二回目 書籍化を狙う書き手さんへ
大事なこと一つ。テンプレは凄い。
さて、今回はこんな始まり方をしましたが書き手さんの方々このサイトで小説を書く上で何を大事にしますか?
私は読みやすさ。を大事にしてほしいと思います。
なんでだよ。小説としての面白さを大事にするべきだろ。と、思うかもしれませんが、読み手の気持ちになれば一変に変わります。
このサイトで読むにはやはり時間をかけて読むのは違うでしょう?
前の回で書きましたがここで読むのは絶対に娯楽小説なんです。
では、どういう文章が読みやすいのか?
二つほどに分けて話していきたいと思います。
一つ目『テンポ』
これは正直に言ってだいぶ高等技術です。
読者が疲れないように適度なボケ、適度なシリアス。なんてそうそうできやしないんです。
でも、考えて書くようにはして欲しいですね。
わかりやすく例をあげますと
某RPGがストーリー一緒だと仮定しプレイ時間一時間ぐらいで魔王倒しちゃった。
なんてするとゲームバランスもっと考えろやって馬鹿にされますよね。
次にプレイ時間500時間かけて魔王倒せた……
なんてするとクリアできない人まで出てくるはずです。
これはストーリーの重厚さそんなの関係なく叩かれます。もちろんコアなファンはつくと思いますが。
で、そんな感じでプレイ時間を読書時間に換算するとどうなるでしょう。
前者は喜ぶ人もいますが、私的には「なんかいろいろ場面切り替わって読みにくかった」となりますし
後者は「戦闘多すぎてぜんぜんストーリー進まないしおもんな」となるわけです。
つまりテンポとはどのスピードで展開させていくかということなんです。
次にこれの初歩的な技術について見ていきましょう。
まだあまり慣れてない私が例を出しているので分かりにくいのはご了承ください。
プロローグ1
皇暦254年
僕らの世界は滅び、新たな世界を探しに出た。
そうして見つけた世界は魔法があり、剣がある。さらに、ドラゴンやゴブリンといったモンスターもいる。いわゆるファンタジー世界へと出たのだ。
これはそんな世界で紡がれる僕らだけのストーリー
プロローグ2
「晩御飯までには戻ってきなさいよー」
お母さんが僕に声をかける。
「うん、分かってるー!!」
僕も大きな声で返事をした。
僕は広い草原を駆け回った。空には浮かんだ雲に羽ばたくドラゴン。草むらの中では隠れるスライムや虫たち。
こういうファンタジーの世界になったのは、確か皇暦254年。世界に隕石が降ってきた。だから僕らはその世界から宇宙艦で脱出し、数多の世界を飛び越えてやってきた。
さて、魔法も使ってみよう。
頭の中に水を思い浮かべ魔力と呼ばれる世界の力を右手に呼び寄せる。
すると右手から大きな水球が出来上がる。
「やっぱりきれいだなぁ~!!」
「また魔力切れ起こしても知らないからな?」
お兄ちゃんが森からでてきて言った。
「うん。分かってる。今日は気をつけるよ!」
「そうか。それならいいんだけどな」
お兄ちゃんは剣を腰に佩いていてそれで森のなかのゴブリンとかの害になるモンスターをやっつけてくれている。
あぁ、僕も早くそうなりたいよ!!
さぁて、今日も僕のストーリーを紡ぎだそう!!
と、今適当に考えた異世界系のプロローグですが、どっちのほうがいいと思いますか?
2の方はすこし家族設定も出ていますが、完全に2のほうがよくないでしょうか?
これの良し悪しの決め手はテンポだと思います。
1では「魔法が使えて剣が使える」「モンスターがいる」「元の世界は滅びた」などのことを一息に説明していますが
2ではゆっくり「モンスターがいます」「もとの世界は滅びました」「魔法を使うことができます」「剣もあります」と、説明して頭の中に残ったのではないでしょうか?
と、このようにして一度切りながら説明していく。ということも覚えておいて思います。
一気に説明して早く本編に行きたい気持ちも分かります。それの改善策として2のように自然の会話の流れとして組み込んでみてはどうでしょう?
この一度切るですが、これは普通の会話でもボケとツッコミの応酬が好ましいです。あまりに句点、句読点が多いのは読むのに苦労しますから。
と、今回はここまでにしておきます。
次回で最初に言ったことを解説していこうと思います。
ではでは
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