エピソード2
そして、その癒物・コリーナと取り敢えずその辺を歩いてきてほしいとオズに頼まれたので森を歩いている。癒物をパートナー認定してから親愛度がLv1から2へと上がった。そのLvというのもまだ分からない。
この子は可愛い。リスみたいな尻尾と茶色の体、そして目がくりくりしている。さっきは殴ってしまったけど、よく見てみるとペットとしては優秀かもしれない。触るともふもふしている。
森を歩いていると黒い奇妙な存在に遭遇した。私は一目散に逃げようとしたが、コリーナは私の前に立ち、ギャアッと鳴きながら魔力を放出したらしく、その存在は目の前から消えてしまった。
あれ?――守ってくれた?
先程は私の事を敵だと思われていたらしい。
外敵者の討伐により、回復スキルを取得しました。親愛度がLv2→4にUpしました。生命力0.2%……。何これぇぇ……!
守ってくれたお礼を言おうと思った。
「ありがとう」
「きゅぅーっ!」と謎の言葉をその癒物は発した。
森をそのまま歩いていると女性―人間の―に出会った。
「あれ?Lv.4。まだまだ弱いみたいだけど……もしかして新人さん?私はレノ。ノインシュトレイン帝国の一般庶民よ。」
その外国の血が入ったような髪色の艶やかな女性はこう話した。レノの周りには沢山の癒物らしきものがいた。
「私は起きたらこの現実味のないこの土地に来てて……新人です。名前は木林森子です」と自己紹介した。
「あら、そう。」
「それなら、案内でもした方がいいかしら?」
「え、いいんですか?」そう言うとレノは頷いた。
それよりもレノの周りの動物と頭の斜め上のLv.136の文字が気になる。
「その周りにいる可愛い動物も癒物ですか?そしてLv.130超えって何だか強そうですね。RPGやった事ないですけど……」と言うと、
「あら、教えてもらえたそうね。Lv.136なんてまだまだ強くないわよ。この癒物は触ったり、撫でたり、抱き締めてあげたりするとLvUpするよ。あと、道とかこういう森で拾えたりもする。ショップでこの国のお金なんだけどマニーで買えたりもするの。良かったら増やしてみるといいわ。」
そうして、森を二人で歩いていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。