第13話
「完成しました!
当初から疑問だった、何故かレーザーを
大きな鈍器でしかなかったシュタイガーンバオアーの、
バトルアックスにレーザーを
同じく、毎度、毎度、マイナス距離射撃の
相手の機体内部で銃撃した反動で、
いちいち、銃身を壊すという、
非効率、極まりなかった、シュタイガーンバオアーの、
レーザーライフルの銃身に、
レーザーのコーティングを
レーザーアーマードコーティングバレル。
略して、
このレーザーバトルアックスで、
敵機への格闘戦力が大幅アップしたはずですし、
マイナス距離射撃をする時、用に、
銃剣型レーザーソードで、相手を貫いて、
その後、銃身をレーザーアーマードコートし、
銃身の
敵機内部で
無傷で乗り切れるようにしました。
これで、シュタイガーンバオアー搭乗時の、
ロクスリー君の非効率状態が緩和されたはずですよ…!」
と、武器の精製が終わり、
ソルファージュの
いつも通り、メガネをクイっと上げるモーションをしてるが、
いつものマカロニさんにしては、結構、
ちょっと、怖い解説に、
「い……いやぁ!
す……凄いっスよ…マカロニさん…!
い……いやぁ…。
これだけ凄い装備を作ってくれたから、
オイラの戦績も…多少…ごく
少なくとも…それなりに…良くなると良いっスよね…!」
と、オイラ的に、当たり障り無い発言で
ハイ!
生存優先っス!
オイラ、長いモノには巻かれろが信条っスからねッ!
「オメェな兄弟…ッ!
ホント…オメェは、
もうスペシャル過ぎるくらいスペシャルなんだから、
いい加減、その弱気が過ぎるのは辞めろっての!」
と、ケビンさんがお怒りです…‼
「彼、この前の戦闘の時、
何か、最初はボロボロだったけど、
途中から、凄い動きだったし、
ホントは強い…んだよ…ね…?
大丈夫……だよ…ね…?」
と、オイラが戦力になるか自信が無くなって来た模様のライさん。
まあ、オイラ自身が、
一番、オイラに自信ないもんね……。
『ノープロブロブレムです、ライさん。
私の調整で、真の操縦ができる様になった、
今のマスターなら、新統合など物の数ではありません!』
と、何か、無責任な発言を強気に述べる
「ちょ…
勝手なビッグマウスは、お願いだから辞めて…‼」
「ま、このダメなとこがロクスリー君らしくて、
逆に、いつも通りで、落ち着くけどね。
特に、もう直ぐ、新統合の大樹演習地点に、
たった10機…。
それも、増援で来るって味方の数が合ってれば…。
って、無謀な戦闘を控える今ではね…。」
と、オイラのダメさを、ある意味、喜びつつ、
今の恐ろしい現状を再確認させるユリンさん…。
「そ…そうっした…‼
もう…オイラたち…やるしかないんスけど…。
で…でも‼
お…オイラなんかで…ほ…本当に…、
い…生き残れる…ん…しょう…か……?」
と、最近になって、シュタイガーンバオアーと、
それまでの自身の戦闘のダメさを振り返り、身震いしてしまう…。
「落ち着き、ロクスリー君。
さっき、うちが言った様に、
シュタイガーンバオアーが凄いんやなく、
その2つだけでは結びつかん糸を結び付けた
それらが絶妙に嚙み合ったから、
最近のロクスリー君の戦果が上がったワケで、
その上で、
適合者のロクスリー君さえいれば、
シュタイガーンバオアーに無理に乗る必要は無く、
もし、もっと良い
そっちに乗ってもらった方が、
総合的に戦力アップになるんやけど、
カルマのおっさんが、
ロクスリー君に合う、新たな高性能
その上で、うちらには、
他の
つまり、ロクスリー君に最適やない、
シュタイガーンバオアーに、
これからも
けど、さっきロクスリー君が言った話、
ホンマなんやろ…?」
と、事前にオイラと話していた内容を再確認しつつの、
そこまでの長い話からの、いきなりの問いに…。
「あ…えっと…その…。
ほ…本当っスよ…。
前回の戦闘中の、
オイラの脳波を補正してもらっての、
通常パワーアップ状態を維持して戦えるってだけっぽくて、
そういう時は、ただ、相手の動きが、
何かに囁かれるように見えるだけで、
それを基に戦ってるから、多少戦えるだけで、
シュメルと戦った時や、
レッドバイソンに反撃した時の、
ピンチになったからか、
見えるだけじゃなく、
戦闘時に、相手の動きが見えた状態に対して、
1秒先が分かる様な感じで、動き方が分かって、
相手の動きが、『もっと見える』状態…。
その上で、自分の動きも、『もっと見える』状態になって…。
オイラの感覚なんすけど、
今回の、
未制御での
より、オイラは、動きやすかった…様に感じるっス…。」
と、
見えるだけと、『もっと見える』状態の違いと、
オイラの感じた
再度、皆さんに伝えてみる。
『マスターの操縦を補佐していた身として私も
マスターの
確かに、その様な状態であったと、補足します。』
と、ここまで、オイラと一緒に戦ってくれた相棒の
オイラと同意見である旨を伝えてくれる。
「ということは…。」
と、ライさんが、何かを悟った様に頷き、
「ですね…。」
と、マカロニさんも、同じ感じ。
「まあ、つまり、現状と、それらの証言を
シュタイガーンバオアーは、ロクスリー君と、
そう、相性が悪いワケやない。
シュメルの
元からの、通常装備は平凡以下やけど、
多少は強なったし、
相当、使えるはずや。
けど、その上で、他の、うちらの
機体性能も装備性能も下。
そやけど、逆にそれがええ。
さっきの、ロクスリー君と、
ドライブ状態より凄いらしい。
うちらからしたら、一見するだけでは、
ドライブ状態時も、フルドライブ状態時も、
凄い動きではあるのは分かるとは言え、
同じ様な動きにしか見えんかったけど、
ロクスリー君と、
それは見た目が同じだけで、相手の動きを読む精度、
そして、対処方法を考え実行する精度、
それらは、ドライブ時より、フルドライブ時の方が勝る…。
やから、
シュターガーンバオアーが他の
簡単にピンチになってくれて、
うちら的には、助かる。
やから、ロクスリー君は、
下手に強くて、
本気のフルドライブが出せない状態が続く凡百の
突貫してもらってピンチになって、
フルドライブになって、ガンガンに活躍…。
とかしてくれる方が、うちら的に助かる…。
やから、
カルマからの支給機が無くても、
遠慮なく、新統合に、突貫して欲しい…。
大丈夫や!
今の君は、やられんでも十分強いのに、
やられればやられるほど、より強くなるんやから…‼
と、長い説明の上、
相変わらず、無茶な発言をしてくるミケさん…⁉
「い…いや…。
フルドライブになるくらいやられるって前提は…。
厳しいって言うか…怖いって言うか…。」
と、お
「ダイジョブ! ジョブ!
ホント、最近のロクスリー君は、凄いんだし!
きっと、今回も、何とかなるよ!
それに!
この世界のメインヒロインのユリンちゃんも居る事だし!」
と、相変わらず、不動の自信のユリンさん…。
「とにかく、やるしかねぇって!
気張ろうぜ、兄弟!」
と、こちらも、相変わらず威勢の良いケビンさん。
「ユリン…。は、ともかく…。
ケビンの言う通り、とにかくボクらは、やるしかないからね。
みんな、厳しいとは思うけど、何とか乗り切るよ!」
と、ライさんも、機運を盛り上げる。
そこで、
「リーダー、演習ポイントに近づいて来ました。
と、セリアさんからの通信が入る。
「来た!
よし! みんな!
厳しい戦いになるやろうけど、
まずはケビンが突貫!
で、相手は演習用装備なら、
ミサイルやバズーカがメインやろうから、
ライの百鬼丸の広範囲ミサイルジャマーが役立つはずや!
やから今回は、うちやのうて、ライがケビンのサポート!
で、うちとロクスリー君が、
ユリンとマカロニは、後方で、
うちらの作戦後のソルファージュへの退路を死守。
ほな、行くで!」
ミケさんの指令に、
『ハイ…ッ!』
オイラたちが答える!
「よし!
ケビン=ブロッサム!
ラーゼンレーヴェ! 出撃だぜ!」
と、ケビンさんが先陣を切り!
「ライコノフ=エギータ!
百鬼丸!
と、ライさんが続けて出撃!
「うちらも行くで!
ミケ=スターライト!
タイニーダンサー! 出るで!」
と、ミケさんも出撃する!
「お…オイラも…行かなきゃ…!
まだ怖いけど…。
ここで行かなきゃ…!
ロック=ロクスリー!
シュタイガーンバオアー! 出撃します!」
逃げたい気持ちを抑えて、
故郷の家族の
オイラも出撃した後に、
「今日は、後方支援だけど!
ユリンちゃんも頑張っちゃうんだから!
ユリン=エメラルド! エンジェルシード!
行っちゃうよ~ッ‼」
と、相変わらず高いテンションで、ユリンさんも出撃し、
「新統合の大規模演習地点への殴り込みという無謀とはいえ、相手は演習装備…。
ボクたちの
皆さんの退路! ボクが守ります!
ロイド=ノーマン! フェストゥング! 出ます!」
と、マカロニさんのフェストゥングも出撃する!
居る! 大量のダギナスが!
装備は、マカロニさんが言うように演習用だろうけど、
数が異常過ぎる!
アルセカーナを篭絡しに行った時クラスの、
1部隊50機の部隊が、東西南北の4カ所に1カ所ずつ。
オイラの目算で…計200機の
こ…こんなの…生き残れるのか…⁉
「ヘッ! ゾロゾロと居やがるぜ!
新統合さんたちがよぉ!
行くぜ! 相棒!」
と、珍しく、アリーエルスラスターを、いきなりは使わず、
機体の通常の加速だけで、突撃していくケビンさんのラーゼンレーヴェ!
だけど、元の機体性能が凄すぎて、アリーエルスラスターが動いてなくても、
凄まじい加速で演習地点の中心部に向かって駆け抜けて行く!
「な…何だ⁉」
「
「レジスタンス…なのか…?」
「この…新統合の…大規模演習地点にか…ッ⁉」
と、いきなりのオイラたちの出撃に、
各所で、
「今日は
オサフネやアリーエルスラスターは使えねぇが!」
と、言いながら両外腕部のレーザーガトリングを、
素早い動きで移動し、敵を
「クッ…⁉」
「何なんだ…一体…ッ⁉」
と、いきなりのありえない襲撃で、
テンパって、いっぱいいっぱいな新統合の皆さん…。
そこで、
「ケビンばかりが攻めに行ってるワケじゃない!
この百鬼丸も
行くぞ! 出会い頭の一撃だ!
この、コンテナミサイルで!」
と、200機の中の、半分の100機ほどに向かって、
ばらまかれる様に、コンテナミサイルが降り注ぐ!
「な…何て…攻撃範囲だ…ッ⁉」
と、一瞬、新統合の方々が驚くが…。
「ぬ…⁉ 何だ…⁉ だが…見た目より…威力が…低い…のか⁉」
と、相変わらず、範囲だけはピカイチだけど、
ダギナスたちの厚い装甲に阻まれて、
ほぼほぼダメージがないコンテナミサイル⁉
この武装…使う必要あるの…⁉
と、深く考える暇も無く…。
「クッ…また…あのレジスタンスと
皆の者! 迎撃態勢に入れ!」
と、北側にザイル少佐が混じってて、前と違う
1部隊を指揮して…こちらに部隊を展開して来る…⁉
「クゥ…ッ‼
あの時の奴らだというのか…⁉
だが…もう
このマルム=メイフェスが、オマエたちに、引導を渡してくれる!
こちらも行くぞ! 各機! 迎撃態勢!」
と、南側にメイフェス大尉まで、これまた前と違う
「他の部隊に後れを取るな!
リメル隊! 迎撃に移行しろ!
オージス=リメル! 迎撃行動に出る!」
と、
似合わせ小顔カットで、
ナチュラルな毛束感を出したカットに、
ニュアンス程度のパーマを施したスタイルで、
前髪を上げても下ろしても対応可能な、
メリハリ感のある人気ヘアは爽やかな印象の、
新統合の
こちらも士官らしい西側の部隊長が、
見慣れない
そして、
「中央に突破した2機を追いなさい!
新統合を愚弄する輩には制裁を持って制しなさい!
