第14話
「出来ました!
前回の戦闘を
シュタイガーンバオアーのレーザーバトルアックスを、
レーザーを
元のレーザーを
切り替えて使える様に改良しました!」
と、マカロニさんが、作業を終え、
戦闘前に何とか間に合わせて、キャリアーで持って来てくれた。
「ありがとうっス! マカロニさん!」
と、感激を伝えるオイラに。
「けど、さっきの話、本当にするんか? ロクスリー君?」
と、聞いてくるミケさん。
「ええ。
オイラ…これも逃げなのかもしれないっスし、
ただの
でも…オイラ…もう…できるだけ…殺したくない…。
だから…もう…ラストシューティングは…、
『もっと見える』状態で、先の先まで『見える』、
使わない様に…普段は封印しようと思うっス…。」
と、せっかくのオイラの最大の必殺技だったラストシューティングを、
封印する発言をするオイラ…。
『それがマスターの
そのお気持ち…私は分かるつもりです…!』
と、
「まぁ。オレも気持ちは分かるぜ、兄弟。」
と、ケビンさんが
「無理に使えって言う方が無責任だしね。」
と、ライさんも賛同してくれ、
「まあ、ダイジョブ、ジョブ!
ロクスリー君の必殺技が、
ホントに中々、使えない、必殺技になっちゃうけど、
使えるとこまで、この世界のヒロインのユリンちゃんも、
力を貸しちゃうワケだから、ド~ンと大船に乗ってよ!」
と、
温かい言葉を掛けてくれるユリンさん。
「
無茶な願いを聞いてくれる、
感謝の言葉しか出ないオイラ…。
「ま、良いと思うぜ?
オマエもヒーロー目指すなら、
ピンチの時に活躍してこそ、
真のヒーローだしな!」
と、ガンツさんも言い、
「このバカ!
もう少しオマエは、他人への
と、
「バカは
まあ、それで、いつも
とんだ災難だがな。」
と、
「まあまあ。
ガンツはガンツなりに、これで、
ロクスリー君を勇気付けようとしたんだから、
これはこれで良いじゃない。」
と、
そう、セイントフォースの皆さんも、
今回の作戦では、ここ、ソルファージュに待機しているんスよ。
そこへの、研究施設の破壊と、できればの
それを
新統合の演習部隊を狙った奇襲をした事で、
レジスタンスは演習部隊をメインで狙うと思わせる、前々回の戦い、
新統合の大規模演習地点に、
ガンツさんたち、コーダの
オイラたちの10機の
その間、カルナダとコーダの
そちらが本命と思わせ、
前回の戦闘によって、
今回の、この
前回と逆の立場にする事で、
相手の動揺を誘い、判断ミスで、
今回の
という、これまでの戦いの布石を活用する、
一連の、凄まじく考えつくされたカルマさんの作戦の
今回、カルナダとコーダの母艦の戦艦空母には、
それぞれのレジスタンスチームの母艦が使えない
ライさんの
コーダのセイントフォースの皆さんの
ソルファージュで待機となったんスよ。
と、そこで、
「リーダー、目標地点に到達。
「よし!
今回は、相手は演習装備やない!
やから、ライの
効きはするやろうけど、前回ほど効力は無いやろう。
やから、まずは、足の速い、うちとケビンで突入する。
次の陣で、ロクスリー君とライ。
それにセイントフォースの、みんな。
ユリンとマカロニにやって
ゲンブは、重そうやけど、
セイントフォースは、いざとなったら、
カイザードラグーンに、直ぐに合体できる様、
4体揃っとくのがええと思う。
やから、安生、ロクスリー君やライと一緒に、
中衛は任せた!
みんな! 頼んだで!」
と、ミケさんが号令を上げ、
『ハイ!』
と、みんなが声を上げる!
その頃…。
「へッ! 待ってろよ!
