第11話
「オメェな…! ロクスリー…ッ!
ホントにスペシャルなんじゃ無かったのかよ…ッ‼」
と、
ケビンさんがコメカミを
「いや…そうは言うっスけどっスね…。
オイラとしても…
と、シュタイガーンバオアーの中で
「と、言いますけどね、ロクスリー君…。」
「ちょぉ~っと…コレは
と、マカロニさんとユリンさんも、
『このシミュレーターでのマスターの弱さは…
と、
レッドバイソンの捨てて行った機体たちを拾ってから、
レッドバイソンの機体たちを詰め込んだレッドバイソンたちの
オートパイロットを仕込み、
いつもならケビンさんのラーゼンレーヴェに
移動力の関係で、自らタイニーダンサーで
その
いつも通りの凄まじく素早い腕で、修理を完了させ、
ミケさんが売って戻って来て、
オイラたち
もう一度、オイラとシュタイガーンバオアーが、
本当にスペシャルな相性か見ようという事になり、
シミュレーターを起動したんだけど…。
「オメェな!
ちゃんとシュタイガーンバオアーに乗っても気分も悪くならねぇ上に、
ドライブとかいう発動状態にはなるんだろ…ッ⁉」
と、完璧に撃墜され、
オイラの乗ったシュタイガーンバオアーのシミュレーター画面を
シュタイガーンバオアーのコックピット
「いや! そうなんスけど!
と、説明するオイラに、
「思う通りに動くんなら、もっと
何で、思う通りに動くのに、この結果なの…?」
と、
そう…シュタイガーンバオアーに乗って…。
皆さんが訴える、気分が悪いという状態に成らない上に、
ドライブとかいう発動状態にはなるんだけど…。
なるんだけど……。
「
いきなりコケて倒れた上、その後の戦闘でも、
何をやっても攻撃を外すだけじゃなく、
何度、相手の攻撃からの回避行動で移動しても、
と、
「っスけど…!
なんスけど……!
オイラの思う通りに動くってのがダメみたいで、動きが
逆に移動や回避でコケたり、攻撃を外したりしちゃうんスよ!」
と、ありのままを
「でも、シュメル戦や、レッドバイソン戦の時は、
機体が損傷したら、
大パワーアップしたんでしょ?
それが、何で、シミュレーターなら発動しないの?
フルドライブって状態になったって
それ自体は、私たちも、ロクスリー君の超絶的なパワーアップを見たから、
信じはするけどさぁ…。」
と、
そう、シミュレーターなのが悪いのか謎だけど、
他の方々がシュタイガーンバオアーに乗ると、
皆さん、気分の悪さを
オイラだと、それが起こらない事、
オイラがシュタイガーンバオアーに乗ったら
シミュレーターでも、
オイラが乗るとなるし、
他の人が乗った場合だと成らないのまでは確認できたんだよね。
でも、いざシミュレーターを起動し、
ゲズ1機だけと戦闘シミュレートしても、
前述の通りの惨状の上、
シミュレーター内で、シュタイガーンバオアーが、
機体が
それが全然、発動せず、ただ単にオイラがゲズ1機にボコられて
という
「まあ、アレやね。
逆に考えたら、多分、実戦やないと発動せん何かを、
前回のシュメル戦とレッドバイソン戦で、
結果的には良かった…と
と、この
「まあ、そうかも知れねぇですけど、
実際の詳しい状況が把握できねぇってのは、
と、ケビンさんも
「まあ、ボクも、先生には、
シュタイガーンバオアーの外装の修理はする様に命じられましたが、
内装は
シュタイガーンバオアーの詳しい状況は調べようがありませんね。」
と、両手を上げ、お手上げのポーズをするマカロニさん。
「とりあえず、実際に
シュタイガーンバオアーの
前にシュメルが言った様に、
複数の高性能プログラムが同時起動してる代わりに、
一気に高性能プログラムを同時起動してる影響でバグってて、
その上、そのバグり方が、ある意味、奇跡的で、
このプログラムを外部から
逆に起動しなくなりそうだし、
ロクスリー君や
量子コンピュータのはずの
全く予測不能の完全なバグ状態になって、
これまた、
ロクスリー君をパワーアップさせてるらしい…。
ってのまでは
それって、
そのロクスリー君でも、シミュレーターじゃパワーアップが計測不能。
その上、多分、ロクスリー君が搭乗した上で、
実戦で、だいぶ危険な程、損傷しないと発動しない…。
ってんでしょ?
あの人、こんな汎用性ない機体を、どうして欲しいのかな?」
と、
その話を聞いて、同じく、ハテナマークを浮かべる、皆さんとオイラ…。
ホント、どうして、ミケさんたちのクライアントさんだっていう、その方、
こんな面倒な機体が欲しいんだろ?
「まあ、アイツとの合流地点も、ホンマ
シュタイガーンバオアーは、アイツに渡したら、
後は、アイツ
多少は、報告に、
と、相変わらず冷静なミケさん…。
だったんだけど…⁉
ソルファージュ
「どうした、セリア⁉」
と、ミケさんが通信を繋ぐが、
「リーダー!
未確認の機体が3機、
そのうち1機は、かなりの巨大な機体で…、
それらがコチラの前方に居り…!
