第10話
10話
大きな星が…
ホントに大きい…し……。
それが
「遂にだね…ロク君…。」
オイラの目の前には…。
ゲズ
シュタイガーンバオアーと同じで複座式だけど…。
内装の見た目がシュタイガーンバオアーでもなく…。
見た事が無い
そして…さっきの声は…。
その機体の
「でも……私…頑張るよ…。
ううん…絶対頑張れる…。
ロク君と一緒だから…。
ロク君さえ居れば…。
ロク君さえ居てくれれば…私……ッ‼」
その女の子の様な声の主が放つ強い決意の言葉に…。
不思議と…オイラは…安らぎの様なモノを感じ…。
そこで……世界の景色が…。
急にフラッシュバックの様に目まぐるしく変わり…。
オイラの…意識は……。
………。
…………。
……………。
………………ッ⁉
ガバっとオイラは起き上がった!
って何だ?
オイラ…ベッドで起き上がって…?
腕には点滴がされてて…?
「ああ……。
ああ…………!
やった…!
やったーーッ!!
ロクスリー君、目を覚ましたーーーッ!!」
『マスター…!
マスター……!
良かった……!
良かったです……!』
え? あれ?
ベッドの直ぐ横に椅子があり、
そこに、
ベッドから起き上がったオイラを見て二人して大声で喜び勇んで……居る…?
「えぅ……?
あぁ……?
え…え~っと……?」
その事態に付いて行けないオイラに…。
「みんなで交替で様子を見てて、丁度、私の番だったんだ。
セリアが、ロクスリー君のお腹の傷の方は、
もう完璧に直ったはずなのに、何故かロクスリー君の意識が、
どうやっても戻らないって言い出した時は、ホント、みんな心配したけど!」
と、オイラの手を握り、ブンブン振り回すユリンさんと。
『マスター! 私は信じてましたよ!
マスターは、必ず目を覚まされると!』
と、
「えと……あ……うん…?
お腹の傷……?
お腹の…?
って……アアァァァーー…ッ⁉」
…思い出した……!
オイラ…ソルファージュ防衛戦でのシュメルとの決戦で…!
どうやったかいまいち分からないけど……!
あの……シュメルの動きが『見える』どころか…!
『もっと見える』状態になって…!
確かにシュメルをこの手で仕留めて……ッ‼
でも……そこからの記憶が全然……無い…⁉
「……ッ⁉
ユリンさん…!
そ…ソルファージュは…ッ⁉
ザインさんやシュメルは追い返せたんですか…ッ⁉
そう…!
さっきまで、ソルファージュ防衛戦の最中だったはずで!
確かにシュメルを仕留めた感覚はあるんだけど!
ホントにソルファージュは危ない状態だったはずで!」
と、勢い付いて聞くオイラだったが…。
「……って…?
…さっき……?
…さっきって……?
オイラを『ロク君』と呼んでくれる娘と…?
何か……変な見慣れない
大きな星が点いたり消えたり…してて……?
…さっき…?
…さっき……って…え…あれ…?」
と、トーンダウンしてオイラが呟くと?
『起きたばかりで混乱されてるのですね、マスター。』
と
「大丈夫! 大丈夫だよ!
ロクスリー君がシュメルを倒してくれたお陰で!
ロクスリー君の活躍のお陰で!
ソルファージュは無事だよ!
ケビンが部品の買い出しをしてくれて、
マカロニが修理をしてくれて、
もう非常用エンジンの応急修理も済んで!
