第2話

【ランボとアンヌ、動物に出会う】


家を出て2日。森につくとランボが言いました。

「つかれちゃったから休けいしない?」

「どこかにイスはないかしら?」

と、アンヌは言いました。

けれども見わたすかぎり聴いて木々ばかり、イスを1つも見つけることはできません。

「あっ!いい考えがあるよ。木にのぼって休けいしよう。」

ランボはそう言いながら、木にのぼりはじめました。アンヌは、スカートをはいていたので木のみきによりかかって休けいしました。横には犬のエリザベスもいっしょに休けいしていました。

すると、木にのぼっていたランボが枝の上でねていたフクロウを起こしてしまいました。

「せっかくいい気持ちでねていたのにだれさ、だれが起こしたんだい」

「あっ!ごめんね。起こしちゃった?きみはだれ?」

と、ランボは聞きました。フクロウは言いました。

「ぼくはこの森に住むフクロウのフクだよ。きみたちどこから来たんだ。それにきみたちはだれだい?」

2人は答えました。

「ぼくはランボ。」

「わたしはアンヌ。ランボとふたごよ。ムーン村から来たの。フクもいっしょに旅へ行きましょう。」

「うん、いいよ。」

その時、ガサガサと草がゆれ、草むらの中からウサギが犬のエリザベスの所にぴょんぴょんと走ってやってきました。

「なに?なに?どうしたの?なかまに入れてよ。ぼくの名前はフルート。」

と、フルートが言いました。

「いいよ。わたしたち、これからおしろに行くのよ。フルートもいっしょに行く?」

ランボとアンヌは、おしろに行くのが夢だったのです。

なぜなら、村のおしゃべりなおばさんから、おしろに行けばおいしい物がたくさん食べられると、聞いたことがあったからです。

「うん!行くよ。」

と、フルートが言いました。


ランボとアンヌとエリザベスと、フクとフルートは、おしろに向かって出発しました。

しばらく行くと、森のしげみの中からシカがあらわれました。

「ちょっと待ってよ。どこに行くの?」

と、シカが言いました。

「おしろに行くのよ。」

と、アンヌが答えました。

「あなたたちはだあれ?わたしはシカのカリン。」

「ぼくはランボ。」

「わたしはアンヌ。ランボとふたごよ。」

「わたしは犬のエリザベス。アンヌのペットよ。」

「ぼくはフクロウのフク。」

「ぼくはウサギのフルート。」

1人ずつじこしょうかいをしました。

「いいなぁ。カリンもおしろに行ってみたい。」

「いいよ!だいかんげいだ。」

ランボが答えました。こうして、シカのカリンがなかまになりました。


しばらくの時間みんなは、くねくねとした森の中を歩き回りました。

その時フルートが、

「おなかがすいたねぇ。」

と、言いました。

「あ!そうだ。それならクッキーがあるよ。おなかがすいているならみんなで食べよう。」

ランボは、家から持ってきたにもつの中からクッキーの入ったかごを出しました。

「さんせい!さんせい!いただきまーす!」

みんなでクッキーを食べました。

「うわぁーこれ、さいこうにおいしいよ。だれが作ったの?」

と、フルートが言いました。

「これ、ぼくが作ったんだ。そんなにおいしいかい?えへへ」

と、ランボがうれしそうに答えました。

すると、どこからかクッキーのにおいにさそわれて、森のクマがひょっこり出てきました。

「きみ、だあれ?何しに来たの?」

と、ランボが言いました。

「ぼくは、森の守り神のねむねむだよ。ぼくは、クマだから冬は冬みんするんだ。でも、おなかがペコペコで起きちゃったんだ。きみたちのクッキーを分けて欲ほしいんだ。」

「いいよ。」

「ありがとう。では、いただきまーす。モグモグ、おいしい!きみたちはいのちのおん人だよ。あぁおなかがすきすぎて、聞きわすれていた。きみたちはだあれ?」

「ぼくはランボ。」

「わたしはアンヌ。ランボとふたごよ。」

「わたしは犬のエリザベス。アンヌのペットよ。」

「ぼくはフクロウのフク。」

「ぼくはウサギのフルート。」

「わたしはシカのカリン。」

1人ずつじこしょうかいをしました。

「ぼくたちはおしろに行くんだ。おしろには、食べ物がいっぱいあるんだってさ。きみのすきなおいしいクッキーもあるんだよ。ねむねむもなかまになる?」

と、ランボがねむねむに聞きました。

「おいしいクッキーもあるの?ぼくもおしろに行くよ。よろしく。」

ねむねむは答えました。


これでなかまは7人になりました。

森の守り神もいるのでくらい森もこわくありません。

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ランボとアンヌの大冒険 涼夏望枝 @suzuka_moe

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