第14話 熱炎
捻じくれた爪を持った巨大な足が、へしゃげて炎上しているヘリの痕跡をグシャリと踏みつけた。
黒い煙の中でその巨体――脚部、胴体、そして頭部が浮かび上がる。
マガツは、首を緩慢な、しかし攻撃の意思に満ちた動きで横に振り向けた。
そして、咆哮する。
同時に、彼の身体から樹状に突き出た触手の群れが、一斉に正面を向いた。まるで無数の腕が、前方に伸ばされるように。
生き残ったヘリのパイロットは、その奔流をコクピットの正面でとらえた。見える、飛んでくる。紫と茶を混ぜたグロテスクな肉の蔓が飛来する、迫る。
……撃墜か。そう思った。彼は目を瞑ろうとした。
だが、その時。
機体のすぐそばを、ミサイルが掠めた。
それはマガツに向けてまっすぐ迫って、突き刺さり。巨大な爆発を生んだ。
轟音によりキャノピーが振動する。パイロットは後方を振り返る。
――鋭角の翼。複数の戦闘機が後方から前方に向けて飛来し、ヘリを超えていった。
……呆然として、後ろにたなびく煙を見る。
ビルの間に浮かぶ巨体が僅かに蠢いて、裂けた口の端から苦悶を漏らした。琥珀の目がぎらりと、こちらに飛んでくる小さな鳥たちを捉えた。
まとまりを失い、たわんだ触手がしなり、そちらに向かって殺到した。
殺意の黒に機体を染め上げた連隊のF15イーグル『ヤタガラス』は、隣り合う互いの機体を、触手が迫ると同時に、一気に散開させた。
それは同時にサーカスの始まりを意図していた。触手が彼等に、まるで糸を引くかのように迫り、絡まり合い、蠢いた。動きは俊敏で、その速度こそがヘリを撃墜せしめた。
だが――彼等には、数年前の事件がきっかけで導入された黒い翼たちには、当たらない。
触手が伸びた。双翼がひらめいて、ぎりぎりのところで掠めていく。そのままひらりと舞い踊りながら、彼等は、巨大な、あまりにも巨大なその『マト』に機種を向ける。
パイロットはふわりとした感覚に――宙に浮く感覚に身を委ねる。その一瞬の緩慢さの中で、彼らは、前方で口を向けているもののけに対して、照準を合わせる。
それらは間髪入れず、触腕の介入すら許さず。
……怪物にことごとく食らいつき、連鎖的な爆発を、黒い体表面に起こした。
地表が吹き荒れて、轟音が風にのって運ばれてくる。テントの幕がわずかに振動する。
「全弾命中!」
「全弾命中!」
「『プリースト』は――」
「セカンドゲートより、間もなく現着!」
マガツが、黒煙の中で、身体を左右に振った。
煙が晴れて、姿が見える。その身体の至るところから、焦熱の痕が見えている。
彼は健在だった。傷はついていなかった。だがその衝撃は、間違いなくその力を削り取っていた。
巨大な山は身体を緩慢にふるい、大きなよろめきを全体であらわした。
地を裂く唸り声。喉の奥から鳴らし、頭を左右に振る。いやに人間じみた動き。
それから彼は――間もなく、背後のはるか向こうで聞こえてくる轟音を聞く。
大きく頭を動かして、振り返る。
……背鰭がピクリと揺れる。反応する。
灰色の廃墟の群れ、そのただなかに……なにかがある。一筋の煙が立っていて、そこに『居る』。
市民たちは、スクリーンの端に小さく表示されたサブモニターを凝視した。
無数の頭がそちらを向いた。
「おい、見ろよ、アレ……」
灰色のビルの群れを左右にかき分けながら、無人の瓦礫だらけの道を進んでいく。奥へ、奥へ。轟音のふもとへ。
何かが飛び出した痕跡。土煙が立っている。薄まっていくと、その姿が見える。
――『イズノメ』である。
膝立ちになって、地下のセカンドゲートより、市街に跳躍し、現れた。