このオルパ=ラミントンが…ラミントン隊! 出撃しなさい!」
と、
スッキリとしたアップバングショートに、
シルバーカラーがかっこいいスタイル。
前髪をガッツリあげて男らしく決まった、
シルバーアッシュ刈り上げツーブロックアップバングショートの、
こちらも、赤い
ラミントンとかいう士官の方が、東側の部隊を、
中央に攻め入ったラーゼンレーヴェと百鬼丸の方と、
新たに攻め入っている、ミケさんのタイニーダンサーと、
オイラのシュタイガーンバオアーの方、両面に展開させて行く!
「ヘッ!
アイツの話だと、こっちの攻撃は予想されてるとか言われてたが、
コイツら、全然、オレらの攻撃に驚いてるじゃんかよ!
ハッ! なら! もっと驚かせてやんよ!」
と、レーザーガトリングを斉射しつつ、
低燃費でガシガシ敵に攻撃を仕掛けるケビンさんのラーゼンレーヴェ!
「クッ…!」
「とにかく弾幕を張る!」
「演習用装備でも、ミサイルやバズーカくらいはあると知れ!」
と、ラーゼンレーヴェに防戦していた敵たちや、
周囲を囲みに各方向から来た敵たちが、
背部短距離誘導垂直ミサイルとバズーカを
「な…何だ…ッ⁉」
「ちゃんと飛んで行かないミサイルがある…ッ⁉」
「それに、相手に避けられて地面に着弾したミサイルやバズーカ弾で、
炸裂してないミサイルやバズーカ弾もある…ッ⁉」
「どうなっているんだ…ッ⁉」
と、相変わらず、ミサイルやバズーカの誘導と炸裂を40%ずつの確率で防ぎ、
地味ながら居るだけで活躍する広範囲バレットジャマー装備のライさんの百鬼丸!
「クッ…ッ! また、あの現象か…ッ⁉」
と、ザイル少佐が
「小手先の技で…ッ!」
と、メイフェス大尉も
「これが百鬼丸の性能! 見てもらった通りだ!
百鬼丸も
と、左手に持った105mmマシンガンで、
向かってくる相手の右腕関節部を
「ハァ…ッ!」
バルカンで
バランスを崩した相手に!
「これで!」
右手に持ったレーザーブレードで腹部動力部を貫き!
相手の機体が脱出ポッドを起動しつつ、撃墜される中で!
「こっちのミサイルは普通に飛ぶのを知ってもらうよ!」
と、背部短距離誘導垂直ミサイルを付近の敵に
「グゥ…ッ!」
「アアァァァァ…ッ⁉」
と、相手部隊が怯む中!
「さあ、ロクスリー君!
ケビンとライが撃ち漏らした相手を、うちらも狩るで!
トライバレル! レーザーソードや!」
と、
トライバレルのレーザーソードで、
ケビンさんたちが撃ち漏らした相手に仕掛けるミケさん!
「お…オイラも…続いて行ける…のか…⁉」
と、
まずは出会い頭に居た、近くのダギナスの頭を切り裂き、
索敵能力が下がった、その機体を、右回し蹴りで吹き飛ばす!
「クッ! この! レジスタンス
例え、誘導と炸裂が多少防がれようが!
この数を、何とします!
行きなさい! アナタたち!」
と、ラミントンとかいう士官の方が命じ!
「こちらも
ザイル隊! 前面に出ろ!
多少防がれてもミサイルとバズーカの雨で、
奴らを仕留めよ!」
と、ザイル少佐も命じ!
「他の部隊に後れを取るな!
メイフェス隊! ありったけの弾を食らわせてやれ!」
メイフェス大尉も命じ!
「リメル隊!
他部隊を援護!
隙を見て、敵を迎撃しろ!」
と、リメルさんも命じる!
「行くぞ!」
「この数を、何とか
と、東西南北の各所から、
次々と、オイラたちがいる中央部に、
ミサイルとバズーカが撃ち込まれる!
「チッ! こうなったら!
行くぜ相棒! アリーエルスラスター!」
と、堪らずアリーエルスラスターを起動する、
ケビンさんのラーゼンレーヴェと、
「クッ…! でも、百鬼丸だって!」
と、105mmマシンガンとバルカンで、
広範囲バレットジャマーを潜り抜けたミサイルを迎撃し、
バズーカを撃ち落として行くが、
いくつかのミサイルとバスーカが胴体部を
「クゥ…ッ!」
と、ライさんが
「オマエたちもだ!」
「アヴァドンのミケと、レジスタンスのトップエース!
貴様たちも
と、ミケさんと、オイラたちの方にも、ミサイルとバズーカが大量に飛んでくる!
「
防ぐで!
と、バルカンで、いくつかのミサイルやバズーカを撃ち落としつつ、
ミケさんのタイニーダンサー!
「く…来る…ッ⁉
行けるのか…ッ⁉ オイラ…ッ⁉」
と、向かってくるミサイルとバズーカを、
レーザーバトルアックスで、次々と斬り払いながら、
撃ち漏らしをバルカンで落としつつ、
軽いステップで、ミサイルとバズーカの間を駆けまわり、
ジャストなタイミングでステップ&ジャンプする事で、
飛んで来たミサイルとバズーカを同士討ちさせ回避するオイラ!
「お…オイラ…本当に…み…見えるぞ…⁉
本当に…オイラ…どうなっちゃってるんだ…⁉」
と、
今の状態で、ホントに、オイラ、ピンチになる前から、
いきなり凄い事になってる…ッ⁉
と、その混迷の中、
「と、ここで、ヒーローが、ズガガンと登場なワケよ…ッ!」
と、西部の後方で控えていたリメルさんの方に、
黒髪で、カット時に凸凹のある、すきバサミで切り、
ランダム感のある毛先をにし、ショートの髪型でレイヤーを入れた、
ラフマットショートレイヤーで、
青のジーンズに、白のクロース、
赤の救命ジャケットという出で立ちの、お兄さんの乗った、
見た事ない赤い飛行機!
これ、コーダってとこの
きっと、この機体、
「こら! バカ! 調子に乗るんじゃねぇよ!」
と、
栗色の髪で、右髪を下ろし、左髪を括ったサイドテール、
目が大きくクリクリしている、
茶色のパンツに、赤のクロース、
白のパーカーという出で立ちのお姉さんが乗った、
黒い、見た目で重武装型と分かる、
ゴーグルアイの
「バカは、死なねば直らんからな。
全く…。敵の迎撃が控えているというのに…。」
と、今度は、
赤毛でミデイアムのウルフヘアで、青い瞳をしており、
黒のデニムパンツに、白のタンクトップ、
赤のベストという出で立ちの、お姉さんが乗った、
白い、アリーエルホバーが付いてるみたいで、
ホバー移動している、ゴーグルアイの
「まあまあ、ガンツも、これで、頑張ってると思うし!」
と、ここまでのやり取りで、
何か、チグハグっぽい感じだった、
この人たちをフォローする発言の、
金髪で長髪で、右髪に分け目を作り、
左髪を流しつつ髪留めをした左右非対称のナチュラルアシメで、
髪止めの色は水色で、青と白のワンピースを着ている、お姉さんが乗った、
新たに表れた、青い、ゴーグルアイの
「クッ…⁉
こちらの喉元に、別のレジスタンスの
挟撃の陣だと⁉」
と、驚愕の表情のリメルさん!
「やったで! コーダの
と、大喜びのミケさん!
「へッ! やっと来やがったか!」
と、こちらもニコニコ顔のケビンさん!
「相手は、この数っスけど、
頼もしいっスよね!」
と、オイラも喜びの声を上げる中、
「でも、戦況は、やっと中盤に入ったばかり、
と言った感じだよ!
まだまだ、ボクたちの力を、
新統合に、見せつけないと!」
と、ライさんが
「陣形を立て直せ!
西側のリメル隊も援護しろ!
ザイル隊! 行け!」
と、相変わらず、自分からは突撃しないザイル少佐と、
「チッ…あちらにも隊を送らねば…こちらにも来るか…!
メイフェス隊! リメル隊の援護にも
と、メイフェス大尉も、今日は慎重に、南側から動かない。
「クッ…!
たかがレジスタンスが、10機もの
ですが!」
と、ラミントンとかいう人が、部下と共に、
ケビンさんとライさんの方に向かって、
右肩部のパルスレーザー砲を
「野郎!」
と、アリーエルスラスターで素早く避けるラーゼンレーヴェと、
「クッ! 多少は
と、シールドを構え出し、
背部垂直短距離誘導ミサイルで、反撃する百鬼丸!
「貴様たちも、休む暇があると思うな!」
「行くぞ!」
と、ラミントンさんの部下の方々が、
空を飛んでるミケさんのタイニーダンサーには、
相変わらず、
地上を駆けるオイラのシュタイガーンバオアーに、
ありったけのミサイルを撃ってから、
今度はバズーカではなく、レーザーブレードで、
時間差での攻撃を仕掛けて来る…ッ⁉
「クッ…!」
と、ミケさんが、
「相手の機体の数も減らさんとな…ッ!」
「時間差なんて使って来たって、今のオイラなら!」
と、相手のブレードを、ギリギリで回避し、
他の敵もブレードを振って来る事で、
敵と敵が、味方同士でブレードをぶつけ合ったり、
お互い同士を誤って斬り合ったりする中、
自分たちで飛ばしたミサイルやバズーカに当たる敵機たち…!
「何なんだ…コイツら…ッ⁉」
「レジスタンス
と、敵部隊たちが戦々恐々とする中!
「ヒーローの一撃! ズガンと一発! 行くぜ…ッ!」
と、空を滑空してるコーダの赤い
レーザーライフルと短距離誘導垂直ミサイルで、西側から、
西側の大将首のリメルさんに向けて、攻め入る!
「クッ…!
各機、西部外側にも展開!
レジスタンス共を良い様にさせるな!」
と、何とか回避軌道を取りながら、
部下の各機に支持を与えるリメルさん!
「このバカ!
今日は
大将首を狙うより、敵の数を減らせ!」
と、黒い重装甲の
リメル隊の部下たちに、次々に当てて行く!
「良い。
そのままバカを戦わせておけ、シャル。
バカの攻撃で、逆に相手への目くらましになるだろうからな。」
と、白いホバー型の軽量級っぽい
両外腕部のレーザーガンで、リメル隊を
「とにかく、相手の部隊長への
私たちは、部下の人たちを叩こう!
よし! ルイリシア=メイシャス!
セイリュウ! 行くよ!」
と、セイリュウと呼ばれた、青い中量級の
両外腕部のマシンキャノンを放ちつつ、
背部の短距離誘導垂直ミサイルポッドも放って行く!
「クッ…!」
「コイツら…並みのレジスタンスじゃない…!
狙いが正確だ…!」
「チィ…ッ!」
と、コーダの皆さんのお陰で、
新統合の皆さんは戦々恐々!
挟撃は、かなり良い感じに、
オイラたちレジスタンス軍に、
形勢が有利に展開して行く!
「良い感じっスね! ミケさん!」
「
このまま行ければ補給の関係で全滅は無理でしょうけど、
半分くらいは削れるんじゃないですか!」
と、オイラがミケさんに聞く中、
「そやね!
これは、良いとこまで行けるかもやね!」
と、タイニーダンサーのトライバレルのバレットを放ちつつ、
答えるミケさん!
「コーダが、良い感じに引っ掻き回してくれてる!
これは良い形勢だね!」
と、ライさんも百鬼丸の105mmマシンガンで
「良いよ! 良いよぉ~!
ユリンちゃん、今日は後衛で、お留守番だけど、
これは良い感じだよぉ~!」
「ですね!
こちらに、あまり集まられない様に、
攻撃は控えてましたが、それでこの戦果!
これは素晴らしいです!」
と、ユリンさんとマカロニさんも、
ここまでの戦果に、大きく喜ぶ!
これは行けるぞ!
と、思っていた矢先に!
「艦長! リーダー!
北側から増援! ダギナス部隊と
総勢は、他の部隊より少なく20機ほど…。
ですが⁉ ダギナスは演習装備では無く戦闘用装備の模様…ッ‼」
と、セリアさんからの通信が入る…ッ⁉
「うぇ…ッ⁉ ダギナスの増援に、
と、叫ぶオイラ!
「クッ…!
やはり、アイツの読み通り、
こちらが、この演習地に攻め入るのは読まれていたか!」
と、バーダック艦長が
「おやおや、ボクの部隊が来ても、そんなに驚かないんだね?
さすがは、ここまで
名の知れた
でも、ボクが、ヘキサエル=クリフォードで、
この愛機が、
君たちも、ちょっとは驚いてくれるかい…?」
と、アーマイゼとかいう
クリフォードさんとかいう部隊長の方が、
オープンチャンネルで、こちらに通信して来る!