その中の巨大な機体のパイロットと思われ人物が、
『クズ
お前たちクズ
感謝しつつ、この機体の恐ろしさに震えながら、
出撃して来るが良いのであ~る‼』
と、挑発の暗号通信の伝言を我が艦に送って来ました…!」
と、
『ハァ…ッ⁉』
と、その場の全員が、逆に凍り付く…。
「未確認の機体というのもオカシイですが…。」
と、
「たった3機だけで、
その上、実際に戦うって言ってるのは、
謎の機体で巨大って言っても、たった1機で、
それで私たちトロイメンカッツェと一戦やろうなんて、
どういう人なの…⁉」
と、ユリンさんも
「まあ、どういう
売られた喧嘩は買う主義や!
この喧嘩、買ったる!
シュタイガーンバオアーは、まだ謎が多い!
もしもの時の為にロクスリー君は、
シュタイガーンバオアーでデッキ内で待機!
他は、総員、出撃!」
と、指示を出すミケさん!
『ハイ…ッ‼』
と、答えを返す皆さん!
次々に、ソルファージュから、
ミケさんたち
少し離れた場所に、超巨大な
足が無く、脚部にはブースターが付いている。
腕も無く、左右腕部当たる場所にレールキャノン砲を装備。目がゴーグル。
紫と白のカラーリング。
ちょっと安定感の無い不格好な感じで地面に
さっき聞いた挑発文を、ミケさんたちに送るくらいなんだから、
恐らく、あんな巨大
うちをトロイメンカッツェと認識した上での、
その戦力は未知数だけど、
って…ッ⁉
というか…ッ⁉
あのお
「み…みみ…ッ! ミケさん…ッ‼
あの
『し…
と、皆さんが
「
って、そんなうちらも見た事ない
また、ロクスリー君の
と、
「ほ~う、
まだ
そういう情報も握っているのであ~るか…。
オマエたちトロイメンカッツェなら、
うむ。
やはりこれは、上層部の情報の
この
ここで、消してしまうのが良いであ~るな!
お前たちには、
そして、
その
と、ヴァルロスと呼ばれた巨大
その自信に満ちた言葉を
「ヴァ…ヴァルロスですって…ッ⁉」
と、このキョクトウとかいうパイロットさんの言葉に、
マカロニさんが大きな動揺の声を
「何や、マカロニ⁉
そんなに驚くっちゅう事は、あのヴァルロスっちゅうのは、
そんなヤバい奴なんか…⁉」
と、ミケさんがマカロニさんに
「過去の時代に、
その凄まじい性能の為、
頭部バルカン。
機体本体のENも使う様にした代わりに、
威力と集弾性能を高めたガトリングスマッシャーを装備。
最大の特徴は、
本体の
自機や味方機のレーザーや、敵機のレーザーを
オールレンジの攻撃と、同時に敵機からのレーザーの防御を行うという、
攻防に
いつ、
その能力に
と、
「ちょ…
と、
「
それが、
オールレンジとかで攻撃してくるってのか…ッ⁉」
と、ケビンさんも
「クッ…。
そんな凄い
その
と、ミケさんも、
「ど…どど…どうするんすか…ミケさん…ッ⁉」
と、
「とにかく、
まずは相手の
ソルファージュは後退!
今日は、相手が相手やから、うちもケビンも、
ユリンとマカロニと一緒に、この場で、相手の
と、指示を出すミケさん!
「了解です! とりあえず今日は、
と、ケビンさん!
「まずは、相手の
ユリンちゃんも了解だよ、リーダー!」
と、ユリンさん!
「しかし、ヴァルロスが敵として現れる脅威は
ヴァルロス
いえ…今は戦闘に集中ですね…!
ロイド=ノーマン! 了解しました!」
と、
「フッ…!
存分に味わうが良いのであ~る!
行くぞ…ッ‼」
と、
だったんだけど…ッ‼
「う…動けん…ッ⁉」
キョクトウさんが、
ある意味、ヴァルロスの説明を聞いた時以上の、
『ハァ~~~~…ッ⁉』
と、
「す…
「ど…どういう事ですか…ッ⁉
ど…どうするんです…ッ⁉」
と、
「クッ…これは…!
できるだけ
完璧に再現する事を追求したが
クッ…
と、何か良く分からない事を
困りながらも
「な…何だぁ…⁉」
と、ケビンさんが
「何や助かったみたいやけど…どういう事やねん…ッ⁉」
と、ミケさんも目が点で、
「え…?
え~っと…どういう事…?
ちょっと…あの相手の
と、説明を
「え…。
え~っとですね…。
ヴァルロスは、前述の通り、凄まじい能力の機体なのですが、
基本的に、
ボクとしては、何かホバー
ブースターを
どうも、
そのまま、
この目の前のヴァルロスには、現在、
と、自身も
「完璧にヴァルロスの
クゥ~~~~…ッ‼
天才過ぎるというのは…
と、
「い…いや…
それで…ここからどうするんですか…⁉」
「ヴァルロスが動かない今、代わりに、このダギナスで
我らは
最低限の
と、部下のお二人も
「バカね。」
「バカだな。」
「バカやね。」
と、うちの
「ハァ……。
それはそうなりますが…。
むしろ、ヴァルロスを復元できる腕があるのに、
それらの適性を付けていない事に、こちらが
と、
「絶対この人、凄い事しているんでしょうけど、
「だな。」
「そうやね。」
「っスね、
と、オイラ
「えーい!
だが、移動はできんとはいえ、攻撃は出来る!
