第10話 黒のプレイヤー

 よし、デッキ完成だ!


 大筋は人間で、悪魔、吸血鬼を少し混ぜた感じになったけど……他の伝説カードも、どこかで手に入るかもしれないらしいし、今後邪教主をゲット出来ることを想定して人間主体のデッキで行くことにした。


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【召喚】

 魔力1点:《黒い血の一族》4枚

 :《沼に隠れ潜む者》2枚

 :《新米暗殺者》2枚

 :《どぶさらい》2枚

 魔力2点:《引きずり出す邪教者》4枚

 :《毒弓使い》2枚

 :《啜る牙持ち》2枚

 魔力3点:《荒くれの殴殺者》1枚

 :《武器仕込みの刺客》3枚

 :《首裂き魔》1枚

 魔力5点:《しゃれこうべの悪魔》2枚

 :《黒い血の首領》4枚

 魔力7点:《裂け口の悪魔》1枚

 :《逆さ十字の大牙》2枚

 魔力9点:《臓腑を貪る赤眼》2枚


【詠唱】

 魔力2点:《墓荒らし》4枚

 :《こじ開け》2枚

 魔力3点:《影からの牙》2枚

 :《殺鼠剤》2枚

 魔力4点:《絞首刑》2枚

 :《抜け出した血魂》4枚

 魔力5点:《再誕》4枚

 魔力6点:《大悪魔の儀式》1枚


【破棄】

 魔力1点:《毒の小瓶》2枚

 :《仕込み刃》2枚

 :《奇縁》2枚

 魔力3点:《暗殺》4枚

 魔力5点:《不完全な再誕》4枚


【付与】

 魔力3点:《泥纏い》2枚

 魔力4点:《黒い血の祝福》1枚

 魔力5点:《吸血の呪い》1枚


【魔力】

 魔力1点:《生贄の儀式》4枚

 魔力2点:《仔羊の贄》2枚

 :《贖罪》2枚

 魔力3点:《名誉の贄》2枚

 魔力4点:《捧げる血》4枚


【遺物】

 魔力1点:《苦渋の印璽》2枚

 魔力2点:《黒い血の印》3枚

 魔力4点:《黒い血染めの頭蓋骨》1枚

 魔力5点:《猫目石》1枚

 魔力9点:《病み煮込み鍋》1枚

 魔力15点:《邪神の住まう城、ヴィルハイス》1枚


【戦友】

 魔力4点:《灰から蘇るヴィルハイス》1枚

 魔力5点:《黒い血の始まり、ヴィルハイス》1枚

 魔力7点:《黒い血を授けられし聖女、エリザベータ》1枚


【伝説】

 魔力6点:《幸運と死を招く猫神、九重》1枚

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 合計きっちり100枚。とにかくガンガン手札と魔力を使っていく構成。こうすれば、戦力も増やしやすいし、魔力もどんどん使える。


 まあ、あとはなるようになれって感じだな。


 まあ、安全な場所だって話だし、じっくりと準備させてもらうとするかな。そろそろ時間みたいだし。


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「……ん?は?」


 また一瞬で場所が変わった……もっとこう、派手な演出とか頑張ってくれてもいいんじゃないか?全く実感がないぞ……


 場所はここは……森の奥の沼地って感じか?地面はぬかるんでるけど、歩けないことは無い感じだ。


 まあ、説明も文章だけなやつだし、きっと根暗なやつなんだろう。こんな所に送り付けるなんて。


 っと、そんなことより、カードは……ってなんだこの格好……なんか中2臭くてだせぇな……


 まあ、服はどっかで調達するとして……


 この手首の腕輪が邪魔くさい。これ外せないのか……ってか継ぎ目どこだこれ……


 ヴォオン!


「うぉ!?……あ、あぁ、ここで手札とか確認するのね……」


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[手札]7枚

《武器仕込みの刺客》

《黒い血の一族》

《苦渋の印璽》

《暗殺》

《引きずり出す邪教者》

《贖罪》

《黒い血の始まり、ヴィルハイス》

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 これは……最高の手札じゃないか?


 初手魔力は無色が1点、黒1点。無色は2点で色魔力1点分だから……よし!


「まずは黒1点で《黒い血の一族》を召喚!おわ!?」


 か、体から黒い光が出たかと思えば、その光が急に人の形になって……白目の部分が黒い、小汚い男が出てきて、そのまま地面に跪いた。


「これが召喚か……」


 よく分からないが、こいつは俺に服従するみたいに、跪いて微動だにしない。


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《黒い血の一族》【人間】

 必要魔力:黒〘1〙

 攻守:0 活力:1

 能力:戦場に出た時、無色魔力1点を生み出す。

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 戦闘では壁にしかならないが、魔力を生み出すいいカードだ。そして……


「《苦渋の印璽》を発動!」


 無色魔力2点を消費して、【遺物】である《苦渋の印璽》を呼び出す。片手で持てる黒光りする、石のハンコだな。


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《苦渋の印璽》【遺物】

 必要魔力:黒〘1〙

 能力:一日に1回、無色魔力1点を消費し、黒魔力1点を生み出す。

 :印璽を破壊する。無色魔力3点、黒魔力3点を生み出す。その後、ライフを3点失う。

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 今は魔力が空だから使えないけど……こうすると、だ。


「ライフ2点を支払って《贖罪》を発動!」


 手の甲に書いてある数字が20から18に減る。安全圏だとわかってるからこそできる方法だな。


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《贖罪》【魔力】

 必要魔力:黒〘2〙

【人間】1体を生贄に捧げる。無色魔力2点、黒魔力2点を生み出す。

 このカードは魔力の代わりにライフ2点で発動できる。

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 俺は《黒い血の一族》を生け贄に捧げ、無色魔力と黒魔力を2点ずつをゲットする。


 これで俺は黒魔力3点までのカードを使える訳だが……まだ魔力をブーストする。


「2体目の【召喚】だ!《引きずり出す邪教者》!」


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《引きずり出す邪教者》【人間】【狂信者】

 必要魔力:無色〘1〙黒〘1〙

 攻守:1 活力:2

 能力:このカードが戦場に出た時、墓地の魔力1点以下の【人間】を蘇生する。

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 こいつで墓地に送った《黒い血の一族》を蘇らせてやれば、俺の手元には黒魔力1点、無色魔力2点が残る。


 これを印璽で黒2点、無色1点にする。これで俺は戦力を確保しつつ、魔力も貯めることができたわけだ。


 そしてカードを4枚使ったってことは、新たに4枚引いたってこと。そのカードしだいではもっと強力なカードを使える可能性が出てくる。さしあたって、魔力を増やせればありがたいが……


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《こじ開け》

《黒い血染めの頭蓋骨》

《奇縁》

《黒い血の首領》

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 悪くは無いが……《こじ開け》は今は意味が無い。《奇縁》は使えなくもないが、ここは吸血鬼か悪魔のカードが来て欲しかった。


「まあ、魔力を残しておくのも悪くないか。明日には、黒3点と無色2点。これだけあれば頭蓋骨が使えるからな」


 じゃあ、次はこいつらの戦闘能力を見てみるか。


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