そのクリフォードさんの問いに、
「アーマイゼの、ヘキサエル=クリフォード…⁉」
と、ユリンさんが驚き、
「こ…コイツが…あの…⁉」
と、ケビンさんも動揺し、
「新統合の、トリニティーブラッドの一人ですか…ッ⁉」
と、マカロニさんも驚愕の声を出す!
「クッ…新統合め!
わざわざ、トリニティーブラッドまで出してくるなんて!」
と、ライさんが
「大いにボクに驚いてくれてありがとう。
でも、残念ながら、他の2人は来てないんだよね。
全く、面倒事は、いつもボクの担当で、
他の二人は、今頃は、各自で美味しい美酒でも飲んでる頃かな?
まあ、良いんだけどね。」
と、何やら
「み…ミケさん…ッ⁉ なんスか、あの人…ッ⁉
皆さん、あの人だって聞いただけで、戦々恐々っスけど…ッ⁉」
と、続く敵の攻撃を避けながらミケさんに詳しい事情を聞くオイラに、
「ヘキサエル=クリフォード大佐。
ゲネル=カーティアス大佐。
ツファーナ=ラティス大佐。
新統合の上層部の、3大部隊を仕切る、3人の大佐たち。
その3人は、新統合の領土を広げるために、
各地の街や村を併合と称して、地上げするのが主な任務で、
各地の街や村の自警団を地上げを成功させる
それらの地上げ作戦に反抗するレジスタンスも
倒した敵の数は、1部隊ずつで10000を超える!
その圧倒的な、部隊の無慈悲な戦闘力から、
付いたアダナが、血の三人衆という意味で、
トリニティーブラッド!
こいつらの噂は、よう聞くで!」
と、同じく、敵の攻撃を避けながら話すミケさん!
「流石は、アヴァドンのミケと言われる、大盗賊だったレジスタンス!
って事は…?」
と、ニッコリと笑顔を浮かべるクリフォード大佐。
「ああ…。
流石に、演習装備ばっかしで、
こっちに気づいてない部隊ばっかしでオカシイと思っとった。
本命は、一般装備のダギナス部隊で、
この演習装備の部隊は、うちらを油断させる罠…なんやろ…?」
と、こちらも、ニタリという笑顔で返すミケさん。
「ご名答…。 つまり…?」
と、
「艦長! リーダー!
演習地西部の
西部、東部、共に、
全機、ガトナスの強襲用装備機の模様!
西部の
軽量級格闘型
ですが、東部の1機の
共に該当データなし、機種、不明!』
と、セリアさんが報告して来る…ッ⁉
「うっひょぉー! ここでまさかの罠ですよ!
クゥー…ッ! ピンチ度が上がるねぇ…!
やっぱり、ヒーローは、これくらいのピンチを切り抜けないと、
本当のヒーローじゃやないからな! 良いピンチ度だぜ!」
と、指をバキボキ鳴らして、喜ぶ、コーダの
「このバカ! これくらい想定しろっての!」
と、この事態を想定してたっぽい、
黒い重装甲
「まあ、こういうバカが居てくれた方が、
敵も油断してくれて助かるかもだがな。」
と、白いホバーの
「とにかく、艦長たちからの指示があるまで、
こっちは、まだ
ここから敵は本領を発揮して来るだろうけど、
みんな! 切り抜けるよ!」
と、セイリュウとかいう
「ミケさん!
ダギナスも、
この、いま戦ってる演習用は、
装備の関係で大した事ないっスけど、
装甲の厚いエンジェルシードでも、
当たれば装甲を
オイラもちゃんとは分からないっスけど、
多分、そっちも
で、このタイミングで送られた来たんスから、
2機の
相当、ヤバいはずっス!」
と、報告するオイラに、
「新統合の
データが出まわっとらんはずやのに、
また、ロクスリー君の、
いや、それはええ!
とにかく、そういう事らしいから、
ユリンとマカロニは、防御やなく、
回避には向かん機体たちやけど、
できるだけ攻撃を回避する様に戦い!
この中央は、ケビンとライに任せて、
うちとロクスリー君は
退路を守りに行く!」
と、指示を出すミケさん!
『了解!』
と、オイラたち、トロイメンカッツェが一斉に頷き、
「これが、報告で聞いた、ロクスリー君の、危機探知能力…。
だけど、本当に的確な情報みたいだね。
よし! こっちもOKだよ!」
と、ライさんも頷く!
「コーダの方も、そういう訳やから、
相当厳しいやろうけど、
そっちに割ける、うちらの戦力がない!
悪いけど、そっちはそっちで切り抜けて欲しい!
ガンバってや!」
と、コーダの4機のパイロットの皆さんにも声を掛けるミケさん!
「おうよ!
このくらいピンチじゃないと、ヒーローは輝かないからな!
このスザクで、ヒーローらしく、このピンチ、乗り越えてやるぜ!」
と、
「このバカ!
とにかく、トロイメンカッツェの情報が正しいなら、
相手は相当な攻撃力の装備なんだから、ちゃんと回避しろよ!
で、うちのゲンブへの攻撃も、迎撃を頼むぜ!
ゲンブじゃ、回避は厳しいからな!」
「ミサイルやバズーカなどの実弾兵器は任せろ!
ビャッコのスマッシャーファングで切り裂く!」
と、白いホバーの
「レーザーは、ゲンブのAフィールドで、大丈夫だろうけど、
出力の高そうなのが来たら、セイリュウのレーザーシールドで守るよ!」
と、セイリュウのパイロットさんが答える!
「OK! OK!
ゲンブは、ちゃんと守られるみたいだし、
ヒーローとして、オレは敵を叩くとするぜ!」
と、
レーザーライフルと、ミサイルを撃ち込む、
スザクとかいう
「クッ! 撃って来たな!」
「だが、この強襲用ダギナスは、
武装だけでなく、装甲も機動性も上がっている事、
教えてやる!」
と、レーザーライフルを回避した上で、
ミサイルを、厚く増設された装甲で、
多少、
あの強襲用、武装だけじゃなく、
装甲と機動性も、チューンされてる…ッ⁉
「このバカ!
今日は
無駄に、こっちから手を出して戦線を広げず、
まずはゲンブを守って、退路を確保しろよ!」
と、ゲンブのパイロットさんが言うが、
「良い。
どうせ
バカが斬り込む分には、退路の確保に繋がって良いだろう。」
と、冷静な、ビャッコとかいう
「とにかく、ガンツには暴れて敵の目を引いてもらって、
ゲンブへの攻撃を減らして
私たちは、ゲンブを守りながら、
艦長たちからの報告が来るまで
報告が来たら、
と、セイリュウのパイロットさんも叫ぶ!
そんな中…!
東から突撃して来た
ユリンさんとマカロニさんたちに、
連れて来た強襲用ダギナスと共に、
ミサイルの砲撃を始める!
その中で
「着てやったぜ! アヴァドン!」
「ロクスリー!
今日ここで、オマエが、ただのクズだと、
この前の戦闘は、ただのマグレだと証明してやる!」
と、突っ込んできた
「ざ…ザインさん…と…シュメル…⁉」
と、驚くオイラ、
「ほぅ…うちらがレジスタンスに付いたと見て、
うちらへの仕返しの
ザインにシュメル…!」
と、このいきなりの展開にも、
ミケさんが相変わらず鋭い洞察でザインさんたちを
「ヘッ! 話が早くて良いじゃねぇか!
今日は戦艦は
アヴァドン! オレの狙いはオマエだけだ!
後は、シュメルや新統合の部下共にくれてやる!」
と叫びつつ、
エンジェルシードとフェストゥングに放ちつつ、
ぐんぐんと、
「って事は…。」
「ええ…。」
と、東からの敵の進行をユリンさんとマカロニさんが
「ロクスリー!
ザインの狙いがアヴァドンの様に、
オマエの相手はオレだ!
今日、オマエが、やはりただのクズだったと、
世に知らしめてやる!」
と、ザインさんの
エンジェルシードとフェストゥングの布陣を抜けて、
オイラの方にレーザーライフルとミサイルを
「クッ…でも…今のオイラなら…!」
と、レーザーライフルを
ステップでミサイルを誘導し周囲の地面に着弾させ、
こちらからもミサイルと
それを、空中で、
レーザーライフルでこちらのミサイルを
こちらのレーザーライフルをギリギリのタイミングで、
「クッ…⁉
ロクスリーの反応速度が上がっている…⁉」
と、バックステップで距離を取るオイラに対して、
シュメルの
「やはり、シュメルはロクスリー君、狙い!」
「逆に助かるけど、それはそれで…。」
「ええ…。
この強襲用ダギナス部隊の相手は、
ボクとユリンとソルファージュという事ですね!」
と、マカロニさんとユリンさんが、
その間も、エンジェルシードとフェストゥング、
攻め入って来た強襲用ダギナス部隊に、
フェストゥングが遠距離用大型レーザーキャノン、
エンジェルシードが
狙いすましたスナイプをし、
前面に攻め入って来た強襲用ダギナスの2機の頭部を、
いきなり、2機ともが
「な…なんだ…⁉」
「ただのレジスタンスと
「どういうスナイプなんだ…!?」
と、戦々恐々の強襲用ダギナスの方々に、
「セリア! ソルファージュ、敵部隊に艦砲射撃! 3連装大型レーザーランチャー! 垂直、水平ミサイル、
「了解! 艦砲射撃に入ります! 3連装レーザーランチャー、垂直、水平ミサイル、発射します!」
と、ソルファージュも戦列に加わる!
「クッ…⁉」
「何て、嫌なタイミングの、垂直と水平のミサイルの連弾なんだ…⁉」
「しかも、大型レーザーまで…⁉」
と、味方だと頼もしく、敵に回すと恐ろしいだろう、
ソルファージュの艦砲射撃も轟く!
「行くぞ! アヴァドン!
この
今日こそ、テメェの首を取ってやるぜ!」
と、ザインさんの
右肩部に装着された6連装ミサイルポッドを
空中で避けるタイニーダンサーに、
って…レーザーが拡散する…⁉
あのレーザーライフル…拡散射撃可能なのか…⁉
「チッ…!」
と、一部、胴体部に拡散レーザーを受けながらも、
レーザーとミサイルの致命打は
「そう来なくっちゃなぁ!
こんな挨拶程度で落ちられちゃ
と、次は、両外腹部からレーザーガトリングを
それに対して、嫌なタイミングで、
さっきの拡散レーザーを
「クッ…!
ブッサルトより反応が速いな…あの
やけど…!」
と、
「トライバレル! バレット!」
と、トライバレルのバレットを
「だがなぁ!
と、両外側部から鋭くグレネードが発射され、
バレットを
迎撃はできないまでも弾速を
回避しつつ、さっきの拡散レーザーを
「クッ…!
バレットを迎撃に来ても、レーザーなら!」
と、ミケさんも、トムテルムの攻撃を何とか回避しつつ、
次弾でトライバレルのレーザーを放つ!
「クッ…!
長くは持たねぇが…シールドは多少コーティングされててなぁ!」
と、左手にシールドを構え、
トライバレルのレーザーを…受けきる…⁉
「な…ッ⁉
レーザーコーティングシールド…⁉」
と、驚くミケさん!
タイニーダンサーやシュタイガーンバオアーの、
シールドがレーザーでコーティングされてて、
レーザーに対する耐久性が増したシールドなんだ、アレ!
と、ミケさんが苦しい戦いを強いられる中、
「ロクスリー…!
この
オマエがただのクズだと、その身をもって教えてやる!」
と、シュメルのシュヴァルツリヒターと呼ばれた機体が動き出す!
「クッ…!」
シュヴァルツリヒターが、いきなり
空中を飛行しだし、ミサイルとレーザーライフルを
ミサイルを、降ろしたてのレーザーバトルアックスで迎撃し、
レーザーライフルを、ステップを踏みつつ回避して行く!
「ロクスリー!
オレは、元々、新統合からヘッドハントを受けていて、
元の新統合からの依頼では、
もしオレが当時に依頼を受けていれば、
オレは本当は少佐待遇になるはずだった!
だが、オマエにマグレで、
ザ・パーフェクトの経歴を傷つけられたせいで、
オレは、今回、ザインと同じで大尉待遇にまで落とされた!
だが、オレは、オマエとの決着を付けるため、
オマエと戦う機会を再び得る
そんな低待遇でも、新統合に入った!
この
オマエにも味合わせてやる…!」
と、
こちらの目の前に飛んで来た直前で
レーザーブレードを斬り込んで来る…⁉
「クッ…!
オマエがどいう待遇だろうが!