移動するだけなら、もう全然問題ないんだから!」
と、更にブンブンとオイラの腕を振るうユリンさん。
「よ……良かったっス……。」
安堵の声を上げ、脱力するオイラを尻目に、
「とにかく、リーダー達に、
ロクスリー君、回復のお知らせをしてくるね!」
と、ウィンクを一つして、
その残された中で、
「ユリンさん…あんなに急いでくれて…。
と、
『良いんです…。
良いんですよ…マスター…。
ご無事であるだけで…私は…。』
と、オイラの腕の中でフルフルと震える
その姿にオイラもハニカミながらも、
「でも、ちょっと聞きたいんだけど、
あの後、何か、オイラ、
オイラを『ロク君』とか呼ぶ女の子と、
オイラと、その娘と、
何か、見た事ない
と、さっきの確かに体験した様な場面を伝えるが、
『恐らく、眠られてる時に夢を見られたのですね。
あのザ・パーフェクトのシュメルとの激戦の後だったのですから、
眠りも深く、夢も深い夢だったのでしょう。』
と、告げる
「夢……かぁ…。
それにしては…何度か体験した…。
あのオイラが死んだ時の…。
ミケさんに
と、オイラが独りごちていると、
「ロクスリー君!」
「ホントですね! 目を覚まされてますね!」
「良かったよ! 良かったよ!」
と、トロイメンカッツェの他のメンバーさんたちが、
救護室に入って来て、オイラを見て、喜びの声を次々に上げる。
「ロクスリー君!
ホンマ、目を覚ましてくれて良かった!」
と、ミケさんも、さっきのユリンさんみたいにオイラの腕をブンブン振る。
「お腹の
ずっと目を覚ましてくれず、目を覚ますより先に、
ソルファージュの修理が済んでしまうほどで、
みんなで回復を願っていたんです。」
と、セリアさんが笑顔で言う。
「シュメルはザ・パーフェクトだった強敵だったからね。
それを撃退してくれる程、頑張ったんだから、眠りも深かったんだね。」
と、リッドさんも笑顔で話し、
「まあ、その間に、
ケビンが
マカロニがそれらを使って、ソルファージュの非常用エンジンや、
その他の
ソルファージュは、艦戦などは、メインエンジンがダメでアレだが、
移動だけなら問題ないし、
と、バーダック艦長も笑顔で告げる。
「おお! 良かったです!」
と、それらの報に喜ぶオイラだったが…。
その報にも話題が上がったケビンさんが居ない事にオイラが気付き、
「け……ケビンさんは……あの…まだ……?」
と、聞くと、
「ゴメンな…ロクスリー君…。
ケビンの奴は……未だに……心の腹が痛む様でな…。」
と、ミケさんが目を伏せる。
「いやぁ~。
アレで、アイツ、
ロクスリー君がいつまでも起きない事にイラ付いたりもしてた風だし、
ただのツンデレなだけだと思うんだけど……。
その……まだ…あの…。
ロクスリー君が…リーダーを危険な目に逢わせた時のが…。
許せないみたいでね……。」
と、
「先のソルファージュ防衛戦でのロクスリー君のシュメル撃墜も、
機体性能が良かっただけだと言って聞かないんですよね……。」
と、マカロニさんも
「そう…っスか……。」
ミケさんたちの説明に、視線を落とすオイラに、
「まあ、何か切っ掛けがあれば、また仲良くなれるよ!
ケビンも、根は、とっても優しい子やから!」
と、優しい声を、ミケさんが掛けてくれて、
「よし、ロクスリーの回復も見れたし、
あんまりずっとソルファージュをオートパイロットにするのもアレだからな、
オレらはブリッジに戻るとするか!」
と、バーダック艦長が号令を出し、
「そやね。非常用エンジンも直って、移動だけはできる様になったし、
早よ、アイツのとこに行かんと、アイツが、また
と、ミケさんがバーダック艦長に答えてから、
「でも、ロクスリー君は、
起きたばっかしやし、もうちょっと寝とこうか。
いきなり動いても大丈夫ではあるやろうけど、一応、大事を見てな!
まあ、
と、オイラの頭を
「は……ハイっスッ!」
と、答えるオイラを尻目に、
「ほな、行くで、みんな!」
と、指示を出すミケさん。
「じゃあ、ゆっくりね、ロクスリー君」
と、セリアさんが
「まあ、ラフィンスカルは徹底的に叩きましたし、
しばらくは、ゆっくりできると思います。」
と、マカロニさんも笑顔を見せ、
「ま、しばらくは休んで、
また英気を養ったら、ロクスリー君もガンバってよ!
