感想戦!!
これは某メンバーで行われた第4回誰キャラ杯で執筆した作品でした。ルールは簡単に言うとみんなでお題を出し合い、そのお題の要素を盛り込んだキャラが主人公の短編を書くというものです。第3回までは静観してましたが、なんかうずうずしてしまって参戦しました。オリジナル小説なんて書いた経験が全くないにもかかわらず……!!
まえがきはさておき反省会もかねて感想戦をしていきましょう。ゲームマスターから送られてきたお題は
●主人公の属性
・日差しに弱い
・潤滑油
・帯電体質
・電車通勤or通学
・アホの子
・偏食家
●その他の要素
・初恋
でした。
さて、一番に視線が向かったのは「初恋」でした。それもそのはず、私が進んで読まない作品ジャンルランキング第2位が恋愛ものなのです。一瞬で後悔しました。なぜこの企画に参加してしまったのかと。なぜ、自分から動くのは大変だけど動かざるを得ない環境に突っ込めばいけるのではという過信を抱いてしまったのかと。しかし、参加してしまったものは仕方ありません。順に解読していきます。とりあえず、ジャンルは『恋愛もの』にすることは確定でしょう。それに関連付けて考えていきました。「電車通勤or通学」は一番簡単でした。主人公を高校生にすれば簡単です。次は……。無理では……。思考が止まりました。
発想を変えましょう。主人公属性の中でメインに据える要素を考えましょう。「アホの子」という文字が一際輝いて見えたので、これをメインにすることに決めました。いや……無理では……。アホの子なんてどう書いたらいいかわかんねぇし!!しかも主人公ならアホの子視点で文章書かないといけないじゃん!!そう思いつつ『主人公』という単語の意味を調べてみます。
検索結果【Oxford Languagesの定義】
しゅじんこう
【主人公】
1. 事件・物語・劇などの中心人物。
2. 主人(⑶以外、主に⑴)の敬称。
なるほどね。ヒロインがアホの子でもOKなわけだ。などと数分考えたところでやめました。なんか負けた気がするので!!アホの子は女の子の方が書きやすい気がするという偏見により主人公は女の子にすることにしました。
というわけで「アホの子」もクリア(クリアしてない)。残りを考えていきます。
日差しに弱い・・・
白い肌、病弱、日傘、空銀子……
帯電体質・・・
電車で男性にぶつかって静電気でスマホをぶっ壊す、乾電池を充電できる、下敷きで頭こすって髪をボワってさせる、コンデンサー……
潤滑油・・・
社会の歯車、静電気で大炎上する潤滑油、自転車に挿す、ヌメヌメ、てんぷら……
偏食家・・・
ポテチばっか食べてる、料理下手によるゲテモノ食い、アレルギー……
いやー無理すぎる。帯電体質ってなんやねん(自分が出したお題だという事実に目をそらしつつ)。そうこうしているうちに天才的な発想を思いつきます。アレルギー、病弱、肌が弱い、アトピー……これだ!アトピーなら日差しの刺激がダメなことあるし、人によってはアレルギーひどいから偏食家もいけるから全部の要素を回収できる!手が震えました。私は神かと。(なお「偏食家」と「日差しに弱い」の2つしか回収できていないことをこのときはまったく気づいていませんでした。まじでアトピーひとつで全部いけたと思っていました。提出15分くらい前まで。)
全部の要素をかみ砕くことができたので、アホの子をどう表現するかは棚上げしてストーリーの流れを考えていきました。ここはすぐできました。
1. 電車に遅刻しそうになる女が男とぶつかる
2. 出会い、会話する、静電気でスマホ壊す
3. 男女ともになんか体調崩す
4. 偶然同じ病院で出会う
5. 話しかける
次に肝心のアホの子をどう表現するかを考えていきました。とりあえず、アホの子視点で書くことは確定です。なのでアホの子の文章を書かねばなりません。今までの経験をフル動員して思考を巡らせます。現実の人物から創作上の人物まで。そして思い出しました。声優の麻倉ももさんのブログってなかなかやばいやつだったなということに。アクセスして読み直しました。そしてこのテイストで行くことにしました。このタイミングで日記形式を思いつきます。でもただの日記形式だと面白くないので、アホの子の日記を先に書いて、後半に男の日記で補完していく形式にしました。
ここまで来たところで執筆しながら詳細な性格を詰めていきました。重度のアトピーで日差しに弱いから肌を見せなくて、日記ではポップなアホの子……。このあたりで病気のつらさなどを無理やり明るい性格を演じることで精神を維持しているという設定になりました。日記は自己暗示なのでしょう。
次に同じく書きながら男の詳細な性格を形成していきました。最後の病院でのシーンを想像しました。明るい性格は無理に振舞っていることを見抜くシーンが見えました。あとは逆算していって人の表情を機敏に読み取れるという性格が出来上がりました。
これで使っていないシーンはなくなりました(潤滑油忘れてる)。なので適当にイベントを書きながら微調整していきました。この過程で、静電気でスマホ壊すのはありえなくない?ってなったので静電気で髪の毛を逆立たせるに変えました。まぁなんか他の人みんなめっちゃ静電気バチバチさせてたから俺の杞憂とはいったい……?ってなりましたが(笑)
提出締切15分前、最終チェックを行いました。そこで衝撃の事実に気付きました。「潤滑油」使ってねぇ!!
急いで考えます。『俺は親父のような社会の潤滑油みたいな生き方はしたくねぇ!』『女の病気のために離婚しないでいる両親』とかが出てきました。残り10分。もう余裕はないので無理やり詰め込みました。おそらく今後、男との出会いにより女の病気の状態が良くなり、両親の潤滑油要素が薄れることで何かしらの何かがあるのでしょう。知らんけど。
そんなこんなでこの作品は出来上がりました。2500字以上書いていてびっくりしました。論文くらいしかないんじゃないかな、こんな文章量書いたの。意外に書けるもんなんだなーって感じです。
ではではそろそろ終わりにします。次回作にご期待ください(書くとは言っていない)。
みゆのにっき @kakou_otumami
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