わざわざ新統合に入ってまで、
オマエの言う、ただの、よわっちぃオイラを、
ねめつけて狙ってくるなんて、
やる事が、ねちっこいんスよ!」
と、バルカンでミサイルを落としつつ、
レーザーバトルアックスで、
レーザーブレードを斬り払うが、
レーザーブレードを斬り払うのを、
メインにしなくちゃいけなかった
いくつか、ミサイルを胴体部に
「ねちっこくて、結構!
オマエさえ、無能だと証明できれば、
オレの気は晴れるんだからな…ッ!」
と、ミサイルを当てた上で、
右前蹴りを入れ、左回し蹴りを入れて来るシュヴァルツリヒター!
「でも…ッ!」
と、相手の蹴りの連弾に、よろめきつつも、
バルカンをシュヴァルツリヒターの頭部に
こちらも、右エルボーから、左回し蹴りを入れ、
緊急ステップでシュヴァルツリヒターが
また
その、シュメルとオイラとの激戦の中で!
「さぁ。一般装備部隊の、みんな。君たちも、パーティーに加わろうか。
と言っても…僕がアーマイゼで苛めちゃ面白くないし…。
後は…みんなで…ね?」
と、ニコリと、見た目は、にこやかながら、
どこか背筋がゾクリとする様な笑みを浮かべるクリフォード大佐の命が下る!
「北から一般装備って部隊…。」
「
さぁて…ここからが本番だぜ!」
と、ライさんと、ケビンさんが、ダギナスの演習部隊に囲まれた中、
北部から、ダギナスの一般装備という部隊も現れる!
「演習用装備部隊は援護射撃だけで良い!
後は、この一般装備部隊に!」
と、一般装備部隊の方が叫び!
「援軍に感謝する!
ザイル隊! 援護射撃!」
「ラミントン隊、続きなさい!」
「メイフェス隊! 後れを取るな!」
「リメル隊!
と、コーダと
リメルさん率いる演習部隊も含めた、
演習部隊の各部隊が、この大規模演習地の中央に移動し、
ミサイルとバズーカの援護射撃を始める!
「チッ…! 大将首が中央に…!」
と、ガンツさんが叫ぶ中!
「追っちゃダメだからね、ガンツ!
まずは、目の前の相手と
と、セイリュウのパイロットさんが、ガンツさんに指示を出す!
「いや、ダメだ!
オレはヒーローとして、ヒーロー度を上げる
大将首を追い掛けに行くぜ!」
と、言い抜くガンツさんに、
「ガ…ン…ツ…ッ‼」
と、セイリュウのパイロットさんが、
激しい怒気を孕ませ、ガンツさんを𠮟りつける!
「チ…ッ! 分かったよ、ルイリー…ッ!」
と、ルイリーと呼ばれたセイリュウのパイロットさんの指示に従うガンツさん!
その中、北側からの一般装備部隊が、
ミサイルとレーザーライフルのメイン射撃を、
百鬼丸とラーゼンレーヴェに放つ!
「クッ…!
ミサイルとバズーカはバルカンとレーザーライフルで落としても…。
レーザーライフルは…百鬼丸じゃ、シールドで、いなすしか!」
と、何とか、ミサイルとバズーカを、
バルカンとレーザーライフルで
一般装備部隊のレーザーライフルをシールドで受け流すライさんの百鬼丸!
「うぅ…ッ!」
しかし、一般装備と言われたレーザーライフルでも、
威力が高いのか、シールドで受けながらも、百鬼丸がノックバックする!
「けど…ッ! 百鬼丸は…ッ!」
だけど、相手が近づいてきたお陰で、
百鬼丸の広範囲ミサイルジャマーが発動し、
各地で、次々と、ミサイルの誘導が止まったり、
ミサイルやバズーカの炸裂が不発になる!
「チッ! 数が多いな!
だが、攻撃は、しょぼくしかできねぇが、
回避は、アリーエルスラスターなら!」
と、両外腕部のレーザーガトリングで、
向かってきた一般装備のダギナスたちに、
向かってくる全攻撃を回避しきるケビンさんのラーゼンレーヴェ!
その中でも、広範囲ミサイルジャマーが効き、
各所でミサイルの誘導が止み、
ケビンさんのラーゼンレーヴェが、より攻撃を回避し易くなり、
ミサイルやバズーカの炸裂の不発の頻発も相まって、
ラーゼンレーヴェが戦場を駆け抜け、
レーザーガトリングでの
「ひゅ~! 流石だぜ、ライ!
オマエの百鬼丸、地味だけど、やっぱし役に立つぜ!」
と、喜ぶケビンさんに、
「地味じゃない! 汎用性に優れているんだ!」
と、こちらは誘導が邪魔されない百鬼丸のミサイルをバラ撒きつつ、
左肩部のパルスレーザー砲を放射するライさん!
その、お二人の健闘の中で!
「
鈍重
と、東の強襲用ダギナス部隊が、エンジェルシードとフェストゥングに群がり!
「行くぞ!」
と、ミサイルで
「まずは、威力を試させて頂きます!」
と、マカロニさんが
「う…ッ!」
あの頑丈そうなフェストゥングが、Aフィールド装備で、多少ノックバックする!
「うわ⁉ それ、ただのライフルじゃないね!
多分、威力を上げた、アサルトレーザーライフルだね!
マカロニ、気を付けて!」
と、何とかミサイルを
アサルトレーザーライフルを回避するユリンさんのエンジェルシード!
「ユリンの方こそ、頼みますよ!
エンジェルシードは、めちゃくちゃな重装甲にチューンしてますが、
Aフィールドが無い分、今回の戦闘は、
フェストゥングより厳しいかもしれませんよ?」
と、ユリンさんに声を掛けるマカロニさんに、
「ダイジョブ! ジョブ!
ユリンちゃんのエンジェルシードは、
もし当たっても、だいぶ持つだろうし、
ユリンちゃんの操縦テクも、
重めなエンジェルシードでも、結構イケる口なんだから!」
と、ウィンクをしつつ、
強襲用ダギナスの胴体部に
「グゥゥ…ッ!」
と、大きくノックバックし、態勢を崩すも、
ライトとはいえ、あのトライバレルのバレットの一撃で、
小破程度の胸部装甲の強襲用ダギナス!
「うわ…ッ⁉
エンジェルシードやフェストゥング程じゃないけど、
相手、固ッ…⁉」
と、ユリンさんが驚く!
が、
「ですが、殲滅ではなく、
フェストゥングとエンジェルシードでも何とかなりそうですね!」
と、左腰部の遠距離用大型バズーカを取り出し連射する、
マカロニさんのフェストゥング!
「だね! それに!」
「セリア! 3連装大型レーザーランチャー! 垂直、水平ミサイル、
「了解! 3連装レーザーランチャー、垂直、水平ミサイル、発射します!」
ソルファージュが、また、相手の隙を付く艦砲射撃を行い!
「アァ…ッ! レーザーが
「み…ミサイルが…何で…こんな嫌なタイミングで…⁉」
強襲用ダギナス部隊に、少なからぬ損害を与える!
「艦長たちも居るし!」
「ですね!」
と、頷き合う、ユリンさんと、マカロニさん!
「エラン隊! 突撃する! オレに続け!」
と、エランさんという方が、強襲用ダギナス部隊を率いて、
「よし! リメルとかいう大将は中央に行っちまったけど!
新しい相手の大将が攻めて来た!
ここはヒーローらしく、相手の新しい大将を迎撃するぜ!」
と、ガンツさんとかいう人が、スザクと呼ばれた
大将首のエランさんという相手の部隊長の
「ほぅ…中々…鋭い狙いだ…!
だが! オレが風のヴィントの…エラン=ストルティンたるが故…!
これ程の攻撃でも…当たってやれんな…!」
と、スザクの鋭いレーザーライフルの
エランさんのヴィントと呼ばれた
踊る様な動きで、スルリスルリと回避して行く!
「さぁ! 踊れよ! カトンボ!」
と、エランさんのヴィントが、
アサルトレーザーライフルを
右肩部のレーザーランチャーも発射する!
「うは! やべぇ! やべぇ!
アレに当たると厳しそうだな…ッ!」
と、何とか回避するも、
微かにスザクの頭部をレーザーランチャーが
「エラン大尉に続け!」
「強襲用ダギナス隊の力!
レジスタンス共に知らしめるぞ!」
と、
セイリュウ、ビャッコ、ゲンブに向かってミサイルの威嚇を始める!
「来たぜ! ミサイルは頼むぜ! マリー!」
と、ゲンブのパイロットさんが叫ぶ中、
「ああ、任せろ! シャル! ルイリー!
このスマッシャーファングで!」
と、両手に構えたレーザーセイバーで、
次々に向かってくるミサイルを迎撃するビャッコ!
「何だ…あの機体…⁉」
「ミサイルを次々に迎撃して来る…⁉」
と、戦々恐々となる新統合の皆さんだったが、
「おのれ!」
「強襲用ダギナスがミサイルだけだと思うな!」
と、ミサイルの
アサルトレーザーライフルを
強襲用ダギナス部隊…だったが…⁉
「マリー! 避けて!
ゲンブもAフィールドがあるけど、
ゲンブは、私たち
ゲンブへのレーザーは…私のセイリュウで…ッ!」
と、ビャッコがレーザーを避け、
足の重そうなゲンブへの
セイリュウが、その両手に、
レーザーシールドを連続展開し…無効化する…!
しかも、フェストゥングがAフィールドを展開してすら、
多少なりとノックバックした、あのアサルトレーザーライフルの連弾を、
全くノックバックせずに…連続相殺する…ッ⁉
何て出力と…
「そらそら! タイニーダンサー!
踊り子なら、もっと踊れよ…!
オレの攻撃を
と、6連装ミサイルポッドで弾幕を張りつつ、
身軽な動きでジャンプをし、
レーザーブレードでタイニーダンサーを襲うトムテルム!
「クゥ…ッ!」
と、トライバレルのレーザーソードを展開し、
何とか斬り払うタイニーダンサー!
だが…!
「あぅ…ッ!」
斬り払いに集中したせいで、
ミサイルのいくつかが胴体部に着弾し、
その身体を
だが、その防戦の最中にも、
ジャンプから下に落下していくトムテルムの頭部に向けて、
「でも…
と、バルカンを
「ヘッ! そうだ! そうだぜ! アヴァドン!
もっとだ! もっと楽しませろ!」
と、両外腹部のレーザーガトリングが唸りを
「ロクスリー! オマエが居たせいで! オレは!」
と、
シュタイガーンバオアーの目の前で
空中から落ちてきながら飛び回し蹴りを放つ、シュヴァルツリヒター!
「オイラに粘着して何になる…‼
けど…オマエが来るなら…オイラは…‼」
と、その飛び回し蹴りを右腕でカバーし、いなし、
目の前に居たシュヴァルツリヒターの胴体部に、
バルカンを
「ちぃぃ…ッ!」
と、ただのバルカンの
小さくだがノックバックするシュヴァルツリヒター!
この機体、機動性が凄い代わりに、
他の
と、そこで!
『マスター! ラミントン部隊の隊長機
こちらに接近中!』
「な…ッ⁉」
「
アナタを倒せばアナタたちの志気も大幅に下がりましょう…!
挟撃であろうと、卑怯だ等と言わないで下さい…ッ!」
と、ラミントンさんの
シュヴァルツリヒターと対戦している最中のオイラを狙って来る…ッ⁉
「な…ッ⁉」
いきなりの突撃で、アサルトレーザーライフルを
左肩のパルスレーザー砲を
ラミントンさんの砲撃に!
「クゥ…ッ! けど…ッ!」
と、そこで、アサルトレーザーライフルとパルスレーザー砲の
まさか逆に攻め入られると思っていなかったラミントンさんの
アサルトレーザーライフルを、
銃身の中で、レーザーアーマードコーティングが効いた中で、
マイナス距離射撃で、完全に破砕した!
「な…⁉ この私のザイグラムが…こうも…ッ⁉」
と、驚きつつ、流石、士官の動きで、素早くバックステップし、
何とか射程外に退避する、ラミントンさんのザイグラム!
「引け! ラミントン大尉!
この相手は、オレの獲物だ!
オマエは、他の相手たちを狩れば良い!」
と、ラミントン大尉に叫ぶシュメルに!
「非効率的な事を…!
アナタがザ・パーフェクトだった力が本当にあるなら、
素直に私との共闘を飲めば、
例え
倒す目途が付くというのが分かりませんか…ッ⁉」
と、考えを改める様に、懇願するラミントン大尉だが!
「くどい!
オレは、コイツを
ワザワザ、今まで蹴っていた、この新統合の依頼を受け、入隊したんだ!
