川原の石ころと交通事故 1
僕、
僕今ね、小学校1年なんだー!
後ね、後ね、趣味は川原の石ころを集める事!
今日も元気に石ころ集め、頑張る!!
良太
「う~ん……今日はいい石見つからないなぁ~………ん!………これいい!」
今日一番の石ころ見つけた!
白い所がキラキラしててシマシマ模様のまん丸石ころ!
しかも、なんだか黄緑っぽい!
ツルツルで磨けば光りそうな石!!
模様よし!形よし!色よし!触り心地よぉし!!
完璧だね!ぐっじょぶ、ミッションコンプリート!(良太が石を見つけたら言うキメ台詞)
─ガチャ
良太
「たっだいま~!お母さん帰って来たよ!」
母
「おかえり良太、今日はいい石見つけられた?」
良太
「うん!名前はね~……”コロ助”!」
母
「そう、”
良太
「うん!」
─タッタッタッタ
母
「………にしても、何で急に石なんて集め始めたのかしら………」
良太が川原から石を採って来始めたのは、ほんの5日前である。
良太
「お母さん、川原に石採りに行っていい?石集めたい。」
母
「えっ?別にいいけど……(子供って小さい時何かしら集めたがるわよね…)気を付けて行って来るのよ?」
良太
「はぁ~い。」
そう言って良太はいきなり石を集め始めたのである。
1日1個採取する事を決め、現在家には5個の石がある。
良太は石には必ず名前を付ける。
饅頭型で、群青色、ザラザラな石の”葵”
完璧に亀の形で、深緑色で甲羅部分に偶然か六角形の模様(青白い)があり、ザラザラしている”亀次郎”
焦げ茶色のゴツゴツした石から、炎のように真っ赤で有色透明な水晶が生えた?”豪炎”
少々、
本人や周りはガラスだと思っているが、本物で蟻が閉じ込められた、小さな石”
この5個が現在家に居る石達だ。
良太
「ただいま~!葵達~!」
石達
『『『『『おかえり良太』』』』』
※石達の声は良太には聞こえていません
良太
「あのねあのね、また今日も綺麗な石見つけて来たよ!」
葵
『まあ、本当に?』
豪炎
『今度はどんな新人…いや、新石か?』
亀次郎
『たのしみら~。』
翡翠
『良太が連れて来たのですから、それはいい石なのでしょう。』
琥珀
『ガッハッハ!愉快じゃ愉快じゃ!今度はどのような者かのぅ?』
良太
「紹介します!……でんっ!今日から新しい仲間になる”コロ助”です!拍手~」
石達
『『『『『おぉ~。パチパチパチパチ』』』』』
良太
「今日はコロ助からふきふき綺麗にしてあげるね!」
─スタスタ
僕の決まりではね、新人石ころが来たらその日は先にふきふきするんだ~
毎日付近はお母さんに洗ってもらってるの!
ちゃんと5枚も持ってるんだから!
葵
『出たわ!新石の洗礼式!』
翡翠
『良太にしか出来ない洗礼式です。あの石はどのような意識を持つのでしょうか?』
亀次郎
『良太の不思議パワーで、石を磨くと~石が意識をもつんだよね。』
豪炎
『いや、おまさりげなくオヤジギャグぶち込むなよ。』
亀次郎
『不可抗力ら~……オヤジギャグじゃないら~。』
琥珀
『ガッハハハ!おいチビ助共、洗礼が始まるぞ!』
葵・亀次郎・豪炎・翡翠
『『『『
5日前、良太が石を集め始めたのは、この洗礼に関係がある
良太
「ふきふきふきふき石ころさん♪綺麗になあれ石ころさん♪ピカピカキラキラ綺麗になってお家の家族に仲間入りっ♪─っと、ハイ!いっちょ上がり!