じゃあね!」
と、ユリンさんが締めて、皆さんは去って行った。
その頃……。
ソルファージュの
シュタイガーンバオアーのコックピットの中に、
ケビン=ブロッサムの姿はあった…。
「何でだ…⁉ 何でなんだ…ッ⁉ どうしてこうなる……ッッ⁉」
シュタイガーンバオアーのコックピット内での、
シミュレーターの起動を、何度行ても、
どれだけの戦闘シミュレートを繰り返しても、
己のシュタイガーンバオアーでのシミュレーター戦績は、
「あのクズ野郎が…やっと起きたってのは別に良い…!
クズでも……起きて来ねぇと…、
自分がクズなのを教えてやれる機会が無くなるからな…!」
と、ロクスリーの回復に、複雑な思いを抱きつつ、
「だけど…。
どうして…?
どうしてなんだ……ッ⁉
あのクズ野郎の操縦が上手いはずはないんだ!
アイツは
そのアイツに上手く操縦できて、何でオレが上手くできない⁉
アイツが…実は…凄いなんて……認めろってのか…ッ⁉」
ミケを思うばかりにロクスリーへ歪んだ想いが
「クッ……だけど…!」
と、目に力を
「きっと…。
きっと……!
シミュレーターじゃなくて、本番の戦闘になったら…!
きっと、上手く…!
上手く行くんだ……ッ!
そして、実際に戦って、ピンチの場面になったら、
あの時のロクスリーみたいに、
パワーアップする、何かが、この機体にあって、
全て上手く行くんだ……ッ!
シミュレーターだから、こんな結果しか出ねぇだけなんだ……ッ!」
と、
そこで……艦内に…アラート音が鳴り始めた…ッ!
「艦の周辺に機体反応…!
レッドバイソンの機体反応の模様…!
数分前。
ソルファージュブリッジにて。
「フフフ!
ロクスリー君も目ぇ覚めたし!
ソルファージュも、こうして移動できる様に回復した!
アイツとの合流ポイントも近づいて来たし、そこに
ソルファージュのメインエンジンの修理もして貰えるやろう!
ケビンは、まだアレやけど…。
まあ、
と、喜びの声を上げるミケ。
が、
「まあ、ですが、
だいぶ、貯蓄を使ってしまいましたからね。」
と、渋い声のマカロニ。
「だなぁ。
いつものヤッコさんに渡す分は、何とかまだプラスだが、
それも、相当、
と、バーダックも
「まあ、でも、ロクスリー君も回復したんだし、
お金では買えないモノが回復できたよね!」
と、
「だね!
それに、ロクスリー君、前の戦闘では大活躍だったから、
何か、急に、戦闘センス的な何かに目覚めたのかもだし、
これから、私たちの
と、セリアも喜びの声を上げる。
「うんうん!
ユリンちゃんも、ホント、今は順調だと思うよ!
あ~あ。後は、またバカな小物の
私たちにお
と、ユリンが
ソルファージュにアラートが鳴り響く!
「どうした⁉ セリア⁉」
と、バーダックがセリアに状況を聞く!
「前方に機体反応! こ…コレは…!
レッドバイソンの機体反応の模様です!
どうも、周囲で
他のどこかの流しの
こちらには、まだ気づいてない模様です!」
と、状況報告をするセリア。
「リーダー! コレは!」
と、ニシシと笑顔を作るユリンに。
「ああ! カモがネギ
と、ミケもニタリ顔になってから!
「
セリア、
ラーゼンレーヴェで斬り込んで
と、指示を出す。
「了解です!
艦の周辺に機体反応…!
レッドバイソンの機体反応の模様…!
と、セリアが
「では、ボクたちも出撃ですね!」
と、マカロニがミケに確認する中、
「いや、相手は、あの
まずは、ロクスリー君に救護室から出て貰う。」
と、ミケが宣言する!
「え? どういう事、リーダー?