かがみ込んでいる彼のシルエットは、シンプルだった白磁の巨人とは大きく印象を異にしていた。
両肩に背負うように無骨な角張った武装タンクが積み込まれ、その背後には、大剣のようにレールキャノンが折りたたまれている。
腰部にはアサルトライフルが左右それぞれに装着され、何より強烈な印象を与えるのは、その脚部の根本に取り付けられた無限軌道である。
それらは白い機体色とかけ離れたオリーブドラブで彩られていて、今ここに現れた彼が、決戦のため強化武装となったことを物語っていた。
ヴィンセントは鉄の子宮の中、腕を組んで目を閉じている――時間にして僅か数秒。しかしその間に彼は、己のなすべきこと、野望、そして祈りをすべて詰め込んだ。
彼は目を開けた。
同時に、イズノメの鋭角な頭部ユニットが持ち上がり、そのアイセンサーが鋭い光を放射した。
立ち上がった瞬間、脚部に履きつけられている無限軌道ユニットが起動。アスファルトをゴリゴリと蹂躙し削り取りながら、前方へ滑り込む。
背部に取り付けられたブースターユニットが点火、その加速を補助。マガツに向けて突進を始めた。
彼の後方から更に複数の『ヤタガラス』がバックファイアをたなびかせて現れ、その疾走に取り巻くように標的に向けて飛翔する。
白い巨人が、黒の巨獣へと吶喊する――。
「頼むぞ……」
川越はモニターを見ながら小さく零し、拳を握った。
無限軌道の地を裂く進撃がこだまし、イズノメの肥大化したシルエットが巨影に向かった。彼の背中には巨大なエネルギータンク、今その内部シリンダーが赤熱化、火花を散らしながら回転し、黒いチューブで接続された背部のレールキヤノンに殺意を送り込む。マガツはその姿を見て触手のすべてを向けてほうこうする。来るなら来い、なんどでも蹴散らしてやる――そう言おうとするように。だが胎内のヴィンセントはあくまで冷静に。激しく揺れるさなか、次の指示を、脳パルスを介して送り込む。
レールキヤノンが展開し、前方に差し向けられた。まもなくその先端から黄金色の火花の塊が射出されると、マガツの正面に向けて着弾した。
激しい光。
暗い空が一瞬照らされる、揺れる――だがその向こうにあるのは。
触手だった。マガツはその群がる肉の蔓を覆いとして、今、レールキヤノンの着弾を完全に防いでいた。肉の焦げる異臭。この世のどの生物とも似通っていない、すさまじいまでの悪臭――だが、ヴィンセントには。イズノメには通じない。アイセンサーが光る。
それが号令となるのだった。
彼の周囲に取り巻く『ヤタガラス』達が、腹部に抱えた火器を一斉に解き放つ。
赤黒い燐光を放ちながら、怪物に向けて吸い込まれていく。奴の動きは一瞬、ほんの一瞬停まっていた。触手を前方に展開したまま。サイドワインダーはその隙を逃さなかった。彼らは折れ曲がるように怪物の死角に入り込み。
そして、炸裂した。
連鎖的な爆撃が、途端にマガツを覆い尽くす。それは頭部、そして脚部を中心に花開いた――もはや周囲への被害はまぬがれなかった。コンクリートは焼け焦げて、窓ガラスが次々と割れ、建築の根幹が折れ曲がっていく。だが、それこそが、待ちわびていたものだった。
イズノメは身体をぐっと傾ける。無限軌道の速度が上昇し、地面が更にえぐられる。そのまま彼の動きは、ビルの狭間を縫って描かれはじめる。マガツに接近、黒煙の中でうろたえ、首を左右に振る彼を幻惑するように、円を小さくしていくように回り込んでいく。そのまま彼は腰部のアサルトライフルを片手で構えて放つ。