ピカピカのキラキラになったね、コロ助。これでコロ助も仲間入りだよ!」
コロ助
『………?あれ、ここは…』
琥珀
『よう!新入り。俺は先輩の琥珀だ』
葵
『コロ助君よろしく。私は葵よ。』
亀次郎
『亀次郎ら~。よろしくら~。』
豪炎
『俺は豪炎!気軽に兄貴って呼んでもいいぜ?』
翡翠
『初めまして。僕は翡翠です。』
コロ助
『えっと……琥珀さん、葵さん、亀次郎さん、豪炎さん、翡翠さん、初めまして……コロ助です…』
葵・亀次郎・豪炎・琥珀・翡翠
『『『『『よろしく』』』』』
良太
「コロ助の洗礼も終わったし、さあ、今度は皆の番だよ。」
葵・亀次郎・豪炎・琥珀・翡翠
『『『『『わーい!!』』』』』
良太
「はい。いっちょ上がり!さあ、コレクション箱に入ろうね。」
─スタスタ
─コトッ
コロ助
『コレクション箱…?』
葵
『私達の家よ。一つ一つ区切られているの。』
亀次郎
『良太ともお話したいのにら~』
翡翠
『無理ですよ。開花しきっていない今は。』
コロ助
『あの……開花って?』
豪炎
『お前、早急まで意識なかっただろ?』
コロ助
『はい。』
豪炎
『お前が意識として目覚めたのは、良太の不思議な力が作用したからだ。』
琥珀
『だがなあ、まだ完全に開花してねぇのよなこれが。もうちと良太が開花すれば、俺達と会話出来るんだ。』
翡翠
『良太さんの能力は特別です。恐らく、神が授けた超能力というヤツかもですね。』
コロ助
『へ、へぇ………』
─ぽすっ、ぽすっ、ぽすっ、ぽすっ、ぽすっ、ぽすっ
─カポッ ←フタ閉めた
良太
「よし!皆保管完了!じゃあ、お母さんから新しく買ってもらった宝石や鉱石の図鑑見よっと。」
コロ助
『良太君、石以外にも鉱物好きなんですね。』
翡翠
『ええ。新しく図鑑を買い変えてもらって嬉しそうで何よりですね。』
葵
『今度の自由研究も鉱物や石の種類を研究するんだって張り切ってたわ。』
豪炎
『良太の元気は俺らの元気に繋がってるからな。良太が嬉しいと俺らも嬉しくなるんだ、ざっくり言うと俺らの感情と良太の感情は繋がってるっつーこった。』
コロ助
『な、何だか凄いですね。でも確かに僕ウキウキします!』
豪炎
『だろ?今日から俺達の仲間なんだ。慣れろよ?』
コロ助
『はい!』
こうして、コロ助が新しく新入りし、石達は更に賑やかになった。
─夜、良太が寝静まった頃
母
「ねえ貴方」
父
「ん?」
母
「たまに良太と一緒に宝石や鉱石の図鑑見てるんだけど……」
父
「それがどうした?」
母
「良太が名前付けてるあの、葵と琥珀と豪炎と翡翠って言う石……もしかしたら本物の価値ある鉱物かもしれないのよ…」
父
「はあ?でも、良太はあの石達全部川原で拾ったって……」
母
「でも、図鑑と石達を見比べて、その図鑑に載ってた石と特徴が全く同じな物があったのよ!」
父
「えぇっ!?」
母
「明日、良太が石拾いから帰って来たら、少し図鑑とじっくり見比べてみるわ。」
父
「オイオイ、まさか本気にしてねぇよな…?だって川原だぞ?石ころだぞ?」
母
「でも、特にあの琥珀って言う石、ガラスみたいだけど、よく見たら本物そっくりなのよ!」
父
「まさか、それが本物の琥珀だって?」
母
「そうよ!しかも、あれ蟻が入ってたわ!虫が閉じ込められた琥珀って、とっても値が張るのよ!」
父
「でも、それが本物だとしてどうする?」
母
「勿論売るのよ。貯金はなるべく欲しいもの。」
父
「でも、売るなら良太にちゃんと言ってから売れよ?あいつ、最近石を凄い大切にしてるぞ?前も捨てようとしたら俺が
母
「大丈夫よ。良太を何かしらの物で釣ればいいんだから。」
父
「………………知らねぇぞ」
母
「良太から許可を貰ったら、先ずは鑑定してもらわなきゃ。」
by作者
皆さんこんにちはー!
今回は川原の石ころ集めをする男の子が主人公です。
実はこれ、実話混じってるんですよ。
私、小学校1年生の時近くの川原に遊びに行っては石ころを集めてたんです。
いや、それは今でも変わってませんよ。
でも、川原が近くの家から引っ越したので、ダイ○ーとかに売ってる
飾り物の石とか買って綺麗なヤツを集めてます。
女性は光物好きですからねえ~…
皆さんも、小さな時や今も無性に集めている大切にしたい物ってありますか?
コレ、なけなしのオマケ投稿です!!
今月、皆様お元気で……(・c_・`)
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