ロクスリー君に救護室から出て貰う?」
と、ハテナでいっぱいになるユリンに、
「もうフェアタイディゲンも無くなってるし、
あの程度のレベルの
またフェアタイディゲンくらいのレベルの
手に入れれたとも考えられんしな。
どう戦ってもうちらが負けるとは思えん。
シュタイガーンバオアーは依頼品やから、
あんまし傷つけたくないとこでもあるけど、
余裕で勝てる相手のアイツらやったら、
丁度良い機会やし、
ロクスリー君が前回に見せてくれた超絶的なパイロット能力が、
ホンマもんか見極めさせて貰うって事や!」
と、ユリンに答えるミケ。
「なるほど~!
確かに、あんなザコたちが、
また
あんな奴らだったら、ユリンちゃんたちなら楽勝だもんね!
いざとなったら、私たちがやっつけちゃえば良いんだし、
ロクスリー君が本当にパワーアップしたか見るには良い機会だよね!」
と、ほころぶユリン。
「ゲズ
ホントに、何か特殊な何かがあって、
シュタイガーンバオアーやったら化けるのかも、
詳しく知りたいところやしな!」
と、答えつつ、
「それに、ロクスリー君とケビンで共闘すれば、
少しはケビンの気も晴れるかもやしね!」
と、細かい気づかいを見せるミケ。
「となると、ボクたちも出た方が早くカタが着くでしょうけど、ここは?」
と、聞くマカロニに、
「ああ、まずはいつでも出れる様に
あとは、ケビンに先陣切って貰って、ロクスリー君の腕を見せて貰う!
二人だけで戦った方が、ケビンの
よし、ユリン、救護室に行って、ロクスリー君を
うちらも
と、ミケが言いかけた途中で、ソルファージュのブリッジに
「しゅ…シュタイガーンバオアー⁉」
何と、ソルファージュから、
ラーゼンレーヴェではなく、シュタイガーンバオアーが出撃した⁉
「ケビン⁉ 何やっとんねん⁉」
驚きの中、吠えるミケ!
「いま、ケビンとの通信、開きます!」
と、セリアがシュタイガーンバオアーとの通信回線を開く!
「コラ、ケビン! 何やっとんねん⁉
オマエには、その子は扱えんってシミュレーターで分かっとるやろうが!
痛い目、
と、怒鳴り込むミケに、
「イヤです! いくら
と、
「今も、その機体にロクスリーを乗せて出そうかと話してたとこではあるが、
その機体は、依頼品なんだぞ?
その機体にスペシャルな何かがありそうなロクスリーを、
実践的な試乗として乗せるくらいならプラスにもなるかもだが、
ミケたちと同じでマイナスの結果が出てるオマエが乗っても、
新たなマイナスしか出んだろう事は、オマエでも想像がつくだろう?
無駄に依頼品を傷めん為にも、直ぐに
と、冷静に告げるバーダックにも、
「イヤです…艦長…ッ!
ロクスリーが……!
あのクズ野郎がスペシャルなんて…!
そんなはずないんだ…!
アイツが特別なんじゃない…!
この機体が特別なだけなんだ…!
オレは…アイツがスペシャルなんじゃなく…ただのクズだって…!
証明してみせるんだ…!」
と、怒鳴り付け、レッドバイソンたちに向かって行く!
「ケビン⁉」
ミケが叫ぶも、通信は繋がったままのはずだが、
ケビンからの返答はもう無い!
「あっちゃ~‼ ケビンったら頭に血が上り過ぎ‼」
と、
「マズいですね。
シュタイガーンバオアーへのミケさんの搭乗時の報告と、
ボクたちのシミュレータデータを
直ぐに追いかけて援護を……」
と、
「…良い……。
ここはケビンのやらせたい様にやらす…!」
と、ミケが宣言する⁉
「な…ナニ言ってるのリーダー…ッ⁉」
と
「このままでは…ケビンがやられるのは目に見えてますよ…ッ⁉」
と、マカロニも驚きの声を上げるが、
「コレは、ホンマに良い機会かもしれん。
ユリン、ロクスリー君を
うちらも
ただし、うちらは
ケビンには敢えて、やられて来て貰う!」
と、その場の全員が
『ハァーーーッ⁉』
目が点の、その場の全員に、
「説明は追々する!