オレがザ・パーフェクトだった事に、少なからぬ敬意を、
オマエたちが払うというのなら、素直に、この敵をオレに渡せ!」
と、シュメルへの説得に動きの止まったラミントン大尉を押しのけ、
シュメルが、シュタイガーンバオアーに向けて、
再度、
「クッ…
と、こちらもミサイルを発射し、
シュヴァルツリヒターのミサイルを迎撃する、シュタイガーンバオアー!
「クッ…もう良いです!
分かって頂けねば、勝手にやるまでです!
こちらはこちらで動きます!
アナタが、このトップエースを狙うと言うなら、
私が攻撃してる最中に狙いなさい!」
と、ザイグラムも、ミサイルを放って来る…⁉
「フン…ッ! もう良い…ッ!
話が通じんのなら、こちらはこちらで、
本当に、好きにやらせて
と、シュメルが、
ザイグラムのミサイルがシュタイガーンバオアーに迫る中、
高高度から、アサルトレーザーライフルを
「チィ…ッ!」
と、バルカンでミサイルをいくつか迎撃しながら、
多少のノックバックを繰り返しながら、
連続展開で、防ぎきる!
だが、ミサイルの数が多すぎて、
いくつか胴体を直撃し
「ロクスリー! これではオレは卑怯者と言われるだろうが!
オマエを
と、シュタイガンバオアーの頭上付近に
そこから
頭上から
「クゥ…ッ!」
と、
寸前で、シュヴァルツリヒターが
回避し、空中で旋回する!
「これで良いのです!
シュメル殿も、やっと分かって下さいました!
後は…
アナタに沈んでもらうだけです…ッ!」
と、ミサイルを
煙幕にしたのか…ッ⁉
「これで!」
と、突進した勢いのまま、レーザーブレードを、
シュタイガーンバオアーの胴体に、わずかに
「がぁぁ…ッ!」
シュタイガーンバオアーの胸部装甲が、一部溶け、
ひび割れの様な跡が残る…ッ!
「
シュメル殿を倒し、メイフェス大尉をも倒したという、
アナタを放っておくのは危険なのです!
よって、アナタを裁きます!」
と、ラミントン大尉のザイグラムが、
今度はブレードを囮にして、自身の機体にも当たるのも構わず、
背部ミサイルを展開して来る…⁉
シュヴァルツリヒターが、
ラミントン大尉のザイグラムの右肩を
後ろから、シュタイガーンバオアーの左肩に、
アサルトレーザーライフルを
「アァァ…ッ⁉」
ミサイルを全身に受けつつ、左肩を
激しくノックバックするシュタイガーンバオアー!
『マスター! このままでは!
ここは、一時、中央部か、東部に
と、
「ダメだ!
この戦闘は、故郷の方たちを守る、
ミケさんたちを助ける
『ですが!』
「オイラがトップエースなんて、誤解も誤解だけど、
こうなったら、あの
オイラが本当にトップエースみたいに見える様に、
ラストシューティングを使う!
そして、もっと敵の目をオイラに引き付けて、
もっとミケさんたちを助けるんだ!」
『危険です!
ラストシューティングは、
仮に成功しても全弾を
と、
「良い! やってやるよ!」
と、レーザーバトルアックスを構える、オイラのシュタイガーンバオアー!
『マスター!』
と、
「ラミントンにラストシューティングだと…⁉
オレにではなく…だというのか…‼
貴様…‼ ロクスリー…ッ‼」
と、シュメルが自身にラストシューティングを狙ってこない事に、
プライドがズタボロになったのか、激しく激高し、
アサルトレーザーライフルを乱射して来る!
その最中!
「こうなれば!」
と、ザ・パーフェクトだった、鳴り物入りのシュメルとの同時攻撃でも、
なかなか致命打を与えれないシュタイガーンバオアーに、
激高したラミントン大尉が、
シュメルの乱射に、自機が頭部を
その貫かれて、急に現れたシュメルのアサルトレーザーライフルを、
身を挺して、シュタイガーンバオアーの
「こなくそ…ッ‼」
と、何とか身を捻って、頭部中央部への致命打を避けつつも、
頭部の端が焼け
「アナタが、オイラをトップエースと言った事!
ホントにします! 行くっスよ!
オイラの全身全霊の一撃!
耐えれるモノなら耐えて見て下さいっス…ッ‼」
と、ラストシューティングの最初の入り動作の、
レーザーバトルアックスでの、
股間部からの空中への相手機体の打ち上げを狙い、
レーザーバトルアックスで、ザイグラムを目掛け、
左右にステップし相手を幻惑してから、
一気に全力で前進し、ザイグラムの股間部から、
レーザーバトルアックスで、ザイグラムを打ち上げ…ッ⁉
「あ…あぁぁぁ……ッ⁉」
と、ラミントン大尉が絶叫を
ザイグラムの股間部からの空中への、
打ち上げだけを狙ったはずのレーザーバトルアックスが、
元のレーザーが無かったバトルアック状態と違って、
鋭いレーザーが常に宿った事により、
そして恐らく、オイラと
ただ、ちょっと周囲が見えるだけで、
ピンチになった後の、フルドライブ状態みたいな、
戦いの最中の毎秒の、1秒先くらいまでもが、いつも予測して見える、
『もっと見える』状態になっていなかった
この事態を、予測できなかったから、
股間部からの打ち上げで、そのまま、ザイグラムの頭部まで、
真一文字に、ラミントン大尉のコックピットブロック諸共に、
ザイグラムを切り裂き、真っ二つにしてしまった…ッ⁉
凄まじく素早い動きで真っ二つにしてしまったせいで…ッ!
「ああぁぁぁ…⁉ あぁぁぁぁ…ッ‼」
と、ラミントン大尉が、真っ二つにされたザイグラムと共に、
切り裂かれたコックピットブロックの中で、蒸発して…死んだ…ッ⁉
「え…⁉ えぇぇ…ッ⁉」
驚き、
「ハッ! これでオマエも人殺しだな!
オレと同じで、ダーティーな仕事もやってのけた仲間になったのさ!」
と、呆けているオイラのシュタイガーンバオアーに、
シュメルのシュバルツリヒター!
「クッ…! お…オイラが…人殺し…⁉ くぁぁ…ッ⁉」
と、回避が遅れた
激しくシュタイガーンバオアーがノックバックする中…!
「な…何だ…⁉ 何なんだ…⁉
この…ザラっとした感覚は…⁉
これが…人を…殺すって…事……ッ⁉」
と、
「たかが人殺し程度で泣き言か…? ロクスリー…ッ‼」
と、
右回し蹴りを
「あぅ…! あぁぁぁ…! お…オイラが…人殺し…!
お…オイラが…! オイラが……ッ‼」
と、
「貴様、いい加減にしろよ!
そもそも、
つまり…殺し合いだ…!
オマエが今まで、誰も殺してなかったというなら、
そんなモノは、ただのマグレだ!
戦闘というモノは、人殺しのし
そもそもに
と、左パンチから、右前蹴りを放ち、
左回し蹴りで、シュタイガーンバオアーを吹き飛ばすシュヴァルツリヒター!
「クァ…ッ! あぅ…! あぁ…オイラが…オイラが…ッ⁉」
と、そのまま地面に
「チッ…!
クズが! 本当にクズだな!
たかが人殺し
良いだろう…。
ロクスリー、オマエに、もっと苦しむ時間を与えてやる…!
オレは、これで今日は去ってやる…!
だから、オマエが、
と、アサルトレーザーライフルを構えるのをやめるシュメル…ッ⁉
「オイラは…オイラはァァァ…ッ‼」
その最中にも叫び惑うロクスリーと、
『シュメル! アナタは…ッ⁉』
と、激高しながらも驚く
「
今日のオレは機嫌が良い!
だが! オレは、もっと
さっき言った様に、今日は去ってやる!
クズはクズらしく、悩み、
何とか、
その時こそ、オマエを、
『シュメル……?!』
と、
シュメルのシュヴァルツリヒターが
この演習地点を南下して、去って行く…ッ⁉
「な…⁉ どういう事なんだ…シュメル=ウェイン…⁉」
「そんな、あと一歩のところで、敵に温情を掛けるなど…⁉」
「クッ…何でも屋、上りが…! どういうつもりなんだ…⁉」
と、口々にシュメルに疑問を投げる、演習部隊幹部の皆さん!
「ヘッ! シュメルらしい!
狙った獲物を苦しめる
軍からの、自分への厳罰が下るかもしんねぇのも
と、ミケさんのタイニーダンサーに向けて、
レーザーガトリングを
ニタリと笑う、ザインと、
「ハッ! 良いんじゃねぇの?
自分の敵と定めた相手を徹底的に攻撃する!
それが精神への攻撃でも、徹底的に敵を叩くという気概!
オレは嫌いじゃないぜ?」
と、スザクにレーザーランチャーとアサルトレーザーライフルを、
時間差で
「ほぅ…。
これは…ボクに…お仕置きされるかもしれない事も、
覚悟の上での、
面白い子だ…。
シュメル=ウェイン…。
ザ・パーフェクトだった異名…。
あながち、楽しめないワケでもないかもね…。」
と、ニコリと、深い闇が
トリニティーブラッドの通り名が、
まさに真実なのが
そんな中、
「今なら、
と、演習用ダギナス部隊の、ミサイルとバズーカが、
シュタイガーンバオアーに放たれるが…!
「あぁぁ…! あぁぁぁ…ッ‼」
と、未だに放心するロクスリー!
「行ける! 行けるぞ!」
「
と、演習用ダギナス部隊が、次々にミサイルを放って来る!
『マスター!
ですから! 立ち上がって、何とか退避して下さい!
マスター!』
必死で
ロクスリーは、『もっと見えた』…。
己の中の…死への恐怖が…!
「あぁぁぁ…ッ! あぁぁぁ…ッ!」
「ろ…ロクスリー君…ッ⁉」
と、トムテルムの攻撃を
ロクスリーへの声を掛けるミケと、
「オイ! ロクスリー!
今は戦闘中なんだぞ…ッ!
もう戦うのは辞めで良いから…!
とにかくオマエは
と、ケビンが叫び、
「ロクスリー君! とにかく、ソルファージュに帰還して!」
「そうです!
と、ユリンとマカロニも叫び、
「ロクスリー! 今は何とか耐えるんだ!
人を殺すのは怖い事だ…。
ボクも殺した…。
だから分かる…。
でも、何とか…何とか乗り越えてよ…ッ!」
と、ライも叫ぶ!
「アイツ、ヤベェんじゃねぇか⁉」
と、強襲用ダギナスと
「仮にも、
あのくらいはあちらはあちらで乗り越えて
と、ミサイルを
「アイツ…今は苦しいだろうが…。
向こうも仮にも、うちらレジスタンスに合流した
そのトップエースってんなら、
既に、色々と背負ってるモンもあるはずだ!
だから…アイツも…オレらと同じで…、
守るべきものがある奴なんだろうから、
きっと…この苦境も…乗り越えるだろうよ…!」
と、相変わらずのエラン大尉の、
嫌なタイミングでのランチャーとライフルの連撃を避けつつ、
向こうにも、スルリスルリと踊る様に避けられようと諦めず、
レーザーライフルを
「ガンツ…。」
と、感じ入るルイリー。
「ヘッ…! バカも、たまには良い事、言うじゃねぇか!」
と、笑顔を見せるシャルと、
「まあ、いつも、たまにだけだから、
私たちは、右往左往させられるがな、このバカに。
だが! 確かに今のは良い話だった!」
と、マリーも、苦言を呈しつつも、ガンツに賛同する!
「クッ…!
無駄話しながら、オレの攻撃を避けようなんて!」
と、
「エラン大尉に続け!」
「アイツらの、あの重量級機体を防御の陣!
あの機体には、それほどの何かがあるはずだ!
徹底的に殲滅するぞ!」
と、
その激動の最中!
「艦長! 皆さん!
カルナダとコーダの連合
『我、敵を迎撃せり!
そちらも即時、
と、セリアがバーダック以下、
「来たか! クッ…!」
と、苦い顔でザインの攻撃を避けつつも、ミケが言い、
「でも、ちょいタイミングが遅せぇぜ!
ロクスリーが!」
と、叫ぶケビンに、
「クッ…ケビン!
そっちはミケの援護を!
ボクはロクスリーを何とか連れて行く!」
と、ロクスリーのサポートを買って出るライ!
「分かったぜ!」
と、ケビンが叫び、
「こっちは、結構、いっぱいいっぱいだから!」
「皆さんで、ミケさんと、ロクスリー君を、
お願いします!」
と、ユリンとマカロニが、皆の退路を守る中!
