-休憩時間-
双葉の雑談
これから将棋を始める人に向けての話をマナさんがしたみたいだから、私は将棋を始めたばかりの初心者向けの話でもしようかな。
ルールを覚えたての初心者同士ならテキトーに指しても勝てるかもしれないけど、ある程度の級になると途端に勝てなくなるのよね。
相手が「戦法」っていう武器を持ってるのに、こっちは素手みたいなもんだから当然の話。だから、こっちも武器を手に取る必要があるってこと。
でも、どんな武器がいいのか迷っちゃうよね。初心者向きの使いやすいものから、玄人向きの難しいものまで、武器の種類って本当にたくさんあるんだけど、とりあえずはネットでも本でも見ながら使ってみて、なんとなくしっくりきたものを選べばいいと思う。
もちろん相手の武器に合わせた
それから大事なのは、とりあえず武器を一つに絞ること。
武器によって使い勝手が全然違うから、とにかく選んだ武器をそれなりに使いこなせるようにするのが上達の近道だね。
まずは一つでもそれなりに使えるようになってから、そのあと似たような武器をサブで使うって感じで覚えれば戦いの幅も増えていくよ。
そのあとはいろんな手筋を覚えて中盤を強化したり、詰め将棋で終盤を鍛えたりして、序盤・中盤・終盤をバランスよく伸ばせば、いつのまにか棋力は上がると思う。
え? どんな武器を選べばいいのかわからない?
んー、じゃあこれは完全に私の独断と偏見なんだけど、代表的な戦法の特徴を一言で書いてみたから参考にしてみて。
【振り飛車】
“振り飛車”は受けの棋風に向いてるってよく言われるけど、意外と攻める戦法も多いんだよね。相手がどんな戦法でも、最初のうちはマイペースにやれるのが“振り飛車”の特徴かな。“美濃囲い”っていう防具が“振り飛車”相手でも“居飛車”相手でも対応できるのが大きいね。“穴熊囲い”っていう重厚なフルアーマーもあるけど、まずは手軽に堅い“美濃囲い”を覚えるのをお勧めするよ。
あとはどの戦法も角の交換をするかどうかで戦い方は大きく変わるね。交換すると、相手に打ち込まれないよう神経を使わないといけないから、初心者のうちはできるだけ角交換は避けた方が良いと思う。
“振り飛車”の戦法は、どこに飛車を振るかで決まるから割とシンプル。
①中飛車:飛車を真ん中に振る戦い方
➡ マイペースにガンガン攻める!
②四間飛車:飛車を左から4つめの筋に振る戦い方
➡ カウンターを華麗に狙う!
③三間飛車:飛車を左から3つめの筋に振る戦い方
➡ 守りも速攻も好きなように!
④向かい飛車:飛車を左から2つめの筋に振る戦い方
➡ 柔軟性抜群の対応力!
【居飛車】
“居飛車”の戦法は“振り飛車”と比べてちょっと複雑で、相手によってできる戦法が限られることも多いね。たとえば“角換わり”は相手に角道を防がれたらできないし、そもそも“相居飛車”限定の戦法が多いしね。
だから最初は“振り飛車”と比べると覚えることは少し多いかも。でもコツさえつかめば出来ることが多くて面白いよ。
攻め方は基本の“棒銀”や“早繰り銀”、角換わりなら“腰掛け銀”もあるんだけど、初心者はまずは“棒銀”がおすすめかな。“棒銀”なら下記の①~④のどれでも使える攻め方だから汎用性は高いよ。
①相がかり系:飛車先の歩を互いに交換する戦い方(※相手が居飛車限定)
➡ 乱戦上等! 激しく戦いたい!
②矢倉系:“矢倉囲い”を最初に作る戦い方(※相手が居飛車限定)
➡ きっちり、じっくり、伝統を大切に!
③横歩取り系:角道を空けた相手の歩を飛車で取る戦い方(※相手が居飛車限定)
➡ 一手のミスが命取り! ギリギリの戦い!
④角換わり系:最初に角を交換する戦い方(※相手が居飛車限定)
➡ 隙を作ってデカい一発を叩き込む!
⑤右四間飛車:飛車を右から4つめの筋に振る戦い方
➡ 破壊力抜群の一点集中突破!
⑥
➡ 復活を遂げた空中要塞!
⑦
➡ バランス重視の感覚派!
他にも戦法はたくさんあって、マニアックな戦法なんかも調べてるとキリがないよ。なかには「パックマン戦法」だとか「ゴキゲン中飛車」だとか「藤井システム」だとか、面白い名前の戦法がたくさんあるから、興味があったら調べてみるといいよ。
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