ユリン、とにかく頼む!
マカロニ、うちと一緒に
と、テキパキと指示を出すミケ!
「何か深い考えがあるんですね。
了解です! とにかく
と、ミケの意図は謎のままだが指示に従うマカロニと、
「もう! リーダーは言い出したら聞かないんだから!
良く分かんないけど、とにかくロクスリー君を連れて行くからね!」
と、行動し出すユリン。
「ソルファージュは、今の位置をキープ。
艦戦ができん今のソルファージュを相手近くに
と、
「了解だ。何か、やる事があるんだな?
とにかく、頼むぞ!」
と、告げるバーダックに、
「OKや、任された!」
と、答えつつ、
「行くで、マカロニ!」
マカロニと
そして、その混迷の状態の中。
「り…リーダー⁉ 何か…コッチに機体が
と、レッドバイソンの部下の一人が、
ここら辺で襲って奪ったのであろう
ゾンドなどの
前回、トロイメンカッツェにボッコボコにされ、
せっかく乗っていた
一般的な
「な…ナニッ⁉ まさか…またアヴァドンたちが来たワケじゃねぇよな⁉」
と、
「いえ、
アヴァドンとこで使ってた機体たちとは違うみたいですぜ?」
「それに、アヴァドンとこだったら、
まず出て来るのは
他の
見た感じ、見た事も無い様な機体なので、
逆に、それが
と、ジャドのゲズの様に、ガトナスやザヌスなどすらでもなく、
ゲズやジーナに乗った部下たちが次々と告げる。
そこに、
「そこの
と、ケビンのシュタイガーンバオアーが迫って来る!
「あ…あの声は…ッ⁉
や…やっぱし…アヴァドンとこの奴じゃねぇか…ッ⁉
ど…どうすんだよ…テメェら…ッ⁉」
と、
「ど…どど…どうするったってリーダー…ッ⁉」
と、
「
と、
「ひ…ヒィーーー…ッ⁉」
と、
だが…⁉
「クッ…気分が悪りぃ……⁉
と、放った垂直ミサイルが、全て、明後日の方向に空を切る⁉
「ハァ…ッ⁉」
「な…何だアイツ…⁉」
と、
「クッ…だけど……なぁ…ッ‼」
と、レーザーライフルを構え、射出するケビン‼
「ウヒ…ッ?!」
と、
ビームも…
「でも…ッ‼
でもだ…ッ‼」
と、
だが…‼
「こ…コイツ…弱いぞ…?」
と、ジャドの
「それに…周辺に機体反応無しですぜ…?
コイツ……何か…この機体に慣れてなくて…、
その
アヴァドンたちは気付いてないとか…、
じゃないですか…リーダー…?」
と、部下たちも目を輝かせ始める!
「きっと、そうだぜ‼ ラッキー‼
その上で、
よし、アヴァドンたちに気付かれねぇうちに、
コイツを仕留めて、この
と、指示を出すジャド!
「了解でさぁ! リーダー!」
と、部下たちがレーザーライフルやバズーカで、
シュタイガーバオアーを
「クッ……!