このヴァルロスのレーザーリフレクトビットによる、
オールレンジ攻撃の
と、キョクトウさんが
「そ…そうだ…ッ⁉
そ…それがあるっスよ…⁉
いくら本体が動けなくても…
ど…どうするんスか…ミケさん…⁉」
と、
「そ…そうだったよ…⁉
本体が…ちゃんと地上で動かないポンコツ
「ああ…。
オールレンジの攻撃ってのは…。
一体…どれほどヤベェのか…。」
「クッ…パイロットは…ただのアホでも…モノが
と、
「
「例え本体が動けずとも、
やはり
と、
「よし! 行くのであ~る!
ヴァルロス…! レーザーリフレクトビット起動…ッ‼」
「クッ…!
来るで…みんな…ッ‼」
と、語気を荒げ、皆さんに注意を
ヴァルロスの
…。
……。
………。
…………。
「り…リフレクトビットが
と、ある意味での、
「あ~…。
アハハハ~……。」
「もう…ダメなだけだなコイツ……。」
「いくら敵にしても…これは
緊張からの
「そりゃ、レーザーリフレクトビットも、
ヴァルロスを、
というかですね…。
それほど、忠実に再現できる素晴らしい腕があって、
どうして、本体やリフレクトビットに、
ボクでは認識が追いつきません…。
それほどの腕がありながら…本当に…
と、メガネをクイっと上げて、問題点を
「す…
「も…もうどうしようも無いんですか…⁉
ど…どうするんです…
と、
「え~い!
例え、本体が動けず、リフレクトビットも動けず、
オールレンジ攻撃もできないとしても…!
ヴァルロスの
部下の
オマエたちが射程内に入れば一機ずつ撃墜してやるのであ~る…‼
や~って
と、キョクトウさんが
「クッ…
「ですね…!
と、
「みんな…‼ ここは
ソルファージュも…‼ もっと
その
『了解ッ‼』
と、お
「クッ…オレは…
と、
「その程度…ッ‼
行くぜ…! アリーエルスラスター…ッ‼」
アリーエルスラスターを使って回避しつつ、
他の味方に流れない様にガトリングで残りを落として行くケビンさん‼
「凄まじい動きだ…‼
だが…その動きをしたところを…だ…‼」
と、ラーゼンレーヴェが動く中、
その動きで視界が
あのトライバレル
「あぅ…ッ⁉
エンジェルシードが…こんなに
と…
「
その程度の
と、
前のトライバレル
こっちが
でも、たった2機で、
「クッ…
と…その
「
オレたちが相手をしてる間に…狙い撃って下さい…!」
「そうです!
オレたちが
と、キョクトウさんに、援護射撃を願う部下の
更に…その中で…!
「よ~し…!
今…
と、キョクトウさんがミケさんたちを狙って来た…ッ⁉
んだけど…。
そうなんだけど……。
「って…ッ‼
本体が動かないせいで…⁉
敵に
と、またもダメダメ
「す…
「そ…そんなァァァ~~…ッ⁉
このレベルの相手は…このままでは…
と、悲しい
「ヴァルロスの射程が長くても、
ヴァルロス自身が動けなければ攻撃時の細かい修正ができないでしょうが……。
そんな
それに、残念ながら、
ボクのフェストゥングの大型レーザーレールキャノンの射程距離の方が、
ヴァルロスの最大射程より長いです…。
ですから、一方的に攻撃させてもらいますよ…?」
と、
「クッ……だが…。
見た所…オマエたちの
今の男の機体のみと見た!
そして、本来なら射程距離の長いはずの
ここまで
流石に
その機体の
と、
こちらを分析して話して来るキョクトウさん…⁉
だったんだけど…。
「私のエンジェルシードがいくらでも
いくらでも撃っちゃってマカロニ!」
と、ウィンクを送るユリンさん…‼
「アンタら鬼ですかッ⁉
こんな産まれ立ての
か
と、
「誰であれボクたちの敵に回るのであれば、
ボクたちには手加減や容赦をする様な、
と
フェストゥングの最大射程武器の、
大型レーザーレールキャノンをヴァルロスに発射するマカロニさん…‼
モノが
少なからず装甲を
「クッ……
ハッ⁉ いま気付いたが!
スレイプニルをヴァルロスの足に使えば良いのではないかッ⁉
と、キョクトウさんが
んだけど…。
そうなんだけど……。
「ハッ!
ヴァルロスの
このフィールドには
と、キョクトウの部下の
その答えに、
「誰だッ⁉ そんな
と、キョクトウさんが怒鳴るが、
「ハッ!
と、部下の
「あんですとッ⁉」
と、叫ぶ、キョクトウさん!
「ハァ……。
そもそも
今のその場所に配置した時点で、
普通ならヴァルロスが宇宙用の機体性能のままで動かない事に気付くはずなのに、
何故、気付かなかったのですか……?」
と、
「
と、
「いえ……例えそうだったとしても、普通、分かるでしょうに……。」
と、相手がダメな敵ながら、
「やっぱりバカね。」
「だな。」
「そやね。」
「っスね。」
と、またもオイラ含め、
トロイメンカッツェメンバーに口々に言われるキョクトウさん。
「クッ……!
このままヴァルロスを落とされ部分パーツを、
こんな
っとなればであ~る…ッ‼
部下の皆さん‼
被弾を
と、
「ハッ…!」
「了解です…!
