癒物〈癒されモンスター〉と外国人との遭遇

エピソード1


 目を開けると、青かった。雲一つない青い空が目の前の景色を覆っている。壮大な大地が広がっている。横を見ると草があり、私はどうやら、そこに倒れていたようだ。何やら動物(?)が私の耳元を通り過ぎた。

そして、顔面に向かってきたので、「ひゃあ!」と言いながら、思いきり殴った。


 その見知らぬ動物は目をくるくると回して気絶しているようだった。細かい事はいいと考えた私は、目の前に城のような建物があったので、大きな建物へと入っていった。


入ってみると金髪の整った容姿のイケメンが門の前に立っていた。その人を見た私は容姿に惹かれ、ときめいた。


「やあ。貴女の名前は?ここはノインシュトレイン帝国。わたくしはオズ。よろしくね。」

「私は木林森子きばやしもりこ36才、会社員です。社内で酷い扱いを受け、苦しいんです。どうか助けて下さい。」と助けを求めた。


「その、会社という物が私にはよく分からない上、夢を見ているかもしれないし、私が助けることも出来ないが、ここはそういう酷い扱いをする人もいないし、私もしないから安心してくれ」


「安心して大丈夫なんですね……良かった」と私は安堵あんどした。


 そして、さっき殴った動物もついて来た。


「でも、何だか見たことのない、わけわからない動物に襲われてるのですが……」


「その子は……」とオズは言った。


「知っているんですか?」

「その子は癒物ゆぶつといってパートナー、いわばペットのようなもので、親愛度を上げる事が出来る。貴女はこの土地にいる癒物と旅することになった。」

「そうなんですか……」私は引き気味に了承してしまった。


 そうして、癒物ともふもふまったり(?)生活をこの土地で何年かすることになる。そして、イケメン達と恋に……。なんちゃって。









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