こ…この程度…!」
何とかその
「クソォ…ッ⁉
頭が重い…ッ⁉
う…上手く動かせねぇ…ッ⁉」
と、
「何だコイツ…⁉
ただの
「コイツ…⁉
適当にミサイルでも一斉に撃つだけで、
ヤれるんじゃねぇの…⁉」
と、部下たちが一斉にミサイルを撃ち始める…‼
「クゥゥゥ…⁉」
何とか
「クッ…⁉
連続で放たれるミサイルに対し、
何発かが、モロに
「クソッ…‼
だけど…ピンチになったら…‼
この機体はスペシャルになるはずなんだ…‼
ロクスリーが…‼
あのクズがスペシャルなんじゃないはずなんだ…‼
そろそろ…‼ そろそろのはずなんだ…ッ‼」
と、
レーザーライフルを
だが…‼
「やっぱし明後日の方向に飛ぶぜ…アイツ…‼」
「ハハハ‼
と、
「ヘヘヘ…ッ! ホント…
よし‼
コイツを
テメェら‼
このド下手パイロットが
コイツを
と、ジャドが、
その頃…。
「ちょ…ミケさん…⁉
しゅ…シュタイガーンバオアー…ボロボロじゃないですか…⁉
アレ…ケビンさんが乗ってるんスか…⁉
何でオイラなんか呼ぶまで出撃してないんスか…⁉」
と、急に、ユリンに連れられて
「そうだよ‼
何か思う所があるって言ってたけど、
コレはヤバ過ぎるよリーダー‼」
と、オイラを連れてきたはずのユリンさんもミケさんに
「あのレッドバイソンは、うちらが戦った中でも
やから、その
ケビンはボコられるってのを体験させたかった。」
と、告げるミケさん。
「それとや、もし、シュタイガーンバオアーに乗るのがロクスリー君や無く、
ケビンでも、実戦でピンチになったら強くなる何かがあるのかも知りたかった。
クライアントのアイツからの指示である、
シュタイガーンバオアーの
で、いま、結果が分かったとこや。」
と、
「で…でも…だったら…早く皆さんで出撃して…‼」
と、ミケさんに食ってかかるオイラに‼
「やから、次は、ロクスリー君に出撃して
と、
「しゅ…出撃するったって…⁉
ゲズ
シュタイガーンバオアーは、ケビンさんで出撃中で、
今、まさにボッコボコなんスよ…⁉」
と、目を丸くして疑問を投げるオイラ‼
「そうですよ…ミケさん…⁉
この状態でロクスリー君に…、
いったい…どう出撃しろと言うんですか…⁉」
と、マカロニさんも詰め寄るが、
「ロクスリー君には…ラーゼンレーヴェで出て
と、目を丸くするどころか、
目を疑うばかりの指示を出すミケさん…ッ?!
『エエェェェェェーーー…ッ⁉』
目が点になるオイラたちに、
「レッドバイソンは、うちらが戦った中で、一番弱い相手や!
やったら、これ程の機会は無い!
つまり、前回のシュメル戦の時の、あの凄まじいロクスリー君の動き、
それが、ロクスリー君が乗ったんがシュタイガーンバオアーやから、
ロクスリー君がスペシャルに
ロクスリー君が
確かめれる絶好のチャンスや言う事や‼
その上で、もし単にスペシャルになったんでも、
そうでなかった場合でも、ラーゼンレーヴェでアカン結果が出た場合は、
今の頭に血が上ったケビンでも、きっと納得が行くやろう…ッ‼
つまり、どう転んでも、うちらにプラスになるって事や…‼」
と、
「ふ…ふへぇーー…ッ⁉」
と息を吐くオイラ。
「なるほど…‼
とマカロニさんも
「リーダーはコレだから…敵にだけは回したくないなぁ…ホント…‼」
と、ユリンさんも、目を丸くしつつ
「その上で、ラーゼンレーヴェでピンチに成った時に、
ロクスリー君がスペシャルになるかも見たいから、
と、オイラへのラーゼンレーヴェ
「そ…そいう事なら…‼
了解っス‼ ミケさん‼」
と、
「
と、
『了解です‼ マスター‼』
と、
「とにかく、出撃したら、やりたい様にやったらええ!
けど、その
そしたら、アカン結果になっても、ケビンも納得するはずや!」
と、助言をくれるミケさん‼
「了解っス‼」
と、答えるオイラに、
『マスター…! チューニング…完了です…‼』
と、
「よし、
と、ハンガーに乗るオイラに、
「
ハッチオープン! 進路クリアー!
ラーゼンレーヴェ‼ 出撃どうぞ‼」
と、セリアさんが
「ロック=ロクスリー…‼
ラーゼンレーヴェ…行きます…ッ‼」
と、
「オラァ…ッ‼」
と、レッドバイソンの部下たちがシュタイガーンバオアーを囲み、
頭部や腹部を、ボッコボコに殴り続ける…!