「ああぁぁ…! ああぁぁぁぁ…!」
と、
どんどん、演習用ダギナスのミサイルが降り注ぐ!
『マスター!
何とか…退避を…!
どうか…ご無事を…最優先して下さい…!
マスター…ッ!』
と、
「オイラ…殺しちゃったんだ…。
ミケさんたちは…故郷の人たちの命を守る
必死で戦ってるのに…、
オイラは…その…守るべき人の命を…ッ‼
ああぁぁぁ…! ああぁぁぁ…ッ‼」
と、
「ロクスリー!
何とかシュタイガーンバオアーを立たせて!」
と、ライが百鬼丸で駆け寄って来た事で、
シュタイガーンバオアーへのミサイルの誘導と炸裂が、
一部、カットされるが、
ミサイルが降る中!
『マスター!
このままではアナタが死ぬのですよ…⁉
そんな事になれば、ミケさんたちはどうなるんです…⁉
故郷の皆さんを救おうとしてるミケさんたちに、
仲間の死を
アナタは、そんな、人でなしになるんですか…⁉
マスター! ミケさんたちの
どうか…どうか…立ち上がって下さい!』
と、
「ミケさんたちの……
と、一瞬、シュタイガーンバオアーが動き、
微かにミサイルを、
今日の凄まじいロクスリーの動きには程遠く、
「そうだよ!
ミケたちの
何とか立ち上がるんだ! ロクスリー!」
と、ミサイルの一部を百鬼丸のバルカンで落としつつ、
シュタイガーンバオアーを立たすライ!
『そうです! 今立ち上がらなければ!
マスターは、ミケさんたちを見捨てたのと同じです!
そんな目に、マスターは、ミケさんたちを合わすのですか…ッ⁉
マスター!』
と、
「ミケ…さんたち…の…
と、何とかシュタイガーンバオアーを、
ライさんの百鬼丸に支えてもらって、
起こす、オイラ…。
『マスター…‼』
と、
「わかりました! ライさん!
ありがとな…
オイラ…これ以上…ミケさんたちを苦しめない様にするっス!」
と、バルカンを起動し、百鬼丸の広範囲ミサイルジャマーと、
バルカンで落ちない、まだ飛んでくるミサイルを落としつつ、
「だから!
と、かなりの装甲劣化を起こしつつも、
何とか動きに支障がない様子で、
シュタイガーンバオアーを東方向、
ソルファージュ目がけて走らせる!
「ロクスリー君…ッ!」
と、
オイラが復帰したのを喜ぶミケさんと、
『マスター! ご立派です!』
と、大喜びの
「ヘッ…もう心配いらなそうだな…兄弟!」
と、ザインさんのトムテルムに向けて、
レーザーガトリングを放ちつつ、
ケビンさんも、オイラを祝う!
「ロクスリー君! ふっかぁ~つ!」
「今の君なら、必ず立ってくれると信じてましたよ!」
と、強襲用ダギナスと、未だに
オイラの復活に喜ぶ、ユリンさんとマカロニさん!
「クリフォード大佐!
補給班から通信!
『現時刻、敵レジスタンス
補給部隊、全滅せり。
早急の救助を求む。』との事です!」
と、新統合の伝令が、クリフォード大佐に伝える!
その伝令に、
「ほぅ…。
つまり、こっちは囮で、
うちの補給部隊を叩くのが本命の作戦…。
だったワケだ…。
なかなか面白い趣向じゃないか、君たち!」
と、相変わらず、背筋が凍りそうになる様な笑みを浮かべるクリフォード大佐!
「まあ、つまり、ここで君たちを逃がすと、
完全にボクたちが損をしちゃうワケだけど…。
う~ん…。
なかなか面白い子たちだけど…。
ボクは…まだ…気が乗らないかなぁ…?
というわけで、みんな…。
相手を撃墜した子には、1機撃墜する
金貨10枚を、特別報酬で、ボクがポケットマネーから出すよ…。
ボクの代わりに…頑張って…ね…?」
と、また、ニヤリと笑みを浮かべるクリフォード大佐!
「ク…ッ! とにかく、できるだけ逃がすな!」
「何とか包囲しろ!
特別報酬は、ともかく、
何とか、我が部隊にも
「他の部隊に後れを取るな!」
と、演習部隊幹部の方々が部下に命じ、
「クッ…!
ラーゼンレーヴェまで、こっちに来られちゃ…ッ‼」
と、ザインさんが、ラーゼンレーヴェのレーザーガトリングを、
軽いステップで後方に避けつつ、6連装ミサイルポッドで目くらましにする中!
「ザインは、ほっといたら、しつこいやろうからな!
ケビン、ライ、ロクスリー君!
一気に集まって、ザインを包囲、
とにかく、ザインを動けんようにだけしとくで!」
と、ミケさんがオイラたちに命じる!
『ハイ!』
オイラたちが一斉に応じ、
「そっちのミサイルは劣化、でもこっちは、ちゃんと使えるのさ!」
と、百鬼丸で、広範囲ミサイルジャマーを起動し、
6連装ミサイルポッドを一部反らし、無力化しつつ、
こちらからは、無効化されてないミサイルを発射するライさん!
「そろそろ、多少、ケチらず行くか!
と、
「
と、空中から、それらの攻撃に合わせ、
降るように突撃し、トライバレルのレーザーソードを、
トムテルムの頭部に
「クッ…これほど複数の
と、頭部を破砕されつつも、パルスレーザー砲で応戦する、
トムテルムだが!
「その隙! もらったっス!」
と、
『もっと見える』状態の上、
シュタイガーンバオアー含めで、
4体の
無理やりタイニーダンサーを狙う
他の動きが疎かになったトムテルムに、
オイラのシュタイガンバオアーの、
左膝関節部に
「
と、
ザインさんのトムテルムの足を止めるオイラ!
「チ…ッ!
シュメルのお気に入りのクズ野郎か…ッ⁉」
と、オイラの攻撃に大いに驚くザインさんのトムテルムが、
左ひざ関節を
「もう、ええやろ!
今日は、もうザインは、ほっとく!
今は、早よ、ソルファージュに帰るで!」
と、掛け声を、みんなにミケさんが掛け!
『ハイ!』
と、オイラたちが答え、
ザインさんをぶっちして、
ユリンさんとマカロニさんの方に合流しようと急ぐ!
「な…ッ⁉
また…オレに止めを刺さねぇ気か…⁉
アヴァドン…ッ⁉」
と、ザインさんが
「オマエ
オマエは、そこで、せいぜい
と、軽くあしらうミケさん!
「クゥ…ッ‼ あ…アヴァドン…ッ‼」
と、まさに
その中!
「東は
突破を防ぐのは厳しい!」
「だが、こっちの西側なら、たった4機!」
「こっち側は、何としても守るぞ!」
と、西側に戦力が集まりつつあり、
「この
あのゲンブって奴が、奴らのウィークポイントだ!
オレのヴィントも行くぜ!」
と、スザクへの砲撃を辞め、ゲンブに近付きつつ、
ランチャーとライフルを時間差でゲンブに放つエラン大尉!
「クッ…敵の隊長機まで…!」
と、シャルが焦る中、
「大丈夫!
例え、ランチャーくらいの大出力でも、
セイリュウのレーザーシールドなら!」
と、レーザーシールドで、
大きくノックバックしながらも、
エランさんの攻撃を受けきるセイリュウ!
「ハッ…その程度で!
行け! 強襲用ダギナス部隊!」
と、エラン大尉が命じる中、
「ハッ! 大尉!」
「何としても、
と、ダギナスたちも、ミサイルを放つが、
「無駄だと言っている!
ファングスマッシャー!」
と、ゲンブへのミサイルを、
「オレを置いて、ゲンブを狙おうなんて!」
と、ガンツさんが、空中からレーザーライフルで再度、
「無駄! 無駄!」
と、
素早い動きでセイリュウとビャッコを抜け!
「あ・・・ッ?!」
ゲンブの目の前に現れ!
「Aフィールドがあるらしいが、
このレーザーセイバーでなます切りにすれば!」
と、ゲンブを、ヴィントのレーザーセイバーが
「ああぁぁ…ッ⁉」
と、驚くルイリーに、ミサイルが飛んでくる!
「クッ…このタイミングで…⁉」
と、驚いたあまり、レーザーシールドの展開が間に合わあず、
胸部に着弾するセイリュウ!
「シャル! ルイリー!」
と、マリーが叫ぶも、
「そらそら!
いくら重装甲でも、セイバーの連撃は痛いだろ⁉」
と、ヴィントがゲンブを
「クッ…いま行く!」
と、駆けだすビャッコに、
「そこだ!」
「このタイミングなら!」
と、斬り払われる、ミサイルではなく、
アサルトレーザーライフルを放ち、
ビャッコの左肩部を一部、
「チィ…ッ!
仕方ない! まずは!」
と、ゲンブへの移動を一旦、諦め、
周囲の強襲用ダギナスに斬り掛かるビャッコ!
「リーダー! みんな!」
「ミケさん! 皆さん!」
と、ユリンとマカロニの方に、
オイラたちが合流する中、
「ロクスリー君…良かったぁ…!」
と、一度は再起不能になりかけたオイラに、
暖かい声を掛けてくれるユリンさんが、
「あ、でも、アレ、だ…大丈夫なのかな…⁉」
と、苦戦するコーダの部隊を指す!
「アレは流石に…!」
「相当ヤベェんじゃねぇかアレ?」
「っスよね…!」
と、言い合うオイラたちに、
「仮にもアイツが用意した部隊や!
そうそうやられて
ここは、向こうを試す気持ちで、
向こうの無事な生還を願って、
うちらはうちらで、そろそろ
そろそろ、うちらもボロボロやからな!
気遣ってやれるだけの余裕が、うちらには無い!
みんな! 直ぐにソルファージュに!」
と、言い放つミケさん!
『ハイ!』
と、各自、強襲用ダギナスへの
何とかソルファージュの
「よし! リッド! ソルファージュ、急速後退!」
「了解! ソルファージュ! 急速後退します!」
と、グングン、演習地から離れるオイラたち…!
「オイ、バカ!
早くカイザードラグーンに合体しろ!」
と、ボロボロになりながら、ガンツに訴えるシャル!
「そうだ! とにかく早くしろ!」
と、マリーも焦りの色を浮かべる中、
「ダメだ! まだピンチ度が
カイザードラグーンになる程の、
真のヒーローは、もっと凄いピンチ度で、
ガガンと、合体するモンだからな!」
と、首を横に振るガンツ!
「ガンツ!」
と、ルイリーが
「このバカ!」
「毎度、オマエの勝手で、我々は、
いちいち、無駄な
と、どうも、こういう
毎度の事である事を叫び怒るマリーに、
「真のヒーローは、真のピンチに立ち向かうんだ!
そうじゃなきゃ、ヒーローは、世界を守れない!
そんなワケには行かないからな!
ここは、
と、明後日の話を告げるガンツ!
「ガンツ!」
「クッ…このバカ…ッ!」
「チ…ッ! バカのせいで苦労が増える…ッ!」
と、各所からの強襲用ダギナスの攻撃を何とかいなし、
応戦するセイリュウ、ビャッコ、各機と、
「援軍も来れないだろ!
さぁ、観念してナマス切りになっとけよ!」
と、
「アアァァァ…‼」
と、大きく、シャルが
「よし!
と、ガンツが叫んだかと思うと、
「な…なんだ…ッ⁉」
エラン大尉が驚く中、
ゲンブが丸まって四角いコアブロックの様になって胴体になり、
セイリュウが、身体を、左右で半分ずつに分かれ、左右の腕部になり、
ビャッコも左右別れ、左右の足部となり、
スザクがゲンブに上からドッキングしつつ変形し、巨大な頭部になった!
その間の合体スピード、わずか3秒!
「な…何なんだ…コイツ…ッ⁉」
目の前には、超巨大な、
極東のアニメで見るような、スーパーロボット型の
「このバカが! 合体するなら早くしろと言っていただろうが!」
と、怒り心頭のマリーに、
「いま、ピンチ度が
このくらいのピンチ度じゃないと、
ヒーローは輝かないからな!
良いピンチ度だぜ!」
と、ニタリ笑いのガンツ!
「バカが!
私らの話を聞いて、早くカイザードラグンに合体してたら、
そもそもピンチになってなかったんだよ!」
と、シャルも、
「まあまあ、何とか合体できたんだし、
ガンツも、やっとやる気になったみたいだし!」
と、
「この…オレのヴィントの目の前で雑談か…⁉
この合体野郎が!
