第2話中編 すみません、前後編と言っとりましたが中編挟みます。




失神から目が覚めた俺はエリナルと共に窓の外を覗いた。

外の世界は曇り空に包まれおり薄暗く廃墟となった建物が並んでおり、その奥には山があった。


「あの山の山頂にうっすら見えるのが魔王、

ゴーモンの城よ!」


そういいエリナルはおもむろに(ちくわ)を俺にわたす。

俺はみんなには黙っていたが実は三年連続で世界ちくわ笛大会で優勝してるので何の迷いもなく、そのちくわでエリナルにビリーアイリッシュのbad gay吹き聞かせる。

あまりの素晴らしい俺の笛音に感動して涙を流すエリナル。

二番からは本物のビリーアイリッシュも合流して、ますます場は可否応なく盛り上がる!そこでエリナルが突然おおきな声で


「って双眼鏡じゃなくて、間違えて、ちくわ

渡してもうたー!!」


じつは双眼鏡を渡すはずだったのに、間違えてちくわを渡してたエリナルに俺とビリーアイリッシュは


「ズコー!!」


と言って地面に勢いよく滑り込む。


「あとで小腹が空いてた時に食べようと思ってたの!!」


そう、言うとテヘペロするエリナル。


「たくっ、しょうがねえ奴だぜ」


俺は鼻をこすりながら言う。


「マッタクヨ!」


それにつづくビリーアイリッシュ


「あーはっはっはっ!あーっ、はっはっはっはっ!わーはっはっはっ!あーはっはっはっ!」


俺とエリナルとビリーアイリッシュが三人で笑う。まるでこの世界が魔王に征服されているのが嘘かのように!和気あいあいの時間が流れた。


そしてビリーアイリッシュが次に歯医者の予約があるという事で先においとました後に、再びしきり直して窓から今度こそ双眼鏡で魔王の城を覗く!


「あれが魔王ゴーモンの城か?」


「そうよ!あそこに王様とお姫様が捕まってるの!」


「で、どうやって行く?エリナルは魔女だから魔法で瞬間移動とかできないのか?」


俺はエリナルに聞く。


「瞬間移動は出来るけど、あそこまでは遠すぎて無理なの、、ごめんなさい、」


しゅんとするエリナル。それを見て俺は言う。


「美人にそんな顔を似合わないぜ!」

そういい俺は親指をぐっと立てた。


「俺がなんとかする!!」


そういうと俺は大量の焼き芋をほうばる。

1兆個ほうばる。


お腹がパンパンになった俺はエリナルを抱き抱える。


「それじゃ城までひとっ飛びだ!」


「ひとっ飛びって一体どうやって、、?まさか」


エリナルが何かに気づいた様に言う。


「その、まさかだぜ!」


そう言うと、俺の尻から勢いよくオナラが鳴る!その瞬間、俺とエリアルは城に向かって勢いよく飛び出した!


















 






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