新統合の最新鋭機っぽい機体が作られてるって噂の研究所!」
戦災孤児で、ソロの
トレジャーを盗んで売って生きて来たレフィル=ガーランドは、
今までの小さな稼ぎの仕事をうっちゃって、
一発、大きな仕事をしようと、新統合の研究施設に、
新統合の最新鋭機という極上のトレジャーを盗まんと潜入しようとしていた。
髪は黒で、パーマで動きを付け、
髪の毛先を削いで不揃いにし、
自然な感じに
黒のパンツ。白のクロース。
赤と黒のツートンのパーカーを
見た目だけで見ると、かなり年齢が幼く見え、
ローティーンくらい。
その上で、非常にボーイッシュな姿をしている、その子。
「今までの、ショボい下済み生活とは、これでオサラバよ!
今日こそ、オレは、一発、当ててやるぜ!」
だが、ただのしがないソロの
この新統合の最新鋭の、
破られるはずは無かった…。
…はずだった…。
「ビィー! ビィー! ビィー! ビィー!」
本来、厳重であるはずの最新鋭機研究施設…。
「ヤベ…ッ‼」
レフィルが侵入しようとした時にアラートが鳴り響き、
ヤバい、バレたかッ!?と思ったレフィルを
レジスタンスたちが攻めて来たという、
慌てふためいた新統合軍人たちの慌て声が聞こえ、
常駐の
「な…何だ? どっか行った…?
でも、今、出たのに、噂のっぽいのは無かったか?
まあ、良いや! 新統合の兵隊が出払ったのなら!」
その中に目新しい本命機体が無い事を認めてから、
アラートという森の中にソロ
まんまと
目的地は研究施設最上階。
風の噂で最新鋭機があると聞いた場所。
アラートという飛びきりの異常の中では、
レフィルという小さな異常は全く目立たなかった。
目的地の中央には小さな箱が一つ。
ここには最新鋭機があったのでは無かったのか?
と、レフィルは疑問に思ったが、
せっかくの飛びきりの暴挙が無駄になるよりは、
と、期待せず箱を開けた。
中には右利き用の腕輪が一つ。
なんぞこれ?と思いつつも、
一応は腕にはめてみるレフィル。
そして、付けた腕輪が外れない事に気付く。
と、そこで…⁉
「誰だ…⁉ レジスタンスか…⁉」
誰かが、この階に侵入して来た…⁉
「あ…ッ!」
そこに至って、レフィルは、
その腕輪の本来の持ち主になるはずだった人物と出くわしてしまう。
「貴様! その腕輪を、どうするつもりだ⁉
フェアシュテルケンを奪うつもりか⁉
このカイト=フェルミスの前で…よくも抜け抜けと…‼」
と、カイトと名乗った人物が、いきなりレフィルに右拳を振り抜く⁉
「あ…あぅ…ッ⁉」
突然の暴行に悲鳴も出ないレフィルに!
「貴様! 貴様! 貴様!
その腕輪を私が装着する前に‼
何とか外せたとしても!
無駄な手術などをして外さねばならなくし!
私がフェアシュテルケンを扱えるようになるのが!
これ以上、伸びる様に、良くもしたな…‼」
と、
レフィルからしたらオジさんと呼ばれる歳で、
仮にバーダックなどから見れば青年と思えるカイトが、
「私は、今回完成した、
そのドールコントローラーを、直ぐに装着できるはずが!
フェアシュテルケンを、直ぐに扱えるはずだったのに!
安全の
ここまで受け続けたせいで、
フェアシュテルケンを扱うのが遅れているというのに!
貴様などのせいで!
この! この! この!」
と、
「あぅ…⁉ あぁぁぁ…‼ た…助けてくれ…‼
だ…誰でも良い…‼ 誰か…‼ 誰か助けてくれ…ッ‼」
そう、レフィルが、
たまたま、装着した右腕の腕輪に向かって、
話しかける様に叫んだ時だった…‼
そこで、巨大な機影が、
レフィルとカイトの居る360度を壁に囲まれた最上階を、
露天風呂の様な見晴らしの良い場所に変えた…ッ⁉
「な…ッ⁉」
その時の衝撃で、
レフィルを組み伏せようとしていたカイトは放され、
「うわッ⁉ 何だッ⁉ 怖ぇぇよ…ッ‼ どっか行けよ…ッ⁉」
と、レフィルが恐怖に引きつりながら言った!
すると、その巨大な機影が、その場から離れようと動く…ッ⁉
あれ?
もしかして、コイツ、
オレの言う事を聞いているんじゃないかッ!?
