肆
「父さん」
その声とともに服の袖を引っ張られて武雄は顔を上げて
「泣きたいときは、泣いていいんだよ」
その柔らかな声とかけられた言葉に武雄は
その泣き声の中には和哉に対する謝罪の言葉が含まれていた。
「父さん……」
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