未成年ー可哀想なフリをするー
「未成年として言いたいことをどうぞ」
そう言われて、改めて『自分は未成年』なんだと気づいた。そう、まだ子供。
花の高校生とか言われて、浮ついていたのか自分は大人だと思っていた。だが、勘違いしてはいけない、自分はまだ子供なのだ。
自分が未成年として言いたいことは「自分で自分のことを、可哀想なフリをすることは本当に悪なことであるか」というものだ。
高校生、なんとも複雑な過程である。毎日毎日、心をぐちゃぐちゃにして、ぐちゃぐちゃにされて、心が疲弊しきった時、人間は自分で自分のことを可哀想だと、可哀想なフリをし始めると思うんだ。
ある人々は言った。「そんなの正常じゃない」って。
けれど、それは間違っているように、自分は思う。人間の心のあり方の一つであり、誰もが思うだろうから、異常なんかでないって。むしろ正常中の正常なんだって。
人間が可哀想なフリをし始めることは、他人へのサインだと自分は思う。こんなに傷ついているんだ、共感してよって訴えているんだと思う。その要因は沢山あるし、人によって違うだろうけど、そこで大事なのは、そのサインに気付いて解決することだと自分は思う。
自分で自分のことを可哀想に思うことは異常じゃない。誰でもそう思う。
また、強く強く思っているのに、本当は口に出したいのに、口に出したら『引かれる』って思ってしまうことが、せっかく出した言おうとする勇気を食ってしまうことがある。だから実際、口に出せないこともあるけれど、こんなに傷ついてるんだ、共感してよって心の中で強く強く思ってるんだ。
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