と、レフィルは気付き、右腕に付けた腕輪の真の価値に気付く…ッ‼
そして、腕輪に、
「オレを手に乗せてここから逃げろ!」
と、叫ぶレフィル…ッ‼
カイトが抑え込もうとするのを、巨大な機影の手が阻み、
レフィルはその巨大な手に乗り、
その機体と共に施設から、まんまと離れる…ッ‼
それを見届けて、
レフィルの口元はニンマリという表現が、
「オマエ、
名前なにかあるのかしらないけど、面倒くさいからロボで決定!
これから、オマエの事はロボって呼ぶから学習しろ!
あと、オレをボコったソイツを、この施設ごとぶっ飛ばせ!
ただし、施設には当てて良いが、ソイツには、いきなりは当てるな!
しばらく当てず、ギリギリで
そして、オレが、さっき
じわじわ
存分に、ソイツにも味合わせろ!」
と、レフィルが、命名「ロボ」に命じる…ッ⁉
「了解しました。
これより、
自身の呼称をロボに変更。
これより
目標地点の破壊を実行します。」
と、腕輪を経由してロボが言い、
これにより、レフィル=ガーランドとロボは、
晴れて新統合のブラックリストの仲間入りをする事となった…。
その頃…研究所周辺で…。
既に、研究所周辺に、
「クッ…!
流石に最新鋭の研究所!
他の場所からの増援は無いみたいやけど、
一般装備のダギナスだけやのうて、
強襲用も、ようさんおる!」
と、一般装備30機ほど、
それに混じって、強襲用が20機ほど、
多少、攻めあぐねる、ミケたち!
「
コイツらの固さは、相当だ!
一般装備でも結構なのに、
強襲用は、かなりヒデェ!
それが、この数!
ここは、ガンスリンガーパレードで一気に行きましょうや!
どうせ研究所は攻めるんですし、ガツンと一発!」
と、あの超攻撃、
合体攻撃ガンスリンガーパレードの許可を求めるケビンさんだが、
「あかん!
確かに今回の一番の目的は研究所の破壊やから、
研究所への流れ弾は、本来は良さそうに思えるかもやけど、
まずは、
なのに、ちゃんと見つけんうちに、
仮に流れ弾が、その
ここは、通常攻撃で数を減らす!
って事で、ケビンだけやのうて!
ロクスリー君! ライ!
セイントフォースの、みんなも!
頼りにしてるで!」
と、自身とケビンさんだけでなく、
期待を掛けるミケさん!
「ええ!」
「うん!」
「おうよ!」
「ああ!」
と、オイラたち
「了解…です!
やり方は、多少面倒になったが…!
と、ケビンさんのラーゼンレーヴェが、
バレット弾を発射し!
「クッ…! シールドで…!」
と、一般装備のダギナスがシールド防御するも!
「バカな…⁉」
一般装備クラスでも、シールドを破砕して、左腕を持って行く!
「良いで、ケビン!
うちも気張らなな!
トライバレル! レーザーで!」
と、トライバレルのレーザーで、
一般装備ダギナス部隊に
右足膝関節部分を狙い!
「グァ! ダギナスの足が!」
と、そのダギナスが
「この! こちらがやられてばかりだと思うな!」
と、一般装備の1機が、
「な…⁉」
いくつかのミサイルが逸れ、
当たったミサイルも、一発以外が、当たっても爆発しない…⁉
「そっちは、そうでも、こっちのミサイルは違うんだからね!」
と、ライの
一般装備に応戦する!
「クッ…何なんだ…この現象は…⁉」
自身たちのは阻害されるのに、
向こうのは普通に撃たれるミサイルを撃ち込まれ、
胴体部に着弾し、一般装備が呻く中!
「ヒュー! やるじゃん! ライっての!
地味で、真のヒーローのオレみたいに、
ヒーローっぽくは、ねぇが、
結構、強ぇぇじゃん!」
と、
スザクの空中からのレーザーライフルの掃射で、
一般装備の1機の頭部を
「地味じゃない! 汎用性に優れているんだ!」
と、右腰部から105mmマシンガンを取り出し、
強襲用の首を狙い、頭部をヘシャゲさせ、
「なァ…ッ⁉」
驚いている強襲用に、右前蹴りを食らわせよろめかせ!