通常火器を遙かに超える、巨人の武装――地面に薬莢が飛び回り、アスファルトに穴をあけていく。火線のことごとくはそのまま、マガツを取り巻くようにして彼の体表面に火花と爆発を引き起こす。頭上からは、その間隙を縫ってヤタガラスの爆撃。マガツは必死に咆哮するが――彼は今、ビル街の中心で爆発のかけらのただ中にいて、動けなくなっていた。そこにイズノメが……埒を開ける。
彼はマガツの周囲を、無限軌道を駆使してぐるぐると回転し、その視界を翻弄させながら、あいたもう片方の腕を前方へ。前腕の装甲が展開。そこからワイヤーが飛び出した。まず、爆発のはざまで、マガツの首元に絡まる。そのままイズノメは、更に回転、回転、回転――爆発、銃撃、爆発。
マガツはその場から動けないながらも、必死に攻撃をふりほどこうとする。幼子が衣服を脱ぎ捨てるように。だが空からの間髪入れない攻撃、さらにはアサルトライフルの銃撃に阻まれ、その場に釘付けにされている。触手はみだりに野放図に周囲へ放たれていくが、もはや標的を定めることもままならぬそれは、ただひたすら灰色の廃墟を打ち据え、砂の城のように突き崩していくだけ。彼の力は弱まり、叫びは爆発音によって火気消え始める。ワイヤーがその抵抗を奪い、地面に怪物を固定していく。
モニターの中で、情け容赦のない戦闘が続く。人々は息を呑む。これが戦い。前回のイズノメとの戦闘はほんの児戯だったと言わんばかりに。見知った街の全景を巻き込みながら、怪物を『殺す』為に立ち回っている。そこにはかけらのヒロイズムも存在しない――言うなればそれは、狩りだった。
――そして。
「……ギガンティア、倒れます!」
首元と脚部にからみついたワイヤーが彼を一つの塊に変えて、そこに力が加えられた。イズノメはただ冷静に、引っ張った。その瞬間すべての物理法則が流れ込み、巨体が大きく後ろに倒れ込む――。
巨大な影の背後で、ビル街が突き崩れた。
本来の形を失い、瓦礫のより合わせに変貌する。彼は完全に引き倒された。地面に、仰向けに。100メートルを超える巨体が、50メートルも満たない機械人形と戦闘機によって、たおされた。彼の周囲で灰色の煙が上がり、怪物は口を力なく開けながら、四肢を放り出したまま崩れ落ちる――。
その中心に、だらしなく散らばる触手のすべての中心、彼の胴体中央部に、赤い裂傷のようなものが見える。それは宝玉の如く赤く輝き、僅かに脈動している。
「『コア』、露出!」「コア露出!」
「……」
川越は何度も、何度も言い聞かせる。これでいいんだ。これで片が付く。これで、犠牲はもう出ない。たった一人をのぞいて。
「駄目、駄目よ……!」
寒い独房の中で、灯里は呻く。その先の未来を感じ取る。赤い輝きが見える。ああ、その中には。
――その中には、あの赤い海のように、膝を抱えて眠る、一人の少女が取り込まれている。
……どくん、どくん。
黒い繭が律動する。彼女の意識が流れ込んでいく。
――おれは、だれだ。おれは……くらまえなおつぐ。
おまえは。そうだ、おまえは。
――だめだ。やめろ、やめろ――おまえは……。
「全て終わるんだ。彼女を殺せば……マガツは死ぬ――」
「駄目ッ……彼女を、世界を殺しては、駄目ッ!」
叫びはもう届かない。
そのとき、荒野に展開していた特科戦車大隊がまっしぐらに前進し、その砲塔の全てを、さらけ出された前方の赤いコアに向けた。それで終わるはずだった。これまでが、そしてこれからが。
「フェーズ3……開始」
砲火が、同時に、放たれた――。
◇
それはマガツに、効かなかった。
届くことすらなかった。
◇