と、こっちへの
「目の前に、美味しそうなモノをぶら
そのまま逃がすかっての!」
と、ダギナスたちに
「クゥ…!
なんという破壊力…ッ⁉」
シールドごと左手を
「そういう事や…‼」
「こっちだって逃がさないんだから…ッ!」
と、2機で、
トライバレルと、
「グッ…ダギナスの装甲で…これだと…⁉」
「クゥ…ッ⁉」
少なからず
1機は、手持ちのレーザーライフルを撃墜されるダギナスたち!
「
今から
上手く受け止めて
受け止めてくれさえすれば、突破口は、何とか開くのであ~る!」
と、キョクトウさんが、
ヴァルロスのコックピットから出て、
フライングリフト……。
人が、
小型エンジン
ダギナスの皆さんの
「よし!
バカがヴァルロスを出ましたよ、
「
それより何より…‼」
「ああ!
こんな
と、ミケさんたちが、
ヴァルロスに
オートパイロットを
ヴァルロスが、
下半身のブースターを
でも、
こっちに
ドカン…ッ‼ ボカン…ッ‼ バカァァァン~~~……ッ‼
じ…自爆した…ッ⁉
「あ…アァァァァ…ッ⁉」
「ク…ッ⁉」
「そ…そんな…事をやるやなんて…ッ⁉」
「こ…これは…ッ⁉」
ミケさんたち
な…なんとか…、
エンジェルシードとフェストゥングが…、
ラゼンレーヴェとタイニーダンサーの壁になって…、
損傷を少し
全機…かなりの
「ここは引くであ~るが、
今日のオマエたちの勝利は、
たまたま性能の良い
機体性能のお陰だけで勝ったと心に
と、ダギナスの手の中で、キョクトウさんが
「クッ…味な真似をしやがって…!
だがなぁ!
確かにオレたちの
この4機を、
オレたち一人一人に合う様にカスタマイズしたのはマカロニだぞ…!」
と、
「あんですと…ッ⁉
オマエたちのその
そのマカロニとかいう
と、
「まあ、ボクの担当の仕事でしたからね。」
と、ダメージを負った中でも、ケビンさんの発言を認めるマカロニさん!
そんな中…、
「クッ……良いだろう! マカロニとやら!
貴様を
と、一方的にマカロニさんにライバル宣言をするキョクトウさん…⁉
その一方的な敵視にもたじろがず、
「どう思われようと構いませんが、
一つアナタに聞きたい事があります。
カルマ=ウォーセという名前に聞き覚えはありませんか?」
と、マカロニさんが、謎の質問をキョクトウさんに聞くが、
「カルマだか坊やだか知らんが、そんな奴は知らないのであ~る!
こんな
といわけで、
と、
「ハッ…!」
「了解です…!
と、
「マカロニとやら!
次に会う時は絶対に貴様たちを地獄のどん底に突き落としてやるので、
その時を
と、捨てゼリフを
だけど、まさかの自爆によって手傷を負い過ぎて、
それを見逃すしかないミケさんたち…‼
「う~ん……考えすぎでしたかね?
ボクの考え通りの方が納得は行ったのですが、
まあ、良いでしょう。」
と、一人ごちるマカロニさん。
「クッ…ただのバカかと思ったが…味な真似をしやがる…‼」
と、
「ホント…たった3機に…凄い被害だよね…。」
と、
「うちらに機密の
脱出の
イザという時は使う様に事前に自爆装置を用意しといて…、
本当にイザとなったら
敵ながら良い判断や…。
ああいう…アホと天才は紙一重な奴は、
実は結構…侮れんっちゅう事やな…。」
と、珍しく敵を褒めるミケさん…。
「で…でも…!
被害は
あの未知の
と、冷えた場の空気を何とか
「ま…あんな相手も居るって事で、
オレたちも、そうそうは調子に乗ってられないってこったな。
ま、いい勉強になったと思う事にするぜ。」
と、こっちも
「バカとハサミは使い様って言うけど、
今日で、ホントだってのは分かったわね。」
と、お手上げのポーズをするユリンさんと、
「まあ、マカロニをライバルって言ったからには、
今まで、
アイツが注文するから避けてたうちらやけど、
こら、本格的に
まあ、ハクが付いたと思う事にするけどな。」
と、
「って…そうっした…‼
こ…これで…
と、
「まあ、これも先生の
先生には、何か思う所があると思いますけどね。」
と、マカロニさんが、謎のつぶやきをする。
「え…⁉ え…ッ⁉
ど…どういう事っすか…⁉」
と、聞くオイラに、
「今回のアイツらとのバッティングは、
私たちのクライアントが、意図的に、
私たちが、ここを通る事を、
アイツらに情報を流したからだろうって事よ。」
と、ユリンさんが
「え…⁉ ちょ…⁉
そ…それこそ…どういう事っすか…⁉」
と、
「オレらのソルファージュが、この場所を通るなんて情報を、
と、ケビンさん。
「
ザインから依頼を受けたシュメルとか、こっちに
アルセカーナの
狙う必要は
と、ミケさん。
「つまり、誰かが、意図的に、あの
情報をリークしたという
その人は、この場所を通る様に指示していて、
ボクたちに、出来る限り戦闘をして、
ボクたちの
そのデータを
ボクたちのクライアントであろう…という事です…。」
と、肩をすぼめて話すマカロニさん。
「え…ッ⁉
えぇぇぇぇ~~~…ッ⁉」
正に、目が点のオイラ…⁉
ど…どど…どうして…そんな事に…⁉
っていうか…その
「チッ…!