そのまま、左回し蹴りで、吹き飛ばす!
「ヘッ!
バカの話じゃねぇけど!
やるじゃん、ライ!
私も続かねぇとな!」
と、シャルさんのゲンブが、
中距離、やや後衛から、
大型レーザーキャノン砲で!
「アァァァ…ッ⁉」
強襲用の胸部をゴッソリ削り取る…ッ‼
さすが、カイザードラグーンの、ほぼ本体みたいな、
中央部機体になる重量級
あの強襲用の胸部をゴッソリなんて!
その中、
「例え、妙な現象があろうと!
連弾を撃てば!」
と、ミサイルとレーザーライフルを撃つ一般装備だが!
「スマッシャーファング!」
と、マリーさんが、
ビャッコのスマッシャーファングの
一般装備のミサイルを斬り払いつつ!
「レーザーは、セイリュウで! ね!」
と、ルイリーさんのセイリュウが、
レーザーライフルを、両腕のレーザーシールドで
「しゅ…守備も固い…ッ⁉」
と、戦々恐々とする、強襲型の1機を!
「お…オイラも…! オイラだって…!」
と、バルカンと
「クッ…!
たかが一般用のバルカンとライフルで!」
と、強襲用が、いきり立つ中!
「ミサイルもだ!」
と、ミサイルを展開し!
「そんな目くらましなど!」
と、相手がレーザーソードで斬り払う中!
「勘違いしたっスね!
ただの一般用ライフルじゃないんスよ…ッ!」
と、
相手の腹部に深々と刺し!
「マイナス距離射撃だ…ッ!」
と、相手の腹部の内部からの、
貫通射撃をお見舞いする…ッ!
「ば…バカな…ッ⁉」
胸部脱出装置が発動し、
脱出する、強襲用のパイロット!
『マスター! お見事です!』
と、
「今日は、研究所の破壊が優先目的!
まだまだ! こんなもんじゃない!」
と、
その激戦の最中…ッ!
ボカンッ! ドカンッ! ガガガンッ! ガインッ!
と、何か、オイラたちの破壊目標で、
内部から崩れて壊れて行く…ッ⁉
その荒廃の中、何か、
「ああぁぁぁぁ…ッ⁉」
と、その破壊されて屋根が無くなった屋上で、
逃げ惑う1人の男の人と、
「絶対逃がすな!
けど、まだだ! まだ、ちゃんとは当てるなよ!
そして、もっと
と、何か、
「了解しました。
と、答える、男の子を左手に乗せた
「何アレ…ッ⁉」
と、オイラが驚き、
「な…なんです…⁉
と、ケビンさんが惑い、
「こ…これは…⁉ まさか…ッ⁉」
と、こちらも驚きながらも、
何か、心当たりがある様なミケさん…!
「リーダー…! アレって⁉」
「ええ! あれこそ、
と、ユリンさんとマカロニさんが、
この出来事の本質を見抜く様に問い!
「だな!
どうなってんだかは、良く分かんねぇけど!」
と、シャルさんが言い、
「だが、敵の敵が味方…とは限らんが…。」
と、マリーさんが言い、
「だね、上手く行ったら、あの子、
うちの仲間になってくれるかも?」
と、ルイリーさんも言い、
「良く分かんねぇけえど、
このヒーローのオレの仲間に、
アイツもなれるかもしんねぇんだな!」
と、
「まあ…うん…。
ちょい…うちの感が正しかったら、
あの子、ちょい、アホの子かもしれん…。
とにかく、うちは、向こうに急いで向かう…!
ケビンは、うちに
他のみんなも、サポート、頼むで!」
と、ミケさんが指令を出す!
『ハイ!』
と、答えるオイラたち…!