その目、琥珀色の、顔面から胴体に連なる目が光を帯びた。その変貌に気づく者は居ない。これまでにないものが宿った。彼の目の前に砲火が見えた。ひどく緩慢にこちらに迫っていた。それが許せなかったから。
彼は、自分の首が動くことを確かめた――。
ぐりん。
マガツの顔が、迫り来る戦車隊の方角を向いた。
「こちらを……!?」
狭い鉄の檻の中で彼等が恐慌した瞬間には、もう遅かった。
裂けた口ががばりと開いて、その無限の深淵の奥、肉襞を通過した先に、コロイド状の光を認めたときにはもう、遅きに失していた。
マガツの口から、紅蓮の炎の奔流が吐き出され、前方に向けて溢れた。それは激流のように地面を抉りながら戦車大隊に向けて、コンマ数秒で到達する。まさに濁流が家屋を押し流す如く。誰もその瞬間、反応ができなかった。ただ、視界がまぶしい光に覆われたと感じただけである。ただそれだけで、何もかもが喪失された。
大地に奥深く裂傷のような谷間がまっしぐらに刻まれ、灰色のビルの群れが幾つも折り重なって貫かれて、その身体を真っ黒に焼け焦がした先では、木偶の坊同然となって固まり、積み木のように密集している戦車の『おもちゃ』達が、その炎の激流に呑み込まれて消えていく。
悲鳴などはない。ただ、その圧倒的な『破壊』のエネルギーがひたすら前へ、前へという指向性を伴い放出されただけだった。それは空間を上下二つに切り分けて、赤い光の枠組みで引き裂いた。空は慟哭するように明滅し、暗い中から本来不要な明るさを無理矢理引き出された。照り返しが強烈に町中を覆い、そして、全てを破壊する。
彼らのテントは無事だった。だが、目を焼かれるほどの光と強烈な衝撃波で、その立て付けが崩れ落ちる。くぐもった悲鳴とともに、部下達が暗がりの餌食になっていく。その埃にまみれた視界の中で、船山は見る。
世界が、焼かれている。
「ギガンティアより、未確認の熱流放出……被害は不明ッ!」
司令部全体が赤いアラートの悲鳴に包まれて、部下はヒステリックに泣き叫ぶコンソールの操作に覆われている。川越はその画面の中で、焼かれていく戦車達の滓を見た。それらは紙細工が弾け飛ぶように小さく爆ぜていき、中にあるちっぽけな命を無に帰していく。荒野が紅蓮に焼かれていく。彼は船山の無事を祈り、その直後――。
「なっ……!」
こちら側のプランが打ち砕かれたことを、悟った。
荒野の半分が、焦熱に覆われ、黒い煙を遺言代わりにぶすぶすと立ち上らせていた。ゼログラウンド――そこにはもう、戦えるものはなにも残っていなかった。かつて戦車の群れが居たはずの空間には、ただの鉄の塊がほんの僅かに残っている程度で、あとにはがらんどうの暗黒が広がっているだけだった。
それは、死の静寂。無限軌道の怒号も、砲火も、そして人々の声も、すでにない。暗い空の下、ただひたすらに、死が広がっていた。
「……ッ」
船山は崩れたテントからなんとか身を起こす。身体のすすをはらう。すぐ近くでは負傷した部下が仲間をかばいながら立ち上がり、あちこちでうめき声。顔を上げる。そして前を見る……ぞっとする。
「ばけもの、め……!」
空は既に暗黒、夕凪はとうに過ぎ去り、残るのは聖書の闇だけ。
そのただなか、落とし込まれた空間の中で、ぷちりぷちりと音がする。それは彼の身体に巻き付いたワイヤーがくすぶりながら、溶け落ちていく音だった。熱線は前方に発射されたが、その威力は周囲にもばらまかれていたのだ。