変形だ、合体だ、ってしても、
どうせ見掛け倒しなんだろ!」
と、レーザーランチャーでカイザードラグーンと呼ばれたスーパーロボ型
「な…何…ッ⁉」
セイリュウの時ですら、レーザーシールドでもノックバックしていた、
ヴィントのレーザーランチャーに、
カイザードラグーンが、Aフィールドを展開し、
全くノックバックせず、普通に、レーザーランチャーを無効化する!
「バカな…ッ⁉」
「エラン大尉のヴィントの、レーザーランチャーで…⁉」
「何だ…あの高出力のAフィールドは…⁉」
と、口々にカイザードラグーンのAフィールドの異常さに、
驚く、強襲用部隊のモノたち!
「クッ…! だが、このレーザーセイバーなら…!」
と、さっきゲンブを、
カイザードラグーンに挑むが!
「な…ッ⁉」
足部に、ビャッコのファングスマッシャーが現れ、
足で、エラン大尉のヴィントのレーザーセイバーを、
斬り払う、カイザードラグーン!
「何なんだ…コイツ…ッ⁉」
と、
カイザードラグーンが、
右肩部の大型レーザーキャノン砲を、
ヴィントに発砲し出し!
「クッ…舐めるな!」
と、エランが、再度、踊る様にスルリと
「な…何だ…この威力…ッ⁉」
着弾した地面が、凄まじく
大きなクレーターが作られる!
「ハッ…だが…、この風のヴィントの、
エラン=ストゥルティンには当たらん様だな!
持久戦になれば、オマエの様なデカ物!」
と、再度、意気を取り戻すエラン大尉!
そこで!
「みんな! グレートを使う!」
と、何か、良く分からない新たなワードを叫ぶガンツに、
「ダメよ、ガンツ!
グレートは、凄く
と、ルイリーが咎め、
「敵との
この選択はナンセンスだ!」
「テメェ! いい加減にしろよ!」
と、マリーとシャルも、口々に、ガンツを咎めるが、
「みんなの命、オレが預かる!」
と、ゲンブの時の大型レーザーレールキャノンが、
カイザードラグーンの背中にある中、
それを変形させ、刃渡り20mを超える超巨大レーザーセイバーにし、
カイザードラグーンが構え出すッ!
「ちょっと、ガンツ! ダメだって!」
「断る!」
「誰がテメェなんかに!」
と、ルイリー、マリー、シャル、全員が、拒否する中!
「よし! みんなの命! 確かに預かった!」
『聞けよ…ッ⁉』
と、3人がツッコミを入れる中!
「来い! 合体野郎!
どんな必殺技だろうが、
風のヴィントは、どんな攻撃も回避すると見せてやる!」
と、
「必ッッ殺ぅぅぅ…! ライトニングぅぅぅ…!
と、言葉の
グレートと呼ばれたレーザーセイバーの
刃渡り150メートル程のレーザーが、
瞬間的に宿り、セイバーが放たれる!
「クッ…このチート野郎が!
それでも…風のヴィントは…
と、いつもより
スルリとグレートを抜けるヴィントだが!
「スラァァァァ…ッッッシュぅぅぅぅ……ッッ‼」
と、グレートを回避したヴィントに、
ギザギザの雷の様に軌道修正した様に、
ヴィントが、
遂に、右斜め上から左下に、
ヴィントを真っ二つに分断するカイザードラグーンのグレートソード!
「バ…バカな…⁉
このエラン=ストゥルティンの風のヴィントが…!
こんなデカ物に…ッ⁉
ク…ッ!
次こそ、このエラン=ストゥルティンが、
ぜってぇ、テメェをブッ
と、胸部脱出装置で脱出した先で、
「何だアレ…⁉」
「何てデカさ…⁉」
「その上、アレで、エラン大尉のヴィントに当てた…⁉」
「あの…風のヴィントに…⁉」
と、強襲型部隊の皆さんが戦々恐々とする中!
「よし! このままエルスタークに合流する!」
と、ガンツが叫び、カイザードラグーンの、
ビャッコだった足部分にアリーエルホバーが効き、
急スピードで、西に、戦線を離れて行く!
「うわ⁉ 何、あのスーパーロボット⁉」
「非常に興味深い…。」
「あのセイバーのデカさは反則っスよね…?!」
「Aフィールドと他の武装も凄かったよな!」
「アレの胴体部になるから、あのゲンブってKGは、重要なんだね。」
と、ソルファージュの遠隔モニターで、
脱出戦をしていたコーダの方々を観戦していたオイラたちが、
口々に、あのカイザードラグーンとかいう、
超巨大KGのチート性能に
「艦長! リーダー!
コーダの戦艦空母、エルスタークから通信!
『我、我が
補給部隊を迎撃に出た
こちらの
そちらと、カルナダとの通信会談を望む!』
との事です!」
「ふむ…。
流石に、アイツの選んだ奴らだけあるな…。」
と、
「ま、宛には、結構してたからな。
良い腕してるのは今日で見たし、
うちらとの今後の共同戦線で、
存分に役立って
と、ミケさんも、コーダの
あの人たちを、高く評価する!
「でも、今日は、うちも、
ホント、ヤバかったよね…。」
と、ユリンさんが言い、
「ええ、ボクとユリンも、中々に大変でしたが、
ケビンもライも、中央で大暴れ、
ミケさんは、ザインに挑まれ苦戦、
撃墜寸前まで追い込まれましたからね…。」
と、マカロニさんが、今日の戦闘を振り返り、
「まあ…アレは仕方ねぇよ…。
オレも、最初は、あんなモンだった気がするしな…。」
と、ケビンさんも、気遣ってくれ、
「ボクも、初めての時は、大いに悩んだからね…。」
と、ライさんも声を掛けてくれ、
「まあ、もう深く考えん方がええ。
でも、これからも、ああいう事はあるかもしれん…。
けど、次からは、
ゴメンやで、ロクスリー君…。
うちら、勝手な事、言うてな…。」
と、オイラを慰めてくれるミケさん…。
「いえ…。
その…怖かったっスけど…。
もう…大丈夫です…。
オイラ…もう…大事なモノに…、
気付いたっスから…!」
と、
ミケさんたちを裏切らない事という使命を、
心に刻むオイラに…。
「そうか…。
ええ子や…。
ええ子やで…ロクスリー君…。
でも…大丈夫やで…。
君には…うちらが…居るから…。」
と、そっと、オイラを抱きしめてくれるミケさん。
「ミケさん…。
……ハイ…!
オイラ…皆さんと…これからも…頑張るっス!」
と、ミケさんを抱きしめ返すオイラ…。
「ヘッ…!」
「フフッ…!」
「フッ…!」
「ミケ…ロクスリー…。」
と、皆さんも感じ入った様に、
優しく、こちらを見つめる中、
「艦長! リーダー!
カルナダとコーダとの同時通信、来ました、
繋ぎます!」
と、セリアさんが、艦のメインモニターに、
カルナダとコーダの戦艦の通信を繋げる!
「よくやってくれた!
流石は、ライをそちらに回した甲斐があったな!
やはり、ライの力は凄いだろう!
そもそもライは…!」
と、相変わらず、息子自慢を始め掛けるドルチェさんに、
「ム…オホン…ッ!
すまんが、カルナダの…?
息子自慢より、本題に入ってくれないか…?」
と、斬り出すバーダック艦長!
ナイス!
「あ…ム…すまなかった。
どうも、ライの話になると、
熱が籠ってしまってな…。」
と、言い直してから、
「よし、まずは、
今回の、コーダと我がカルナダの
確実に、新統合の補給部隊を叩いた!
これで、新統合も、しばらくは、補給が滞るはずだ!」
と、ドルチェさんが、熱く語り、
「そして、次に、コーダの報告を聞こう。
色々と、コーダの戦力について、
君たちも、我々も、謎なところが多いからな!
味方戦力は、把握しておくのが良いだろう!
さあ、コーダの諸君、頼むぞ!」
と、コーダへの通信を投げるドルチェさんに、
「コホン…。
コーダのリーダーを務めている、
ガウマン=アンダーソンだ。
以後、よろしく。」
と、ガウマンさんが、挨拶の言葉を、まず述べ、
「君たちに、コーダの戦力を伝えるが、
私が伝えるより、我がコーダの
より実感が湧くだろう。
と、ガウマンさんが言うと、
画面に、ガンツさん、ルイリーさん、マリーさん、シャルさんの、
「じゃあ、まず、オレからだな!
コーダーの
ガンツ=ウェウルスだ!
ヒーローとして!
こう…
カイザードラグーンが、ドガガンと現れて!
ズバンと敵を、ヒーローのオレが、
バッタバッタとスガンボカンと倒しまくって!」
「あ~! オマエは、もう話すな!
ややこしくなる!」
と、シャルさんが激高し、
「バカは放っておいて、
みんなからはマリーと呼ばれている。」
と、マリーさんが話し、
「
シャルトレーゼーアンダーソン、
シャルって呼んでくれ、
名前を聞いて分かる様に、
リーダーのガウマン=アンダーソンの娘だよ。
ま、よろしく頼むぜ!」
と、シャルさんが挨拶し、
「さ、後はルイリーに任す。
解説は、私やマリーより、ルイリー向けの仕事だからな!」
と、ルイリーさんを促し、
「いや、ここは、
ヒーローのオレが、ズガガンと、
ヒーローのズバババンとした、
信条を教えて!」
と、何か、ヒーローとか、
また良く分からない事を話し出すガンツさんだったが、
「バカの口は私が塞いでおく!」
「むぐっぐぐぐ…ッ!」
と、マリーさんに口を塞がれ、言葉が出ないガンツさん!
「よし! でかした! マリー!
さあ! ルイリー!」
と、指示を出すシャルさん。
「あ~…。 うん…。
でも、ガンツもガンツで頑張ってるんだけどなぁ…。」
と、溢してから、
「えと。
ルイリシア=メイシャスです。
みんなからは、ルイリーって呼ばれています。
皆さん、よろしくお願いします。」
と、ペコリと、お辞儀するルイリーさん。
「で、まず、スザク以下、4機の私たちの機体が、
なぜ、
スザクたちの4機の機体が、過去の亡国で、
私たちのチームのメンバーが4人である事から、
以上の事から総合的に
正式名称が、セイントフォースというチーム名になったんです。
そして、私たちは、スザクたちを短く呼びやすいので、
正式名称のセイントフォースではなく、
と、伝えるルイリーさん。
「ほう…。」
と、ミケさんが
「なるほど。
そんな深い理由があって、
正式名称は、セイントフォースっていうんスね!」
と、喜ぶオイラと、
「良い名前なんじゃねぇの?
オレは、
どっちもカッコイイ響きだと思うぜ?」
と、ケビンさんも、
セイントフォースさんたちの名前に、
良い反応を返す。
「そして、スザク以下の、4機の
超巨大
合体時に、
4機直結する構造になっており、
Aフィールドやレーザーシールド、武装の出力が強化され、
レーザーグレートソードなどの超高出力兵器をも使える様になるんです!」
と、
「なるほど、だから、あんな敵のランチャーでも、
平気で、ノックバックもせず、無効化するし、
あんな無茶苦茶な威力のレーザーランチャーや、
あの、べら棒な、無茶な大きさの、レイザーセイバーも使えたのね!」
と、ユリンさんが喜びながら話す、
「ハイ!
で、カイザードラグーンの胴体部になる、
多少のレーザーは、無効化しますし、
装甲も、だいぶ固くて、
今日の戦闘で、皆さんも多少見た通り、
レーザーセイバーで
短時間の攻撃なら、何とか生き延びれる程、
装甲は固いです。」
と、ゲンブのバリ固さを説明するルイリーさん、
「カイザードラグーン状態が凄すぎるけど、
ゲンブも、存分に固いみたいやし、
単品でも、全然、頼れるのが分かって、
今日は良かったわ!」
と、ゲンブを
「で、ゲンブの武装は、
武装は、
頭部バルカン。
左腰部にレーザーセイバー。
右腰部に大型バズーカ。
両外腕部に120mmマシンキャノン。
外脚部に短距離誘導垂直ミサイルポッド。
右肩部に大型レーザーキャノン砲。
左肩部に大型パルスレーザー砲。
背部に大型レーザーレールガン。
と、かなり多彩な武装となっており、
威力が高いものも多いです!」
と、ゲンブの武装の説明もしてくれるルイリーさん!
「へぇ! かなり武装が多いね!」
「Aフィールドのある重装甲
それで武装も多いって、かなりのアドバンテージよね!」
と、ライさんとユリンさんが語り合う中、
「で、カイザードラグーンの腕部になるセイリュウには、
大型のレーザーシールドが左右腕部に1つずつ付いていて、
その上で、それらには新型の
今日、皆さんも見て下さった通り、
セイリュウの時点でも、レーザーシールドの出力が高く、
と、サラっと、セイリュウの超性能を説明するルイリーさん!