「ひ…ひぃぃぃ~~~…ッ‼」
と、逃げ惑う男の人が叫ぶ中、
「もっとだ! もっと
行け! ロボ!」
と、ロボと呼ばれた、その
「了解しました。
と、
と、そこで、
「そこの君!」
と、オイラたちの善戦で、
何とか、この研究施設にたどり
その
「な…何だ…オマエ…⁉
こ…コイツの仲間か…⁉
お…オレと…やろうってのか…ッ⁉」
と、
「心配せんでええ。
キミが、とち狂って、うちらに攻撃せん限り、
うちらはキミを攻撃したりせえへん。
けど、新統合は別や。
キミが気づく気づかんに関わらず、
既に新統合のブラックリストに入っとるはずやからな。」
と、ミケさんが言いのに対して、
「じゃあ、オレは逃げるだけだぜ!
オレの言う通りに動くこんな便利な機体が手に入ったんだ!
しかも、新統合の最新鋭機だぜ!
これさえあれば怖いものなしだ!
新統合が襲ってきても、このロボで全部撃退してやるぜッ!!」
と、何か、
「ハァ……。
まあ、そんなとこやろうと思っとったし、
そんな短絡思考やとも思っとった。」
と、ミケさんが言い、
「キミの間違いは3つ。
1つ目。
キミはロボと呼んでいるその
その
それが1つ目の間違いや。
その機体がどれだけ強くても、新統合には勝てへん。
何故か。
例え最新鋭の機体やろうと、
どうやったってたった1機という事実には勝てへん。
戦いっちゅうのはな、
1機の機体だけで
そして2つ目。
キミは、独力で、ここから逃げ出せると思っとる。
それが2つめの間違いや。
キミはここから独力で逃げ出す事なんかできるはずがない。
何故か。
そりゃ1つ目の間違いの説明で言うた様に、
キミは1機である事実があるからや。
どれだけ強くても個体では、
とっ捕まるからや。
そして3つ目の勘違い。
キミは、うちらの仲間になるという事を、
全く考え付きもしてへん。
それが3つ目にして、致命的で最大の間違いで、
挽回できる間違いや。
良いか、キミ。
うちらは見ての通り、新統合に弓引くレジスタンスや。
という事は、この場でもっとも都合よく、
キミを仲間に引き入れる事ができ、
かつ、キミという個体を救う事ができる、
唯一の
ここまで言えば、真性のアホやのうたら分かるな?」
と、ミケさんが、あまりにもこの子が心配なのか、
「クッソ…!
つまり、オマエらの仲間にならねぇと、オレは破滅って事だな…ッ!」
と、言われたのに対して、
「ザッツ・ライトや。
それが分かったんやったら、うちの指揮下に入り。
そうやね、まずは、名前を聞こうか。
おっと、聞くなら名乗るのが先やな。
うちはミケ=スターライト。
反新統合レジスタンスのトロイメンカッツェのリーダーや。」
と、ミケさんが言い、
「ゲ…ッ⁉
アヴァドンのミケかよ…ッ⁉
そりゃ悪魔みたいに頭も回るワケだ…。
オレはレフィル=ガーランド。
こう見えて、今までソロで
とレフィル君と名乗ったこの子が言って来る!
「ほう、ソロと来たか。
思いのほか、見込みありそうやん、レフィル君。
じゃあ、まずは、
この施設をレフィル君がやった様な中途半端やのうて、
うちらと一緒に完全に研究データが残らん様になるまで壊すの手伝い!
それが済んだらうちらの母艦まで一緒に退去や!」
とミケさんが言い!
「どうせ拒否権なんてないんだろ?
やるさ! オレはまだ死にたくないからな!
ロボ! ソイツへの攻撃は、もう良い!
とにかく、ここの施設を徹底的に破壊しろッ!!」
と、ロボに命じる!
「了解しました。
と、答えるロボ!
「ケビン!
ここは、この施設を徹底的に
今回こそ、ガンスリンガーパレードや!」
と、ミケさんが言い、
「アイサ!
と、ケビンさんが答え、
「レフィル君、流れ弾が、ようさん飛ぶけど、
当たらん様にな!」
とミケさんが言い、
「な…テメェら! 何する気だよ…ッ⁉
ろ…ロボ! とにかく流れ弾って奴を回避しろよ…ッ⁉」
と、レフィル君が吠え、
「了解しました。
と、
タイニダンサーとラーゼンレーヴェが、
トライバレルと、
施設の中に入り、背中合わせになって!
『合体攻撃…ッ! ガンスリンガーパレード…ッ‼』
と、2機が背中合わせにローリングしながら、
チャージレーザーを一気に放つ!
