第3話 完結 すべての人々の為に
屁ロケット音
「ぷ〜〜!!」
俺の尻から真っ黄色の屁が飛行機雲のように
空を横断する。
エリナル「ギャーッ!やっぱりい〜〜!」
エリナルは抱き抱えられながら、大きな滝のように涙を流した。
そして、俺たちは屁で飛びながら城へ向かっていく。
ただしばらくしてエリナルは、なにか異変に気付いた様に言う。
「ねえっ、これ!高さ大丈夫?!このままだと城を飛び越えちゃうと思うんだけど!?」
勘のいい女は嫌いだよ!
俺はエリナルを冷めた目で見つめながら、
しばらく沈黙して言い放った!
「ああその通りだ!思ったより芋を食いすぎた!そのせいで予定より多くのオナラがでている!いやっ、出過ぎている!」
そして、オレは今日一番のキリッとした顔をした。
「キリッじゃねえよ!!」
エリナルのツッコミが炸裂した所で、俺たちは城の上空をそれはもう綺麗に通過する。
そして俺達は火山の頂上に向かって飛んでいく。
「ヤバイ!このままだったらドラゴンのいる
火山の麓に一直線よ!下ろして!今すぐに下ろして!」
そういい俺の首を締める。
「無理だって!このタイミングじゃ、、」
俺は悶絶しながら、なんとか声を出す。
そして火山の麓で眠っているドラゴンがどんどん近づいてくる。
そして
「ドッッカーン!!」
ものすごい衝撃と共に、俺たちはドラゴンにぶつかる。
「いてて!!」
でかいタンコブを撫でながら
俺たちは立ち上がる。
そして目の前にいたのは、眠りから覚めて頭にタンコブをつくった真っ赤なドラゴンだった。
「ウォルファギャァアア!!!」
ドラゴンがうねり声を上げた!!
「あわわわ!!」
そういうとエリナルは泡をふいた。
エリナル泡音「ぶくくくっ!!」
そしてドラゴンが大きく息を吸った。
「まずい、、、」
この前振り、、そのまさかだった。
その瞬間!口から轟々と炎が吹き上げる!
「やっぱりー!!」
俺とエリナルは急いでその場から逃げ出す。
火を吹きながら追ってくるドラゴンから
必死で逃げる俺たち!!
ただ、このままではドラゴンに追いつかれてしまう。
俺は再び、エリナルを抱き抱えた。
「えっ、なに?」
「もう一回、オナラで飛んで逃げる!」
「大丈夫?まだ出る?もうだし切ったんじゃないの?」
エリナルが心配な顔をしている。クソっ?
こいつ俺のオナラがしんじられないのか?
俺のオナラ残量がしんじられないのか?
「大丈夫だ!俺はまだできる!あとオナラ一発ぐらいなら!!」
俺はお腹を確認しながら、オナラの残量を確認する。大丈夫だ!いける!俺はまだ飛べる!
そして、力む。そして、肛門が勢いよく開いた!
「いっけー!!」
エリナルが大きな声を上げた!!
オナラ音「ぶ!」
ただ、ここで俺とエリナルは肝心な事を忘れていた。
それはオナラの中にメタンガスが含まれているていう事を、そして火はメタンガスに引火するという事を、
そして今俺の尻元では、ドラゴンから吐かれる火がギリギリかすめている状況だ!
つまり、ここでオナラをすると何が起こるかと言うと、、
爆発音「どッッっっっっがあああん!!!
」
その瞬間、この異世界、すなわちこの星のすべては俺のオナラが原因で爆発につつまれる。
ドラゴンや川や森、そして
この異世界に住むモンスターやこの星に元からすむ人々達、魔王の城も、、、そしてもちろん俺とエリナルも、、つまり何が言いたいかと言うと俺が原因でこの星は滅亡した!
完
活字で読む「もしも、コロコロコミックで異世界転生の漫画がのったら」 プラスチックたろう @nekojita1122
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