ニキ「いいんですよ。このくらい、最近どうですか?生徒たちとは。」
青山朔弥「みんな楽しくやってますよ。ところで、弟はどんな感じでしょうか?」
ミジョ・ニキ「あいつねー。みんなを楽しませてくれるからいいんだけど、とにかく私語が多いねー。」
青山朔弥「すみません。僕のしつけがなってなくて。」
ミジョ・ニキ「何も青山先生が謝ることじゃないですよ。青山先生の様な素晴らしい先生と一緒に生活しててどうやったらあんな子になるんでしょうね。」
青山朔弥「そんなことないですよ。僕のクラスの生徒も数学の授業は楽しい、特にミジョ先生が優しいって言ってましたよ。」
ミジョ・ニキ「それは嬉しいなー。」
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そして時間が過ぎ...
青山朔弥「今日はもうそろそろ帰らないと行けないんですよね。すみません。わざわざ誘っていただいたのに...」
ミジョ・ニキ「いいんですよ。ではここは私が。」
青山朔弥「何もかもすみません...もうミジョ先生には頭が上がりませまんよ。」
ガラガラガラ
店員「ありがとうございました!!」
僕達が店を出ると外に強面の男が強引に女性を連れていこうとしていた。よく見るとその女性は透さんだった!
ミジョ・ニキ「青山先生!あれ!あれ?いない?」
横を見ても青山先生の姿は見えない。前を向くと青山先生が強面の男の所に向かおうとしているではないか!
男「なぁ嬢ちゃん一緒に行こうぜ!ほらよ!
透「やめてください!離してください!」
ミジョ・ニキ(青山先生危ないって!)
男「なぁ!早く行こうぜ!」
青山朔弥「おいてめぇ!うちの生徒に何してんだよ!」
男「なんだお前?上等だコラ!いい度胸だ!」
戻ってこい!青山先生!
ドンッ!という鈍い音がしたかと思うと、男は倒れていた。僕には何が起きたのかわからなかった。ただわかるのは、青山先生が男を倒したということだけだった。
青山朔弥「透さん。怪我はない?今の時間帯は怖い人とかいるかもしれないから、あまり出歩かないようにね。」
透「あ、はい。助けて下さりありがとうございます!すみません。生徒会の仕事が長引いちゃって。」
僕は青山先生の意外な一面を見てしまった。いつも見ている低姿勢の青山先生とは全くの別物だった。その姿はまさに、暴走族の総長の様だった。
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ああ。やっぱ朔弥さんいいわー。
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