「う…うわぁ…ッ⁉」
と、レフィル君が呻きながらも、
思いの外、素早い動作で、流れ弾を回避するロボ!
「よし!」
と、
「やりましたね!
と、ケビンさんが喜び、
「な…なんて威力してやがる…⁉
こ…コイツら…普通じゃねぇ…ッ⁉」
と、レフィル君が縮こまる中、
「アァァァ…‼」
「し…施設が…⁉」
「な…なんて攻撃なんだ…⁉」
と、オイラたちが足止めしていた新統合軍が、
口々に、
「
アイツらも、ガンスリンガーパレードで
と、ケビンさんが聞くが、
「うちらの今日の目的は、研究所の破壊と、
それらは、もう果たしたんや!
タイニーダンサーはともかく、
ラーゼンレーヴェは強襲型。
後衛のエンジェルシードの補給を受けるまでに、
後が厄介やし、今日は、このまま、帰投する!
みんな、またサポート頼む!
みんなで、ずらかるで!」
と、ミケさんが言い、
『ハイ…ッ!』
と、答える、オイラたち!
「この!
研究所を落とされた上、おめおめ逃がすか!」
と、強襲用の1機がミサイルを展開しつつ、
アサルトレーザーライフルを放つが!
「スマッシャーファング!」
「レーザーシールドで!」
と、ビャッコとセイリュウが、
ミサイルとアサルトレーザーライフルを、
交互に防ぐ!
「もう帰らせて
邪魔するなら、それなりのダメージは覚悟して
と、ライさんの
「そうそう!
ここは、このヒーローのオレの
邪魔する奴は、叩かれるぜ?」
と、ガンツさんのスザクも、空中からレーザーライフルで
「クッ…!
弾幕が厚いが、逃がすワケには!」
と、ミサイルを撃ちつつ、一般装備ダギナスが叫ぶが、
「
悪手なんスよ…ッ!」
と、相変わらず、ミサイルの
こちらへの被害が減る中、シュタイガーンバオアーの
一般装備を
その中、
「よし! コイツらが、オマエたちの仲間だな!」
と、タイニーダンサーとラーゼンレーヴェと共に、
さっきのレフィル君って子がロボってのの左手に乗って、
オイラたちの戦っている中衛に合流して来て、
「待たせた! さぁ! 帰還するで!」
と、ミケさんが叫ぶ!
『ハイ!』
と、オイラたちが叫び、
次々に後衛のユリンさんとマカロニさんの下に合流し、
「よ~し!
ユリンちゃん! 今日は、ここまで
最後に一発!」
と、エンジェルシードが
「フェストゥングも、最後のダメ押しです!」
と、フェストゥングも、遠距離用大型レーザーキャノンで
「よし! 帰還や!」
と、ミケさんのタイニーダンサーがソルファージュに帰還し、
オイラたちの機体も、次々に帰還する!
「艦長、
「よし、ソルファージュ! 急速後退!」
「了解! ソルファージュ、急速後退します!」
と、ソルファージュが戦線を離脱する!
「ふぅ~! 何とかなったっスね!」
と、
シュタイガーンバオアーから降りつつ話すオイラに、
「陽動のカルナダとコーダの
今日は、強敵らしい強敵も、増援も無かったしね。」
と、ライさんも、
と、そこで、ユリンさんが、
エンジェルシードから降りつつ、
ロボの左手から地面に降りたレフィル君の前に立ち、
「ねね! リーダー!
この子が、
さっきまで、戦闘で、ちゃんと姿を確認できてなかったけど‼
こ…この子…ッ⁉」
と、荒い息の前動作を始め出す…⁉
「きゃぁぁ~! はぅ~ん!
この子、何て見事なショタっ子なの⁉
もう、この子と、マカロニとの素敵セッションで、
私の脳内で、アダム君とアダム君の世界が、
グロースしまくりんぐなんですけど…ッ⁉」
と、
「な…何だ…コイツ⁉」
と、それらの
「もうダメ! もう凄い‼
これは
ハァハァ…ッ‼」
と、
出るぞ! アレが⁉
3倍の赤い奴‼ これは間違い無く‼
出ちゃう…ッ‼
ブバッ!