またぞろ、野郎のワケわかんねぇ行動ってワケだ…!」
と、
「でも、あの人は、本当に、
いつもいつも、何考えてるか分かんないし…。」
と、
「で、もう直ぐそこに、
そのクラアントとの合流地点があるっちゅう、
ほぼ計算ずくの進行具合ってワケや…。
ハァ……。」
と、
「まあ、とにかく、機体たちの
先生の艦にある備蓄品を
ソルファージュのメインエンジンの
この
と、マカロニさんも、また肩を
そして…。
…。
……。
………。
…………。
「これがミケさんたちのクライアントさんの
当初の予定より遅れたが、
ミケさんのクライアントさんの
なんだけど…。
「ちょ…ッ⁉ ソルファージュの時点で、
無茶苦茶なデカさだと思ってたのに、これはムチャ過ぎじゃないっスか⁉」
その
その大きさ、実に、ソルファージュの5倍ほど…ッ‼
「まあ、見ただけで、そうも驚くやろうけど、
それだけ、ヤバい奴が乗ってるのは覚悟し。
これが、うちらのクライアントのカルマ=ウォーセの、
移動要塞空母
と、淡々と解説するミケさん。
「とりあえず、先生との約束の品の、シュタイガーンバオアーは、
ガルガンチュアに持って行きましょう。
ロクスリー君、運搬、任せます。
キミじゃないと、適合性の問題で、
と、マカロニさんが、
「仕方ないっスけど、
何か、オイラ、いつの間にか、
シュタイガーンバオアーとニコイチ
ここで、クライアントさんにシュタイガーンバオアーを渡せば、
もう、会う事の無い機体なんスね。
適正が合うって事で、前線とかに出されると怖いので、
このまま居なくなってくれると嬉しくもあるっスけど、
せっかくのオイラの
と、しみじみと言うオイラに。
「まあ、シュタイガーンバオアーは、ややこしい機体みたいやし、
野郎が引き取る分には良いんじゃねぇか?
まあ、とにかく、ガルガンチュアの中に行こうぜ」
と、ケビンさんが促し、
「だね、あの人と会わないと、私たちの問題は解決しないしね」
と、ユリンさんが、何か
それに、オイラが反応する前に、
「まあ、とにかく、ガルガンチュアに
ロクスリー君、シュタイガーンバオアーの運搬、
と、ミケさんが
シュタイガーンバオアーの運搬をし、
ガリュガンチュア内で、ミケさんとの合流を果たしたオイラは、
その
そこには、
青年…とは
「ご苦労。トロイメンカッツェ
と、
「注文の品は、ご覧の通りや。
データも事前に送った通りや。
で、最近の、ロクスリー君の搭乗した時のデータがこれや。
で、ロクスリー君のシミュレータでの結果がこれ。」
と、シュタイガーンバオアーの
その報告に、クライアントさんのカルマさんが、
一瞬、
「
と、
「では、まずは、
ソルファージュのメインエンジン
素材はソルファージュ
ロイドなら、その素材があれば数時間で修復は可能だと保証しよう。」
と、ソルファージュのメインエンジンの
「その上でだ。
ミケ、クライアントとして、君たちの
以下の協力を
ロック=ロクスリーを正式にシュタイガーンバオアーの専属パイロットとし、
その戦闘と運用データを定期的に
と、
何か、いきなり、ムチャ過ぎる事を言い出してるんですけど、この人⁉
「ちょッ…⁉
いきなり
「シュタイガーンバオアーは、
アナタが
ロクスリー君を専属パイロットにして、
トロイメンカッツェ
と、ユリンさんが当然のツッコミを入れるが、
「無駄だ、ユリン。コイツの言う事なんてどうせ決まっている。」
と、バーダックさんが言い、
「良く理解しているじゃないかバーダック。
私は
そう、君たちがその理由を知る必要はない。」
と、カルマさんが告げる…ッ⁉
「い…いや…ッ⁉
理由も聞けずに、
確かにシュタイガーンバオアーは、
オイラと
専属パイロットなんて、
と、
「チッ……テメェが盗んで持って来いって言っときながら、
そんな依頼を出すくらい大事な機体をロクスリーに乗らせて、
オレらで使えとか、ワケ分かんねぇ事を言い出しやがった
理由は教えねぇだと…ッ⁉
だからコイツとはソリが合わねぇんだ!
テメェに
と
「相変わらず青いな、ケビン。」
「何だとテメェッ⁉」
と、カルマさんとケビンさんの空気が、どんどん悪くなる中、
「ケビン、無駄だ。
コイツは言いたい事は言い抜くし、
大事な事でも言わないと決めたら言わない奴だ。
まともに相手をするだけバカを見るだけだ。」
と、大人の対応のバーダック艦長。
「
ケビンも彼を
と、
「クッ……コイツッ!!」
それに
「まあ良い。
では、これからのプランを話そう。」
と、
「フン。
初めから、早よ、それを話せば良いだけや。」
と、バーダック
「このシュタイガーンバオアーの強奪と運搬の作業の終了で、
約束通り君たちの
更に症状の解析作業は行おう。」
と、何やら、聞きなれない情報が入って来る…ッ⁉
「最初から、早く、そうしてれば良いのに!
