楽しいです。隣に座って話を聞いているような。近くて柔らかい語りが心地よかったです。「余韻」そして「ため息」いいですね。
たとえ一般人には自宅周辺の何気ない日常風景でも、自然を愛する者の目にはまるで違った真実が見えてくるものなのですね。住宅街の木や庭の草花から武蔵野の歴史に想いを馳せ、紐解いていく文学小説。国木田独歩が町外れの光景から武蔵野を語ったように、雑木林が失われた現代であっても緑の「余韻」というものはちゃんと残っているものなのです。「二つの時代が出会う」という発想をぜひ味わって頂きたい!自然と文学を愛する貴方へ、おススメです!