ランボとアンヌの大冒険
涼夏望枝
第1話
この物語は、『 友だち』という言葉のなかった時代、とおくとおく日本からはなれた島のとおい昔の話です。
【ランボとアンヌ 家を出る】
青い満月の見えるムーン村というところにランボとアンヌというふたごがいました。ふたごのお父さんとお母さんは、2人が水くみのお手伝いをしている時、少しでも水をこぼしてしまったり、お料理をして野菜をこがしてしまう時も「もったいない」と言っておこります。お父さんは、酒を飲んでひどくよっぱらうとあばれだし、村じゅうのだれも止めることができません。
ふたごが10才になったある日の事です。
「お前たち、そろそろこの家から出ていきな。」
と、お父さんがつめたい顔で言いはなちました。
それを聞いたランボとアンヌは、お父さんとお母さんが、市場へしいれに行っている間に、1週間分のクッキーを焼いてお茶を持って、ペットの犬のエリザベスといっしょに家を出て行きました。
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