でも、やったね、みんな!
これで、
と、カルマさんに怒るそぶりを見せつつも、
「だが、私は生命維持と症状の解析作業はするとは言ったが、
症状を改善する治療を行うとは言ってはいない。
それを求めるのなら、これから私が命じるいくつかの指令をこなしてもらう。
それを行えば君たちの
と、カルマさんが何か、ムチャっぽい事を言い放つ…ッ⁉
「テメェッ!!
ここまでさせといて
と、ケビンさんが怒りを
「ケビン、良い。
これは、うちらとコイツとの
うちらはコイツに未来を買われたんや。
うちらだけやったらリンガル
確かに
と、冷静に言うミケさん。
「けど、
とケビンさんが
「そうだ、ミケ。
君たちの未来はリンガル
私は物分かりの良い者は好きだ。」
とカルマさんが言って来る…ッ⁉
「そんで何や、オマエの要求は?
うちらはオマエの要求を飲まざるを得ん。
早い事、うちらに伝えて実行させたらどうやねん?」
とミケさんが、
「さすがだな、ミケ。
よろしい。では
まずは今からスクリーンに出す地点に向かい、
現地でカルナダという反新ティアナ統合軍のレジスタンスと、
と、
「ハァ…ッ⁉」
と、目が点、過ぎるオイラ…ッ‼
「
つまり、オレたちに
と、
「そうだバーダック。
該当時刻、該当地にて、
演習を終えて帰還する
ジノ=ザイル少佐率いるザイル部隊を、
カルナダに南から
君たちには
と、
「カルマさん。
私たちは
実際にさっきも
『
つまらない理由で襲われるほどだから、
どうせ遅かれ早かれ
そもそも、報告したアルセカーナの一件でも、
でも、いま、この時に、レジスタンスと
ケンカを売って完全に
それに、アナタ、今日の
ホント、意味わかんないのよ!
そもそも、私たちが
カルマさん、アナタの依頼通りにした結果なのよ?
アナタが、
『
その結果、奪った機体は好きにしろ』
なんて変な指令を送ったからこうなっただけなのよ?
それに、
将軍のグランヴァルニア=エルスタークの、
そんな危ない火の中に自分たちから飛び込めなんて命令、
聞けるモノじゃないわよ…ッ‼
せめてどういう意図で、やれというのか、
と、ユリンさんが、語調を強めて
「だから無駄だ、ユリン。
コイツの言う事なんて決まり切っているんだよ。」
と、バーダック艦長が言い、
「そう、オマエは
その通り。君たちが理由を知る必要は無い。」
と、それまで通り、
「クッ……野郎…ッ‼
と、
「
気持ちは分かるけど悪いけど今は
と、ここに来ても、冷静に
「クッ……
オレは、ぜってーテメェをぶん殴っているかんな…ッ‼」
と、
「それでカルマのオッサン。
アンタが
このカルナダ言うレジスタンスとの
どうせうちらはアンタの
ハッキリ、クッキリ、うちらに
と、
「カルナダには
まずは、カルナダに南からザイル部隊を
カルナダの
そこに、北から君たちに
普通の神経の部隊長なら
かつ小規模とはいえ部隊を
大将の部隊長たるザイル少佐を北側に
南側の戦線を強化し、北側の戦力も南側に送るはずだ。
だから、君たちがそうなった北側から攻めれば、
いきなりザイル少佐の
そう言うワケで、君たちにはその
と、カルマさんが、その
頭の回転が早そうな戦術プランを
「OKや。
その戦闘データを見たいって事は、どっちのデータが取りたいんや?」
と、ミケさんが、
「
君たちが理由を知る必要は無い。
ミケ、無駄な事はしない
君たちは、ただシュタイガーンバオアーと、
ロクスリー君の戦闘データを取って
と、カルマさんが、相変わらず、
「フン。
逆にその言い方でだいたい分かったわ。
どっちも必要って事やねんな。
まあロクスリー君とシュタイガーンバオアーは相性が良いみたいやから、
何にしろ、うちらの仕事が戦闘になるなら、
下手に他の機体に乗せるよりは良いやろう。
他の注文は無いんか?」
と、ミケさんが、相変わらずの頭の切れを見せた上で、
他の注文の
「フッ……あざといじゃないかミケ。
今のところ注文は以上だ。
データの
さあ、ソルファージュにシュタイガーンバオアーを運び直して帰り、
自分たちの与えられた仕事に
と、
「
と、言ってミケさんが、カルマさんに、
「君たちも義理固いモノだな。
分かった。確かに受け取った。
この資金もリンガル
と、言って、カルマさんがそれを受け取る…⁉
金にうるさいミケさんが、
それも、さっきから話してる、リンガル
何…⁉
ミケさんたちの故郷とかっぽいけど、
ミケさんがワザワザ、そこ
どういう状態なの、そこ…ッ⁉
とか、考えている内に、
「ほな、
と、ミケさんに
色々あり
ガルガンチュアをオイラは
そして…。
…。
……。
………。
…………。
シュタイガーンバオアーとオイラを、
本格的にニコイチ扱いにされ、ソルファージュに運んでからブリッジへ上がり、
「
まあ、故郷の人たちに指名手配されているオイラに、
と、色々と問いたい問題は多いけど、まず、聞いときたい
「まあ、そこは大丈夫ちゃうか?
