第2話

 やっとですよ。やっとみんなが質疑応答を終わらせたみたいです。これでようやくルール説明に入ってくれます。


 あ、動画形式なんですね。わかりやすくていいです。


 えーなになに……?


《カードを使用するには、そのカードの色に対応した色の魔力を、カードに書かれた数支払うか、無色の魔力を書かれた数の倍の数支払う必要があります。》


 魔力……数値化された魔力がある世界なんですね。私も魔法が使えるんでしょうか?まあ、カードを使うことが魔法を使うってことなら、魔法使いデビューでしょうか?魔法少女?


《カードには【召喚】【詠唱】【破棄】【付与】【魔力】【遺物】【戦友】の7種類が存在します。》


 7種類……結構ありますね。


【召喚】は、クリーチャーを呼び出すカードで、基本的には、このモンスターを出して戦うのが一般的らしい。色んな能力を持っているみたいです。

 動画のクリーチャーは色んな種類がいるみたいで、結構可愛いのからきもいのまで様々でした。


【詠唱】は、時間をかけて魔法を発動するカードで、色んなことをできるらしい。動画では、モンスターを強化したり、能力を与えてました。


【破棄】は、詠唱する時間を省いた、すぐに使える魔法らしい。時間制限の強化や、ちょっとしたダメージを与えるとかが出来るっぽいです。


【付与】は、条件を満たしたモンスターや、場所、ものに特殊な効果を与えるカードで、強化したり、毎回回復したりしてくれる強いカードです。


【魔力】は、文字通り魔力を生み出すことができるカードです。私の色は緑なのですが、この魔力を生み出すカードはかなり種類があって、モンスターの中にも、詠唱や破棄にも存在します。ただ、種類としての【魔力】カードは本当に魔力だけを出すカードで、詠唱や召喚の副次効果と違って、大量の魔力を生み出してくれます。


【遺物】は、他のカードと少し違い、召喚に近いカードです。特殊な効果を持った物品を呼び出すことが出来て、壊されない限り、破棄の様な効果を毎回使えるカードです。切り札たり得るカードのひとつだと思います。


 最後に【戦友】です。デッキに入れれる数は1種類1枚で、最大3種までと制限がかけられているカードです。攻撃力はなく、直接戦闘することはしないカードですが、倒されない限り強力な効果を持った本当の意味で切り札的なカードです。


 カードの説明は大まかにはこれくらいでしょうか?まあ、十分ですね。あとはデッキ編集時にチェックしましょう。


 次はルールです。


 本来、カードゲームっていうのはターン制なんですが、今から行く世界は別にターン制の世界ではないらしいです。


 なので、1ターンに1度、みたいな効果は、1日に1度、や、何時間、何日間、みたいに記載されてるそうです。


 他には、ドロー。これは1日に1度ではなく、カードを使うとすぐにドローされる仕様だそうです。初期手札は7枚。カードを引くカードを使って引くこともできて、手札制限は7枚だそうです。


 次に墓地と、追放。墓地に送るや、捨てると書かれたカードによって墓地に送られたカード、あるいは戦闘して負けてしまって破壊されたモンスターなんかは墓地に行き、デッキが0枚になったらシャッフルされて自動でデッキに戻るらしいです。


 追放されたカードも、デッキが0になれば自動でデッキに加えてシャッフルだそうです。手札はそのままだそうです。


 墓地を利用するカードもあるので、上手いこと使うと有用らしいですが、さっぱりわからないです。


 次に魔力です。1日に1点の色魔力と、1点の無色魔力が精製されるらしいです。それ以外には、詠唱や召喚したモンスターの効果を除けば、現地の魔物を倒すとか、魔力を含んだ石とかを回収すれば魔力にできるらしいです。あと、無色の魔力は2点で1点分の色魔力になるみたいです。


 それから、魔力を生み出す特殊な土地を自分のものにするとかもあるけど、土地を手に入れるとか、大金が必要なんじゃないかな……?


 魔力に上限はなくって、HP?LP?は初期は20点。これも上限がなくって、0になると死ぬかもらしい、です。怖いです。


 デッキの下限は60枚、上限は100枚。デッキを組み替えるには、デッキが0になる必要があるらしい。このあとのデッキ編集の時間を逃すと当分デッキを編集できないらしいので、ちょっと不安です。


 とりあえずルールはこんな感じでしょうか?ルールブックみたいなのはチェックしてますが単語が難しくてよく分かりませんねこれ。


 まあ、時間をかけて読み込んだ結果、このルールブックは貰えるみたいなのでどうにかはなりそうです。


 あ、あと最後の方に、1週間分の食料と、3日分の着替え、毛布とかちょっとした道具は貰えるらしいです。


 いやそれでどうしろと……くれるだけマシなんだろうけど。


 うーん、思ったよりハードな感じがします……デッキ編集、頑張らないとですね……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る