魔粒子
「じゃああたしたちは資源を国の窓口にもってくな」
「え、ええと、羽が12枚、複眼が3つ、顎が2つ」
国へ納めれば貢献しているとみなされ様々な援助されるらしい。
この広い土地をもらったのも、修復や改造、制作用の装置も国から譲り受けたものもそうらしく、他の国民より豊かな生活をしているみたい。
「それぞれの資源はどんなことに使えるの?」
「う~んとねぇ~、作成者の技術やアイデア力によるんだよね~」
「ちなみにサクラさんならどんなのを作るの?」
そんな雑談をしながらのんびりとした時間を過ごした。
これからどうするだとか、この国に留まらないかとかいろいろなことを話した。
実際私自身これからどうするかは決まっていない、この国で暮らすのもいいかな、なんて思ってるけど一人でのんびり冒険に出たいとも思っている。
仲間がいるのは頼もしいけど私は元来一人が好きだ。
「ある程度つよくなったらここを中心に一人で冒険しようと思ってるよ、図々しいけどそれまで仲間にしてほしいな」
「ええ、いいですよ、空き部屋もありますしそこを使ってください、これも何かの縁ですから」
あっさりと仲間入りが決まったのだった。トンボ戦での活躍とステータスで伸びしろがあるとわかったらしい。
ヒナ達は戦力が増えて嬉しい、私は住む場所と経験や強くなれて嬉しい。双方に利益があるのだ。
とてもありがたい、住む場所と仲間が手に入ったのだから。
幸先いーなー。私って運がいいかも。
「そうです、もしよければ私が魔法の使い方を教えしましょうか?」
「はい!はーい!お願いします!」
これは喜んで受けるしかないでしょう。
というわけで庭に来ました。なんとこのお宅庭があるのです!
凄いね!
色々説明を受けた所、干渉装置に頑張って働きかけるらしい。感覚的な事なのでうまく説明ができないそうだ。
装置ごとに起動方法や起動後の動作が違うのもうまく説明ができない原因の一つらしい。
ヒナの腕輪型の装置はスイッチが付いており腕輪の表面に文字が浮かんだらしい。
あとは魔法を想像すれば簡単な魔法が使えるようになるとのことで私はワクワクしていた。
ええでも、働きかけるって、その前に私の装置がどこにあるかわかってないし。
身体の様々な所に力を入れる。
「う~ん、こう?いや、こうか?」
そのとき身体の、へその下のところで何かが起動する感覚がした。
「え、あ、あったかも!」
下腹部に力を入れる、いや違う?意識を向けてみる。
すると頭の中で、
『システム起動、魔粒子に干渉を始めます。干渉効率25%、37%』
と文字が浮かんだ。
「わ、わ、なにこれ!?頭に文字が!」
「あら、うまくいったみたいね」
「内部搭載型は珍しいからね~、いいデータが取れそうだよ~」
頭の中の文字のパーセントの数字が大きくなっていく、そしてついに、
『干渉率100%、オールグリーン、魔粒子への干渉を続けます、…魔法の起動準備ができました』
「あの、魔法の起動準備ができたみたい…」
「じゃああの練習用ダミーに向かって魔法をうってみようか~」
魔法の使い方は単純で、想像力に影響を受けるらしい。しかも詳細に現象を想像することで制度や威力が変わる。
ダミーをじっと見つめ想像する。魔粒子が頭上の空気中の粒子を動かし熱エネルギーを増幅させる。
すると空中で火の球が発生する。
その火の玉を今度は運動エネルギーを作りダミーへベクトルを向け、
「発射!」
火の球は飛んでいきダミーを焦がした。
「最初にしてはなかなかですね」
「えへへ」
「そんな内容を想像しましたか?」
想像した内容を話すとヒナは頷き、
「物理化学に基づいて想像したのは素晴らしいことです、ですがどの程度の温度やエネルギーを増幅させる広さ、ダミーへ向かうまでの速度などの情報が足りていませんね」
他にはどの粒子、原子、素粒子、分子、何を使うかなど細かいとこまで決めた方がいいらしい。
命令が複雑であるほど魔粒子は的確に働いてくれるそうだ。
あと念じる力も強い方がいいとかなんとか、念じる力ってなんぞや、魔粒子にはわからないことがいっぱいだ。
ちなみに物理学でなくとも自分の法則を見つけて行使吸うこともできる。
そっち方が難しくない?あ、でも他の魔法が使える人から干渉されにくいんだ。へー。
ちなみに干渉妨害もできるんだって、これって並列に思考しなきゃいけないんじゃない。
「そういえば魔法陣はなんなの?」
魔法を使うため魔粒子に命令する法則が数式だとしたら、魔法陣は自分なりの公式なんだって、そこに数値をあてはめるだけで魔法が使えるらしい。魔法陣の設定方法は装置に記憶させればいいっぽい。
えーとさっきのを魔法陣化したいな装置さん。
『命令を受理しました。先ほどの魔法に至るまでの命令を記憶します……不明な点があります、指示に従い明確化してください』
どうやら雑念が入ってたらしくうまく記憶できなかったみたいだ。
指示に従い設定していく。
ええと、範囲は10^3立方センチメートルで魔粒子の力で振動させて熱エネルギーを作るのはその立方体の中の原子。
nメートル先の物体に秒速xメートルで射出っと。
どうやらこれでいいらしい。記憶させた魔法陣を起動すると赤く日かある魔法陣が現れた。
それをダミーの方向に向けええと、距離わかんないから適当に15メートル!秒速30メートルっと。
すると炎の球が現れダミーに発射された。
炎の球に当たったダミーは当たったところが変形しており、焦げ付いている。
「うまくいったみたいですね」
「初回でここまでと流石~」
でもこのままではいけない、誰もが使える公式を使っているのですぐに干渉妨害されてしまう。
自分だけの公式をみつけなきゃな~難しい。
「私には向いてないかも」
「諦めるのは早いですよ、練習あるのみです」
こうパッと簡単にできればいいのになぁ。
「魔法のほとんどは攻撃に使われないんですよ、攻撃は銃や強化された身体で済んでしまうので、効率の悪い攻撃魔法はあまり使われないんです」
なるほど、確かに近距離なら身体能力で遠距離なら銃でなんとかできるなぁ、あとは身簡易修復したり、銃弾を創造したり。
攻撃魔法は旧時代の産物みたい、今じゃ補助魔法ばかり、なんだか思ってたのと違うなぁ。
大規模の攻撃はMPを大量に使うし元々壊れている環境がさらに変わってしまうからあんまり受け入れられていないみたい。
私はそのあと防御の魔法や身体能力を上げる魔法などを教わった。
*****
Skill:
『魔法の基礎』
魔粒子に干渉し魔法を使ったものに付与される。
『攻撃魔法』
相手を傷つけることが出来る魔法を使ったものに付与付される。
『防御魔法』
相手の攻撃を防ぐことの出来る魔法を使ったものにに付与される。
『補助魔法』
魔法を使い自身又は他人に対し何かしらのプラスの作用を与えたものに付与される。
『回復魔法』
魔法を使い自身又は他人に対し復元させたものに付与される
*****
世界が終わった後、アンデッド少女は如何にして物語を紡ぐか。 ぬいざぶろう @nuizaburou
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