「クッ…こ…こんな…ッ⁉
ピンチになったのに…‼
何で…スペシャルにならねぇ…ッ⁉
やっぱり…ロクスリーがスペシャルだって…認めろってのか…⁉
クッ…クソがぁ……ッ‼」
ただボコられるだけのシュタイガーンバオアー内のケビンさんが、
「り…リーダー…⁉
な…何か…スゲェ勢いで…、
1機…
と、部下の一人が告げ、
「あ…アレは…⁉
ら…ラーゼンレーヴェ…ッ⁉」
と、
そこに…‼
「ケビンさんから
この機体で…
と、ガトリングを
なんだけど…ッ⁉
「な…何だ…?」
「コイツも…外しまくりだぞ…?」
オイラの
ことごとく、レッドバイソンたちから、
しかも…ッ⁉
「な…何やってんだ…ロクスリー…ッ⁉」
一部のガトリングやミサイルが、
ケビンさんのシュタイガーンバオアーに当たって…ッ⁉
「クッ…なんだ…⁉
シュタイガーンバオアーに当たったミサイルの
逆に、シュタイガーンバオアーを
目くらましになり、その
「や…やった‼ 全部、ただの偶然だけど…‼」
と、
「な…何だ⁉ 今日は、ラーゼンレーヴェもオカシイぞ⁉」
「リーダー! これ…コイツもやれんじゃないですか⁉」
「だなぁ! だなぁ!
よし、コイツら2機共! アヴァドンたちが出る前にボコって
と、シュタイガーンバオアーを逃しつつも、
オイラが動かすラーゼンレーヴェのダメな動きに、
「アアァァァ…⁉ く…来る…⁉」
ジャドたちがオイラたちのラーゼンレーヴェとシュタイガーンバオアーに、
何とか、バルカンやガトリングで防ごうとするも、かなりの数が
「グゥ…‼ クソガァァァァーーー…ッ‼」
ケビンさんのシュタイガーンバオアーも、
バルカンやハンドアックスで
アッチも、かなりの
「こ…こうなったら…
と、
その予想外の反動の重さに、目の前の地面に
「クッ…⁉ 目くらましか…⁉」
と、
「じゃ…じゃあ…もっとダメ
アリーエルスラスター…‼
その
と、
アリーエルスラスターを起動するも…ッ‼
「って…うわ…ッ‼ アアァァァァーーー…ッ⁉」
アリーエルスラスターの加速に付いて行けず、
そのまま、目の前の抉られた地面に
オサフネが、すっぽ抜けて、そのまま前に転がり倒れてしまった…ッ⁉
ブンっとオサフネが飛び、
その前に
オサフネが、その前の地面に、レーザーが消え、転がり落ちた…ッ⁉
その最中にも、ケビンさんのシュタイガーンバオアーの、
レーザーライフルや、
それらも尽く、明後日の方向に流れてしまう…ッ⁉
「テメェら…‼
ド下手たちのクセに、よくもコッチに損害を出してくれたな…ッ‼」
「野郎共、ミサイルだけじゃなく、バズーカとライフルも撃ってやれ!