カルマのオッサンは命令の
勝算の
「だと良いっスけどね。
でも、あのカルマってクライアントさん、
確かに何考えているのか良く分からない人っしたね。」
「あの野郎は、いつもああなんだよ!
いちいち上から目線でワケの分からねぇ
正直、
ぜってーブッ飛ばしてやっているぜ!」
と、
「そこ! そこなんスよ…ッ‼
ミケさんたちが、リンガル
いったい何なんスかッ⁉
そこが一番良く分からなかったんスよ…ッ‼」
と、今日の一番の疑問点を聞くオイラ。
「どーすんだよ、ミケ? 良いのか?」
と、バーダック艦長がミケさんに問い、
「良い。
ロクスリー君は、もう、うちらのファミリーも同然や。
ケビンの時みたいに言うべき時が来ただけや。」
と、ミケさんが言い、
「オマエが決めたんなら、オレが言う事は何もねぇ。
オマエの話したい様に話せば良い。」
と、バーダック艦長が言い含める。
「そのつもりや。
さてロクスリー君。どこから話そうかね。
そうやね。
まずはトロイメンカッツェメンバーのケビン以外の全員が、
リンガル
と、ミケさんが言って来る。
「え…?
ケビンさん以外、皆さん、
と、
「その上で、おっさんは、
うちの
と、告げるミケさん。
「そ…そうだったんスか…。」
と、とにかく
「でや、うちが4歳の時に、
リッド、セリアたちが3歳の時に、
当時18歳やった、おっさんに、
ピクニックに
ピクニックからリンガル
「え…?
と、話に認識が追いつかず、言葉を
「おっさんが、うちらを安全な場所に隠して、
何か、おっさんの話やと、
精神が赤ちゃんになってしまったみたいな感じで、
もう、
それでか、
そこを
「えぇぇぇ…ッ⁉」
と、驚きの声を上げるオイラ、
「その後はな、
おっさんが、一人一人、ベッドに
「おお、何とかなったんスね!」
と、喜ぶオイラだったが、
「けどや、そこからが本当の問題点やった。
おっさん1人でどうにかできるはずもなく、
着実に
「え……?」
と、目が点になるオイラ。
「そして、
トドメで、15年前の痛み分けの終戦で、
今まで使われていた
今まで
まるで、買う事ができなくなってもうたんや…。」
と、当時を思い出してか、
「そ…それは…厳し…過ぎる……。」
皆さんの
「そしてや、食料の限界が来てな。
本来なら身内の命の安全は最後にして、
他人から救わなければならないっちゅうのが
でも、うちらは、それでもなお
つまり、うちらの家族たちだけに食料を供給し、
うちらの家族以外の住民を切り捨てざるを得なかったんや…。」
と、
トロイメンカッツェの全メンバーが見せる……。
「……その……
と、オイラも、その
「でな。その時の
ミケは、金が無いと救えるはずの人を救えず、
見殺しにせざるを得なくなると体験した事から、
と、
見るに見かねてという感じで、バーダック艦長が話し出した。
「おっさん。無理に話さんで良い。
うちが話すからな。」
と、
「でや、うちらの家族たちすら
あのカルマのおっさんが、うちらの前に現れ、
リンガル
うちらの未来を自分に買わせろと、アイツに言われたんや。」
と、どこまでも
「おっさんは反対したんやけど、
おっさんの他の、うちら全員が、
未来を売るから助けてくれと言ってしまった為にな、
『民主主義の結果だ』、とか言われて、
うちらはアイツに未来を買われたんや。」
と、ムチャな話が流されて行く…ッ⁉
「み…未来を売る…ッ⁉
民主主義の結果…ッ⁉」
「そして、うちらは、
アイツの忠実な私兵となる
うちは
おっさんが
ユリンは
リッドは
セリアはオペレーター
マカロニは、
アイツ、
そやから、マカロニは、アイツに直接メカニックの教育を受けたんや。
そやから、マカロニだけはカルマを先生と呼んどるんや。」
と、マカロニさんが、カルマさんを先生と呼んでた謎が、
ここに来て、急に明かされて、
『そう言う事か!』とオイラが思っていると、
「ほんで、2年前に、空母
タイニーダンサーたち
アイツの私兵となって、
『リンガル
と言われたんや。
そして、最初に出された命令が、
『
奪った機体をどうするかは
という、
と、ここまで、無茶苦茶だった話が、
「え…ッ⁉ えぇぇぇぇ……ッ⁉」
「でや、マカロニだけが、
『
欲しいパーツは
だから
とかいうワケワカな命令を受けて、ソルファージュとガルガンチュアを
主にソルファージュ内での
と、聞けば聞く
「でね、その
マカロニが先天的にメカニック作業に
仕事という事を忘れた様な
『まるで、カレって、ロイドっていうより、ニートよね』
って言っちゃって、
その発言した言葉の頭文字を取ると、
マカロニとなる事をセリアが発見してね、
で、バーダック艦長が、
『じゃあ、これからは、ロイドの事を愛称としてマカロニと呼ぶか?』
って言い出しちゃってね。
で、本人の
と、ここまで、ミケさんを見守って
ここだけはと、
「あ~。それ、地味に気になってたんスよね。
何で、マカロニなのかと。
でも、
