らじお第三回。
「えっ、ちょっと待って。ねぇ。あのさ」
「どうかしましたか? 志保さん」
「あの、現在進行形で史郎に銃を突き付けている結愛ちゃんが今回の相手なの?」
「前回のらじおでそう予告したじゃないですか」
「敵です宣言した直後の話でやる? 普通」
「仕方ないじゃないですか。続きまだ書けてないのですから」
「前回も言ったけど、これ書いている時間で書いてよもー」
「もー。って、奏さんみたいなこと言いますね。というのは置いておいて。何でしたら、今回のらじお。志保さんに銃向けながらやりますか?」
「無駄に緊迫感出さなくて良いから。ちょっと待って本当に出さないで―!」
「まぁ、冗談はさておいて。銃は向けませんよ。銃の扱いを習う時に最初に言われたのは、むやみやたらに人に向けないこと。ですから」
「あぁ、そう」
「それにこのらじおは本編に一切影響を与えない。関りが無いコーナーなので」
「そうだったね。うん」
「では早速質問コーナーをスキップしてと」
「スキップするのが恒例ならもう、わざわざ言わなくても……」
「例え一個も来ていなくても、進行書にはそう書いてあるので」
「はいはい。今回は何をするの?」
「今回はそうですね……フリートークです」
「いつもじゃん」
「言われてみればそうですね。別に良いですけど。志保さんとの会話は楽しいですし」
「やはは。嬉しいこと言ってくれるね」
「今回の志保さんルート。この、『失恋した俺の高校生活は、守りたい人が少し多い。』において、最後のルートになるわけですが」
「そうだね。最後に相応しい、ある意味最強の敵が目の前にいるわけだけど」
「嬉しいですね。ラスボス系ヒロインですか」
「勝算はあるの?」
「わかりません。正直、微妙です。史郎先輩って、敵に回したらかなり面倒な部類に入ると思うのですよ」
「それ、史郎も結愛ちゃんに対して度々思っていることだよね。お互い、お互いを敵に回したくないって、良いコンビだね」
「最高のコンビですから」
「ところで、史郎を敵に回したくない理由って?」
「それは恐らく、次の回からわかりますよ。本気の先輩が見られるはずです」
「本気の史郎って、ちょくちょく……」
「先輩、正面戦闘の機会が多いですが、本来の先輩はむしろそれを避けるので」
「へぇ」
「そして、次回から本気の私も見られますよ」
「ゆ、結愛ちゃんも本気も見られます?」
「はい。実は、私もいろいろ制限を加えられてまして……という話は本編でっと。奏さんやその妹達、花音さん、音葉さんも本気を出します」
「私は?」
「志保さんも頑張りますよ。頑張って抵抗してくださいね」
「結愛ちゃん、悪い笑み浮かべてる」
「前回、私のルートは、やりたいことやり尽くせた実感があったので、志保さんのルートどうしようか結構悩んでいましたから。いやはや、ちゃんと盛り上がりそうで私としては安心してますよ」
「やはは。結愛ちゃんルート書いてる時楽しそうだったなぁ」
「ちなみに今回、奏さんが来るという予定変更が発生しそうだったのですよ」
「? なんで?」
「本編の展開があれですし。私のルートも、ここまでの志保さんルートも、奏さんの出番控えめでしたので」
「あー」
「まぁ、次回、とある人と出演するということで話を付けましたけど」
「とある人?」
「らじお回、あと一回かな? ってところなので」
「一回? マジ?」
「まぁ、気まぐれな人ですし、増えるかもしれませんが。私のルートでももうすぐ終わる詐欺しましたし」
「あー」
「納得されても困りますけど。気まぐれが起きればとある人が酷使される形であと三回はやるんじゃないですか?」
「……そもそも、ラジオ回ってどうなの? 好評なの?」
「知りません。趣味回なので」
「あっはい」
「ある程度好きにして良いだろうの精神でやっております」
「なるほど」
「ある程度好きにして良いだろうの精神なので、普段の半分程度の字数ですが。ここで閉じさせてもらいます」
「好きにし過ぎ!」
「本編を用意する気力が起きたらしいので」
「終わって良し!」
「それでは、今回はここまで。進行は私、萩野結愛」
「アシスタントの朝倉志保でお送りしました」
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