リア充ってそれ重要ですか?

イザナミ

第1話 リア充ってそれ必要ですか?

 西暦2236年、日本の教育は大幅に改革。

 学力、勉強などよりリアルが充実していた方が社会の役に立つと当時総理大臣 浅賀 海 が発言し《リア充教育優先法》へと改正された。

改正当時の世論は批判の嵐だったが数十年の年月が流れ当たり前と変わっていった。

この物語は教育法が改革されてから80年、西暦2316年のとある男の物語である。



 「ほら!ゆひと!朝よ!」


 朝、それは1日の始まりであり憂鬱の始まりだ。

 親に起こされ朝ご飯、トイレをすましたら歯を磨く時間なく靴を履き玄関から外へ出る。


 いつもと同じ風景を流し見ながら登校。

 目に入るのは近所のおばちゃんに野生の猫、そしてカップル、そう、リアルが充実している人種、略してリア充だ。奴らは周りの事など一切考えずカップルでいる間は無駄に強気になり、歩道から車道にはみ出し横並びに歩くなどの大罪を働く悪党。あんな奴らになったら最後、救いもないクズになってしまう。


 そんなリア充が蔓延る登校通路をなんとか抜け出すと学校に到着、靴をロッカーにしまい鍵をかける。何故鍵をかけるのか?察してくれ。


自分は高校2年生、A.B.Cの3クラスのうちB組であるため、校舎2階へと向かった。

階段を重い足を上げ1歩1歩のぼっていくと教室の前に立つ。

すると後ろから


「とーくんとーくん!早く行かないと遅れちゃうよ!」

「大丈夫大丈夫ー、俺はお前と居られれば学校なんかオマケみてぇなもんだからな」

「もー!とーっくんったらぁ!」


リア充の会話が聞こえる。


スマホをしながら女と話している男 相良 トルタ と 金髪でカラコンを入れたロン毛の女 月姫 キラリ だ。

 2人は同級生で授業中もイチャイチャして迷惑をかけている。

 勘違いされがちだがリア充と言う者は《彼女、彼氏がいる。》と言うものではなく礼儀正しい者もいる。そう、あの2人はどんな時もイチャイチャし周りの様子など見ていない〔愛合型リア充〕なのだ。


「お、ゆひとじゃん。」

「ゆひとくんおはー!」






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リア充ってそれ重要ですか? イザナミ @izanamipopo21356

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