「あのレーザシールド、ホント、凄い出力で、
長い展開時間だったよね!」
と、珍しくリッドさんが発言し、
「ええ! かなりの高性能ですよね!
ああ…。
うちのソルファージュも、スポンサーから、
早く、シールドレイや、クナルカスラや、
カイザーノヴァ砲の使用許可が、再度出れば良いのですが…。」
と、何か聞き慣れぬ名前をセリアさんが語り出す…ッ⁉
「コホン…。 セリア…。
今、使えん装備の話は、辞めろ。
聞けば、みんなが、何か期待したくなり、
使えない事に、結局、がっかりする。
いちいち無駄な期待が大きくなるほど、
がっかりする大きさは、大きくなるからな。」
と、釘を刺し、詳細は語らぬバーダック艦長!
「は…ハイ!
以後、気を付けます!」
「うむ…。」
との、やり取りを繰り広げるお二人に、
これは深くは聞くまいと思うボクと、
詳細を知らないであろう、ライさんたちカルナダのメンバーや、
ルイリーさんたち、コーダのメンバーも、追求しない構えの様子。
ガンツさんが、非常に、何か話したそうだが、
マリーさんに完全に口を塞がれ、
何も言わしてもらえない模様。
ちょい、可哀そうだけど、あの人が話し出すと、
確かに困るからなぁ…。
「あ~。
で、ですね。
セイリュウの武装ですが。
頭部バルカン。
左腰部に巨大実体剣の対艦刀ムラサメ。
右腰部にハープーンガン。
両外腕部に120mmマシンキャノン。
両外脚部にグレネードランチャーを2基ずつ。
背部に短距離誘導垂直ミサイルポッド。
と、機体名の通り、水中戦向けの、
実弾兵器と、実体剣装備の機体となってます。」
と、これまた、サラっと、
いきなりの、セイリュウの水中機体カミングをするルイリーさん!
「ほぅ…! 水中装備の機体とは、珍しいですね!」
と、マカロニさんが言う中、
「だよね、でも、水中戦って、レーザーが効かなかったりで不便だったし、
専用機があるってのは、心強いよね!」
と、ユリンさんが
「で、カイザードラグーンの脚部になるビャッコには、
アリーエルホバーが付いており、
合体後に、自重で鈍重にならざるを得ないカイザードラグーンの、
安定した移動力を確保する事が
と、地味だけど、重要な、ビャッコの役割を話すルイリーさん!
「
と、マカロニさんが、ビャッコを
「ボクの百鬼丸と似たコンセプトがあるんだね!
共感を感じるよ!」
と、喜ぶライさんと、
「ライの百鬼丸は、地味なだけだけどね!」
と、ユリンさんがニヤケながら言い、
「地味じゃない! 汎用性に優れているんだ!」
と、いつもの反応をするライさんに、
何か
「ただ、カイザードラグーン合体時は、
ユニット内部の
レーザーグレートソードなどの超高出力兵器を扱う上に、
Aフィールドバリアを常に起動している
その機体特性上、一気に
特化した超強襲型になってしまう
超巨大
格納デッキに収まるサイズであるのに、
最初から合体したままの運用では直ぐに
出撃時は分離状態の4機の
出撃せざるを得ない様になっているんです。」
と、淡々と説明するルイリーさん…!
「なるほどなぁ…。」
「超高性能とはいえ、超強襲型という特性ゆえの、
デメリット…という事ですね…。」
と、ケビンさんと、マカロニさんが頷き合う。
「で、
コーダのリーダーはガウマンさんですが、
セイントフォースのリーダーはガンツで、
カイザードラグーンの合体の認証には、スザクへのガンツの声帯認証が必要で、
ガンツが合体する気にならないと、他のメンバーが合体させたくても
合体のタイミングは、ガンツ次第…という風になっているんです…。」
と、サラっと、とんでもない話をし出すルイリーさん…ッ⁉
『え~…ッ⁉
このヒーローオタクっぽい、変な人の承認が無いと合体できないのッ!?』
と、編入して来たライさん含めた、
トロイメンカッツェのメンバー全員に驚かれつつ、
可哀想な生き物を見るように、
トロイメンカッツェメンバーたちに見られる、
ルイリーさん、シャルさん、マリーさん…ッ!
「そんな可哀想な奴を見るような目で見られると余計へこむぜ……。」
と、吐露するシャルさん。
「そもそもどうしてガンツがリーダーなのかが私には到底納得が行かない。私をリーダーにしろなどとは言わないし役職に就きたいというような出世願望があるワケでもない。だが、せめてルイリーかシャルのどちらかをリーダーにする方がガンツよりよっぽど適任だと思うのだがな。」
と愚痴を言うマリーさん。
「まあ、ガンツはガンツなりに頑張っているんだから、ちょっと極端なところはあるけど、善人だし、悪い事にカイザードラグーンの力を使ったりはしないし、いつも後から考えると丁度良いところで合体してるよ」
と、ルイリーさんが言うが、
「そう、そこ! そこが問題なんだよッ!! コイツ、いちいちヒーローの心得だかピンチ度が、どうだとか変な拘りで私たちを振りまわすくせに、
悪気が全くないマックス善人なんだよ! だから余計腹が立つんだよ!」
と捲し立てるシャルさん。
「苦労しているのね……。」
と、哀れそうにユリンさんに言われ、
「だから、そういうの、へこむってば」
と、頭を垂れるシャルさん。
「まあ、でも、
今回ガンツが合体を先延ばしにして、
あの時に合体したのも今から考えると、
丁度良いタイミングだったんじゃないかな?
だって……」
とルイリーが言いかけて、
「あのタイミングで合体したからこそ、
早くカイザードラグーンの性能がバレなかったから警戒が
だから、あのエランとかいう隊長機を倒すだけで逃げる事が
だろ? 分かってるし、そりゃ結果論なんだよ!」
と、シャルさんが悪態を吐く。
「まあ、色々と飲み込めない不満があるのも、
同じチームメンバーだし分かるけど、
ガンツはガンツなりに頑張っているし、
ガンツは絶対に悪い事にカイザードラグーンは使わないよ。
そこがハッキリしているから、ガンツがリーダーでOKだと私は思うよ?
そこら辺、ガウマンさんの見立ては正しいと思うよ?」
と、ルイリーさんが言う。
「チ…ッ!
ああそうだよ!
ハッキリ言って不満だらけで腹は立つが、
ガンツをリーダーに据えた父さんの見立ては確かだよ!
だから余計に腹が立つんだ、ガッデム!」
と、シャルさんが
「そこまで分かっているなら、言う事は無いな、シャル?
マリーも聞いて納得しただろう?
それでも納得が行かないのならば、
私、ガウマン=アンダーソンが、コーダのリーダーとして命じる。
シャルトレーゼ=アンダーソン、マトレーリ=コルサス、
ガンツをリーダーとしてセイントフォースとして新統合と戦え!」
と、ガウマンさんが二人に告げる!
「分かったよ! このクソ親父がッ!!」
と悪態を吐くシャルさん。
「それでも私には解せないです。で
すが、リーダー命令なら私は聞くしかありません。
納得は行きませんが仕方ないですね。」
と、諦め顔で言うマリーさん。
「まあ、ガンツさんも、
コーダのリーダーさんのガウマンが
確かに悪い人では無さそうだし、結構、良いのかも?
って思えて来たっス!」
と、告げるオイラに、
「だろ…! そもそもヒーローのオレが…!」
と、マリーさんの口塞ぎを外し、コメントして来るガンツさん…ッ⁉
「あ、バカ! マリー! もう一度、何とかしろ!」
と、シャルさんが言い、
「ふぅ…。
毎度これだというのが…
と、怒りながら、マリーさんが、再度ガンツさんの口を塞ぎ、
「まあまあ、ガンツも悪気は無いんだから…!」
と、諫めるルイリーさんに、
「だから余計に始末に悪いのだ!」
と、ガンツさんの口を必死で塞ぎつつ、怒るマリーさんと!
「バカが、良い奴だろうと、頭がバカだと、
こっちは迷惑、
と、シャルさんも、怒り心頭のご様子!
「さて、こちらの人員と、戦力の説明は済んだが、
今度は、次の作戦の概要について、説明する。」
と、ガウマンさんが語り出す…ッ⁉
「チ…ッ!」
「あ~あ。」
「やっぱり、もう決まっとったか…。」
と、口々に、スポンサーのカルマさんのやり方を、
言外に攻める皆さん。
「やはり、次の作戦も決まっているのか!?」
と、聞く、バーダック艦長を尻目に、
「いわく、
腕輪型の通信機器に音声で命令をするだけで、
音声認識して
新統合で、新たに研究開発された様で、
その研究がされている新統合の研究施設があり、
その成果の試作第一号機が完成しそうなのだ…。」
と、語るガウマンさん。
「
「音声認識で、
「そんなもんが量産でもされたら、だいぶ厄介な事になるな…。」
と、口々に驚きの声を上げるトロイメンカッツェメンバー!
「その通り…。
その
そんな遠隔操作で動く巨大ロボットが生み出されれば、
破壊と殺戮を行う機体が世に氾濫する事になり、
それは明らかにこの世にとって悪であるという事が、
カルマ氏の見識らしい…。 そして、私も同意見だ!」
と、述べるガウマンさん!
「た…確かに…。
そんなモノが本当に量産されて、
悪い事に大量に使われたら…!」
と、リッドさんが叫び、
「ええ。
とんでもない災厄が、
世界に蔓延する事になるでしょうね…。」
と、恐怖の表情で告げるセリアさん。
「そして、可能であれば機体の
ダメなら機体の破壊。
そしてどちらにしても研究データをこの世から抹消する
それらを命じるとのカルマ氏からの命だ…。」
と、
「
「でも、確かに、そんな高性能機なら、
味方戦力になれば、相当な味方へのサポートになるだろうし!」
「だな!」
「それに、うちの人たちなら、
悪い事には使わないのは確定してるんだし、
と、驚きから、頷き合う、オイラたち。
「その上で、
今回の作戦と同じで、
スザク、ゲンブ、セイリュウ、ビャッコと百鬼丸を含んだ10機の
そして、別動隊で、
今回の作戦で補給部隊を叩いたカルナダとコーダの
同時刻に補給隊を叩く手はずになっている。
つまり、今回の作戦は、
10機の
新統合に錯覚させる
つまり、相手を錯覚させ、
別動隊の
新統合にそちらを本命と思わせ、
10機の
この世から
と、ガウマンさんが、カルマさんの立案した作戦を告げる!
「ふ…ふへぇ…!」
と、驚きの声しか出ないオイラと、
「たく…! アイツは…イチイチ…!」
と、怒りを込めえるケビンさんと、
「だよね!
ま~た、敵も私たちも、あの人の掌の上なんだから!」
と、ユリンさんも、カルマさんへの不満を述べ、
「けど、もし敵やったらメンドウな奴やけど、
今みたいに味方のうちは、こういう時は頼れる奴や!
この話、乗るで!」
と、ミケさんが号令を掛ける!
「でも、今回の作戦の様な、
作戦が済めば直ぐに戦場から逃げだせる陽動と違って、
施設を破壊しろっていう殲滅戦なんスから、
戦力が
自身たちが囲まれてタコ殴りにされるんじゃないんスか…ッ⁉」
と、オイラが心配する中、
「まあ、カルマなら、勝算の無い作戦は建てへんやろうし、
うちらも、ロクスリー君のカバーをするし、上手く行くって!」
と、言うミケさん!
「オメェ、ホントに、今日、あんだけ戦った、
トロイメンカッツェのトップエースなのかよ?」
と、オイラに疑問を投げ掛けるシャルさんだったが、
「ま、でも、不安なら、
私たちを頼ってくれよ!」
と、付けたし、
「大丈夫! 私たち
と、ルイリーさんも言ってくれ、
「恐怖を感じる事は、人間として正しい機能だ。
人間は恐怖を感じるからこそ危険なモノを危険と感じて回避する事ができる。
だから、恐怖を感じるなとは言わない。だが、無暗に恐怖を呼び込むな。」
と、マリーさんが、深い格言の様な話を言う!
ああ…。
天国の、父さん! 母さん!
これは仕方ない流れっぽいっス!
でも、新たな味方となったセイントフォースメンバーは、
ガンツさん以外が、良識ある、お姉さんたちでしたが、
みんな、ドデカイ双丘が付いていて…!
オイラには皆さん…射程外…!
ああ…。
世の中…世知辛いっス! 父さん! 母さん!
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