そして彼はゆっくりと……大山が鳴動するように起きあがる。枷を外された巨神が、自らの偉大さを誇示するかのように。ケロイドの皮膚をごわり、ごわりと奮い立たせながら。はじめに地面に足がたたきつけられ、アスファルトがめくれて噴き上がった。続いて彼は上体を起こし、未だ熱を放ち続ける口を閉じる。痙攣するような震えとともに、彼は、完全に立ち上がる。
その胴体には赤い宝玉が見えていたはずだった。
だが今、川越達の目の前で、それは防がれていく。じくじくと周囲からにじみ出てきた黒い肉の膜がゆっくりと宝玉に侵食し……完全に、覆ってしまう。装甲の如く。
同時に彼は、完全に戒めを解き、再び地上に君臨。
その咆哮を、空へときはなった。
――彼の中で沸き上がったのは。
今まで知りもしなかった『感情』だった。
怒りでも、喜びでもなく。
それはあまりにも、彼の身体を揺さぶった。そして彼は身体の中心、その赤い肉の部位に、ずっしりとした重さを感じる。
「一佐……通達です」
「読み上げろ」
「オペレーション・マリオネットは失敗した。核ミサイル発射の秒読みに入る、と……」
「……そうか」
彼は自らの黒い皮膚が、その中に眠るものを抱きしめるように覆っているのを感じ取った。そこから流れ込んでくるちいさなちいさな脈動が、彼を困惑させた。
――我はこのちいさな。ちいさないのちをどうすべきか。ササゲられてきたいのち。いま、我が肉体の中へ。我は護った。そう。護ったのだ……ならば。
ならばこれからも護らねばならぬ。絶対に失わない。ああ。愛しき我が贄よ。おまえを愛そう。そして食い尽くす――最期まで。お前を。シラハ。クラマエ・シラハ。白羽……!
瞬間。彼の体中に、その赤い脈動が駆けめぐって、彼の地肉となって力を与えた。彼はその少女から何かを学び取り、そして狂おしいまでの、説明不能な渇望、エネルギーを得、再び猛り狂う準備ができた。
彼は知るはずもない。彼はあまりにも、あまりにも、ヒトに近づいていた。
「駄目だ」「もうおしまい」「助けて」「助けて」
モニターの前に集う疲弊した人々の中に、絶望が降りかかる。なすすべもないものに出会ったとき、彼らはひざをつき、ただ祈るだけ。原始的な姿に回帰させられた有象無象達が、落ちくぼんだ瞳をぼんやりと前方に投げかけ、身体を脱力させながら、ただただ、身体を震わせる。
「残存勢力は」
「地上部隊は……壊滅です」
部下から告げられた言葉はあまりにも重かった。舟山は目をつぶり、拳同士を打ち鳴らした。
「……状況、終了だ。オペレーション・マリオネットの管轄はこれより、司令部に移管する」
「――無念です」
煤と傷だらけの部下の、消沈した顔。その向こう側に広がる焼け焦げた荒野。徒労に終わった。何もかも。
「俺たちには……人間には、何も出来ないのか、川越」
「航空戦力、残弾残り僅か。『プリースト』は健在ながら、かく座。現在再起動プロセスに入っています」
告げる声。サブモニターでは、ヴィンセントが鼻血を出しながら自らの機体を立ち上がらせようとするさまが映し出されていた。
『ええい、フリークスめ……このヴィンセントをよくもっ、おのれ動け、動けっ』
川越はその声を無視する。
――これでおしまいだ。とうとう奴は現れなかった。
「発射申請を、受諾しろ」
「っしかし一佐、それでは――」
「他に方法はない。もう誰も、奴を止めることは出来ない」
だが、その時。
「ふざけないで。まだ方法があるのに、諦めるなんて許さない」
声がした。
そちらを向いた。
そこには、灯里が居た。
拳銃を突きつけながら、川越を睨みつけている。
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