ユリンさんの
赤い本流がレフィル君の顔面目掛けて
「う…うわぁ…⁉
な…何だ…⁉ 何なんだ…ッ⁉」
と、いきなりの狂乱の中でレフィル君が、大いに
「え~い! またなるとは思っとったけど! 会う子、会う子に病気出しおって! いい加減、オマエのお花畑な脳は
いつの間にタイニーダンサーから降りてたのか、スパコンと、相変わらず、どこから出したのか分らないハリセンでユリンさんを張り倒すミケさん。
「あぅ⁉ 出してない! 出してないよ⁉ 花も恥らう純情乙女のユリンちゃんが、鼻血なんて出してないよッ⁉」
いや、その
もう、隠し様が無いですよ⁉
それを見て、
「何なんだコイツ…⁉ どういう奴なんだ…ッ⁉」
と、当然の反応をするレフィル君。
それに、
「いやぁー……。
あー……。
まあ何が起こっとるかは…。
正直……知らん方が良いと思うわ……。
まあ……コイツの病気や思って大目に見たって……欲しいんやけどなぁ……。」
と、
ユリンさんとレフィル君の二人を交互に見るミケさん。
「何だか良く分かんねぇけど、
確かに、ツッコむと、ヤブ蛇を突きそうな悪寒がするから、
深く追求するのはやめとくぜ…。」
と、レフィル君が
「ユリンの奴…。明るくて良い奴かと思ってたけど…。」
と、シャルさんが顔をしかめ、
「ああ…。少々、恐ろしいな…。」
と、マリーさんが蒼白になり、
「あ~。あはは~…。」
と、乾いた笑いをルイリーさんが上げる中、
「ま、このヒーローのオレの、
真の強さの恐ろしさには負けるがな!」
と、
「ま…まあ、アイツの病気は諦めてやれ。
オレらも、相当、酷い目にあったがな…。」
と、ケビンさん。
「まあ、ボクも、
出会って初日に顔面に鼻血を被らされたからね…。」
と、言いつつ、ライさんが、レフィル君にハンカチを貸し、
「ライさんの場合は、偶然ではありましたが、
それでも、うちのユリンが、すみませんね、皆さん。」
と、マカロニさんが頭を下げる。
「まあ、ユリンの病気は、とにかく、
そろそろブリッジに行って、
レフィル君の身の上話を聞かせて
今後の作戦も、カルナダやコーダから聞かんとな。
さ、行くで、みんな!」
と、ミケさんが
ユリンさんの凶行の後ながら、
何とかブリッジに向かったオイラたち。
ブリッジに上がって来た、レフィル君の、
その、拭い切れてない顔面の血の跡に、
「あ~。ユリンちゃんが、また、やっちゃったか…。」
と、リッドさんが顔をしかめ、
「ゴメンね、レフィル君、だっけ?
ユリンが、急に変な事をしたよね…?
けど、これで、この子、良い子だから、
何とか、許して上げてね?」
と、セリアさんが、
レフィル君の持ってた、
鼻血を拭き過ぎたせいでズブ濡れの、
ライさんのハンカチを
「許しはしねぇが、
追及すると、
コイツは無視する事に決めた。
と、レフィル君が、ユリンさんに釘を刺すも、
「え~! 良いじゃない~!
ユリンちゃんに、もっと、きゅんきゅんさせてよぉ~!
ユリンちゃんに任せてくれたら!
君で、どこまでも、
アダム君とアダム君のヘブンを構築しちゃうからさぁ!」
と、
「テメェな!」
と、キレるレフィル君を
「あ~。 コホン…。
そろそろ、オマエの身の上と、
どうして
聞かせて
と、
「チッ…!
分かったよ!」
と、ここまでの経緯を、レフィル君は語り出した。
「ふへぇ…。」
と、語られた話に、オイラが驚く中、
「無茶苦茶ですね…。」
と、マカロニさんが顔をしかめ、
「偶然にしちゃ出来すぎだけど、
良くそんな偶然が続いたな。
オマエ程度じゃ、ホントは、
こんな
助ける判断をした
と、釘を刺すケビンさんに、
「チッ…!