と、久しぶりに出た笑顔で、オイラが答えると、
「
そのトンデモな
と、
「『みんながボクをボクと
とか言って、
『マカロニ』って
そこは、
と、ケビンさんも、話に乗っかかって来る。
「まあや、せっかくマカロニの話で明るくなったのに、
また暗い話に戻ってまうけどな、
リンガル
アイツの命令を、うちらは実行し続けて、
ガムシャラに
結果的に
と、
その厳しい状況に
「でや、その途中でな、
ソロでの
そこに偶然、うちらトロイメンカッツェメンバーが、
そこからケビンがトロイメンカッツェメンバーの一員になったんや」
と、ケビンさんの
「あの頃は、ホント、駆け出しでしたからね。
と、鼻をすすり、こそばゆそうにするケビンさん。
「でや、新たな仲間となったケビン用に、
アイツから、ラーゼンレーヴァが
ラーゼンレーヴェが
ケビンと
と、
「え…? ラーゼンレーヴェって、
と、聞くオイラに、
「そうやねんけどな、
ケビンの
今のような
ケビンとラーゼンレーヴェの性能が120%で発揮される
と、力いっぱい、
ケビンさんとラーゼンレーヴェのマッチする
声に乗せるミケさん。
「今でこそ、『ケビンは、
当時は、色々と、マカロニ君が、
と、久しぶりに会話に参加してくれるリッドさん。
「マカロニ君も、
と、当時を思い出して、笑い話にしてくれるセリアさん。
「でや、そういう、機体の
カルマとの
リンガル
さっきの
あの
と、さっきの
「なるほど…。」
と、とても重い話に、頷くしかできないオイラ。
「でや、カルマが、2週間ほど前。
つまり、うちとロクスリー君が初めて会った辺り。
その時に、今まで無差別大量強奪を命令して来たカルマから、
ファトス村のシュタイガーンバオアー限定での強奪命令が
と、神妙な顔で
「そういえば、あの機体、カルマさんの注文の機体なんスよね。
他は、
やっぱし、あの機体、相当なレア品なんスね?」
と、聞くオイラに、
「やろうな。
しかもや、その成功報酬として、
今まで定期的に報酬としてやってもらってた、
リンガル
症状の解析もすると初めて言い出したんや。
そやから、シュタイガーンバオアーの強奪に、
うちらは心血を注がざるを
スナッチャーザインに狙われた時にも、
絶対に
と、ミケさんが、あの時の必死さを思い出してか、目をキッと結ぶ。
「あの時も、ホント、死ぬかと思ったっスけど、
レナスさんや、皆さんのお陰で、ホント、助かったっス!」
と、感謝の
「まあ、あの時は、ロクスリー君も、
いつもの、あの
ホンマ、ロクスリー君にも、みんなにも、感謝やで!」
と、ミケさんも感謝を伝えると、
「そんなの水臭いですぜ、
と、笑顔でケビンさんが言い、
「そうよ、そうよ。こういうのは持ちつ持たれつだしね!」
と、ユリンさんも、乗って来て、
「そうですよ、ボクたちは、チームなんですから、
協力するのは当たり前ですよ!」
と、マカロニさんも笑顔で
「そうそう、チーム一丸で、
これからも頑張ろうよ!」
と、リッドさんが入って来て、
「うんうん。
私たちなら、きっと、頑張れますよ!」
と、セリアさんも笑顔で
「まあ、
スナッチャーザインも、ザ・パーフェクトも破って来た、
オレたち、無敵のトロイメンカッツェの力って奴を見せつけてやって、
リンガル
な、オマエら。」
と、
「うんうん! そうっスよ!
皆さんは、無敵なんスから!
オイラがどれだけダメでも、
全然、
と、オイラも笑顔で告げてみる!
「いや、オマエも頑張れよ…ッ⁉
適性の合う機体に乗る様になったんだろうがよ…ッ⁉」
と、ケビンさんがツッコミを入れ、
「まあ、このくらい弱気な方が、
と、メガネを
「でも、このくらい弱気な方が、
マカロニや、ケビンや、リッドや、艦長とのコラボで、
アゲな事や、ソゲな事をしちゃったりで、
もう、私、
と、ハァハァと、
で…出ちゃうぞ…アレが⁉
ブバ…ッ‼
「ちょ…ッ⁉」
ハイ、ユリンさんの真正面に
また、あの
「ええい‼
オマエは、ホンマ!
こんな、みんなで
と、またも、どこから出したのか
ユリンさんの後頭部を強打するミケさん…ッ‼
「はわっ⁉」
ミケさんのハリセンの一撃で、頭に上った血の循環が正常に戻ったのか、ピタッとユリンさんの鼻からの
「ハッ⁉ 出してない! 出してないよ⁉
花も恥らう純情乙女のユリンちゃんが、鼻血なんて出してないよッ⁉」
と、相変わらず、どうして、これで、
鼻血が出てるのを隠せていると思えるのか謎で仕方がない…ッ⁉
「まあ、ユリンの病気は置いといて、
さっきの奴さんの命令の通り、オレたちのこれからの相手は
リンガル
その
すまんが、オマエたちの力を、無理にでも
と、
そして、
『ハイ…ッ!』
トロイメンカッツェのみんなの声が重なり、
天国の父さん、母さん、
どこまでもダメなオイラでも、ここまでの話を聞いたら、
ミケさんたちの
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