分かってるっての…!」
と、キレ気味のレフィル君。
「でも、いくら暴行を加えて来た相手だからって、
と、ルイリーさんが言い、
「そうだぜ。
オマエも、真のヒーローのオレみたいに、
汚い戦いはせず、真正面から、敵に向かわねぇとな!」
と、
「バカの話はどうでも良いが、
ルイリーの言う通りだ。
もうするなよ?」
と、マリーさんも釘を刺す。
「あ~! 分かった! 分かったっての!」
と、面倒くさそうに答えるレフィル君。
「でも、これからレフィル君は、
どう戦うかやね?
毎回、ロボの左手に乗るんも、
戦闘中なん考えたら危険かもやし…。」
と、
「それなら、オレは、この戦艦からロボに命令して戦うぜ!
せっかく、このドールコントローラーとかいうの、
長いから
これで、ロボに命令するだけで、
ロボが動くんだから、ワザワザ、死地になんか行くもんかよ!」
と、
「まあ、理には適っているな。」
「だね。せっかくのロボ君と、
とマリーさんとルイリーさんが言い合う。
「まあ、そうやね、ほな、その案で行こうか、レフィル君。」
と、ミケさんが
「おうよ!
オレを
ロボで、この戦艦から、バシバシ攻撃してやるぜ!」
と、
「でも、まあ、これで、研究所も破壊できたし、
と、
「ああ、後は、カルナダとコーダからの通信での、
次の作戦の
と、バーダック艦長が言う中、
「艦長! リーダー!
カルナダとコーダより通信、入りました!
メインモニターに転送します!」
と、セリアさんが言い、
「来たか…!」
と、バーダック艦長が言う。
まず、モニターに、カルナダのドルチェさんが映り、
「トロイメンカッツェの諸君。
ご苦労だった。
こちらも、カルナダと共に、
帰還した所だ。」
と、解説する。
「ああ、カルナダとコーダの支援に感謝する。」
と、答えるバーダック艦長。
「まあ、そちらには、ライが配属されているのだから、
当たり前ではあるがな。
そもそもライは……!」
と、
ライさんの自慢話を熱く語ろうとする中、
「む…。 コホン…。
済まんが、息子自慢は、置いておいて
と、釘を刺すバーダック艦長に、
「いやぁ…。済まない…。
どうもライの話になると、
熱が
と、
「コホン…。
では、本題に入る…。
ここからは、コーダの方に話して
と、ドルチェさんが、コーダのガウマンさんに話を振る。
「皆、ご苦労。
まず、次の作戦だが。
次の作戦は、実は、まだカルマ氏から指示が
我々コーダ、そしてドルチェ氏のカルナダ、
そして、ミケ君たち、トロイメンカッツェには、
別名あるまで待機という命令が出ている。以上だ。
まあ、しばらく羽を伸ばすと良い。
滅多に無い休暇時間だからな。」
と、伝えて来る。
「ほう。
カルマの、おっさんにしては、
珍しい話やな。
まあ、確かに、うちらも
ちょっと
と、ミケさんが言い、
「良いね、良いねぇ!
久しぶりの休憩で、ユリンちゃん、
せっかく、今回、来てくれたレフィル君と、
ここは、ガンツなんかでも、
アダム君とアダム君の素敵セッションのワールドを、
グロースしまくるってのもアリだね!
うは! そういうのも良い!」
と、
「いや…。
いくら真のヒーローのオレでも…。
そういう世界では…流石に生き残れんというか…。
そんな世界には…オレでも行きたくないというか…。」
と、珍しく気弱な発言のガンツさん…。
あのガンツさんすら、こうも押し込めるユリンさん…。
マジ恐ろしいっス…。
「まあ、でも、とりあえず、
今から、別名あるまで、各自、休憩って事で!
ほな、解散やね!」
と、
天国の父さん、母さん。
オイラにも、久しぶりの休暇が来ました!
この休暇で、ミケさんの素敵ナイ胸バディーに、
そんな事したら、ハッ
ユリンさんじゃないですが、
オイラも、心の中で
そんなウハウハな夢を楽しもうと思います!
天国の父さん、母さん!
せっかくの休日、
オイラ、有意義に使うっス!
オイラ的に…ッ!
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