もっと
と、ジャドが最悪の命令を出す…‼
オイラもケビンさんも、
バルカンなどで撃ち落とそうとするも、ほぼ撃ち落とせなくて…⁉
「アアァァァァァーーー…ッ⁉」
「グゥ…‼ クウゥゥ…‼」
ラーゼンレーヴェもシュタイガーンバオアーも、
こ…これが…
「テメェ…‼ ロクスリー…ッ‼
何やってんだよ…テメェは…⁉
オレはシュタイガーンバオアーなのに…コレなのに…‼
だったら、オマエが本当にスペシャルだって、
認めねぇと行けねぇはずなのに…何やってんだ…⁉
オマエが…スペシャルだって…‼
オレは…‼ オレはーーー…ッ‼
認めねぇと行けねぇってのにーーー…ッ‼」
と、ケビンさんが
「ケ…ケビンさん…ッ‼
クッ…少し先に林があります…‼
そこに隠れて
その
オイラがスペシャルかなんて、今は良いんすよッ‼
とにかく、この場を何とかするんです‼
オイラだけじゃ無理かもだけど…‼
ケビンさんとなら…きっと…ッ‼」
と、ケビンさんに指示を出すオイラ…‼
「クッ……じゃあ…‼
何とか…‼
何とかするぞ…ッ‼」
と、ケビンさんも
「何をゴチャゴチャ言ってやがる…ッ!」
と、ジャドたちレッドバイソンが、
それらを、
「クッ…クソガァァァァーー…ッ‼」
「アアァァァーーー…ッ‼」
ほぼほぼ、
その
「コラ…ッ‼ そこのレッドバイソンたち…ッ‼」
と、
ミケさんのタイニーダンサーたちが駆け付けてくれる…‼
「ゲッ……あ……アヴァドン…ッ‼」
と、ジャドが青ざめたが、その後、直ぐに‼
「野郎共、そこの2機のド
レーザーブレードやレーザーアックスを突き付けてやれ‼
人質にしてやるんだ…ッ‼」
と、命令して来る…ッ⁉
「アアアァァァーーー…ッ‼」
「クソ…‼ クソ…ッ‼ クソ…ッッ‼」
と、バルカンなどで
そんな近距離の攻撃すら当たらず、
ほぼ、
「チッ…‼」
「こ…コレ…⁉ ど…どうするのリーダー…⁉」
「マズいです…! マズいですよ…⁉」
と、コチラに向かう動きが止まる、ミケさんたち!
「へ…へッ…へッ…!
流石のアヴァドンも、お仲間は見捨てられねぇってか?
魔王のクセに…お仲間想いなこって…!」
と、オイラのラーゼンレーヴェと、
ケビンさんのシュタイガーンバオアーを、
そのオイラたちの
「よし‼ アヴァドンたち…‼
テメェら‼ そのご自慢の
その後に、オレらが大事に扱ってやるからよぉ…‼」
と、
「アアアアァァァーーー…ッ‼」
と、叫ぶしかできないオイラ!
「クッ…クソがァァァァーーーッ‼
オレが…オレのせいで…‼
オレの…‼ オレのォォォーーー…ッ‼」
と、
しかし…その絶望の
「ジャド……よう考えや…?
もし…そのまま…ケビンたちを本当に殺したら…。
本当の地獄を見るんは…オマエたちやと…。
想像が
本当にオマエたちがアホで…。
仮に本当に…そんなアホな事をしたら…。
魔王と呼ばれる…うちの本当の恐ろしさを…。
オマエたちは…その身に…たっぷり
それが…分からん程……オマエらはアホなんか…?」
と、逆に、
「クッ……あ……アヴァドン…ッ‼」
ミケさんの、いきなりの
「クソが…ッ‼ どうせやられるなら…‼
1機でも2機でも…
と、目を
ケビンさんのシュタイガーンバオアーのコックピット部分に、
レーザーブレードを突き付けるジャド…ッ⁉
「あ…
と、ケビンさんが
「け…ケビン…ッ⁉
こ…このドアホがァァァーーー…ッ‼
マカロニィィーーー…ッ‼」
と、ミケさんが
タイニーダンサーの
「グ…ッ⁉」
ジャドのゲズの
「どうせ地獄に落とされるなら…ッ‼
せめてコイツも
と、オイラのラーゼンレーヴェのコックピット部分にも、
ジャドのゲズのレーザーブレードが…ッ⁉
「思い出した…。死ぬって…こんなに痛いんだ……。」
圧倒的な痛みが
皮膚が溶ける痛み。
骨が溶け落ちる痛み。
眼球が焼け
全身が痛覚の神経になった様に痛みだけを
そして、急激な
そこで
一瞬、世界が一点に集約される様な妙な感覚を覚えた。
ボヤけた視界が、徐々に
「クソが…ッ‼ どうせやられるなら…‼
1機でも2機でも…
と、目を
こ…ここからなの……ッッ⁉
こんなのワンアクションくらいしか…ッ⁉
「こ…コレか…ッ⁉」
と、何とかワンアクションで、
バルカンを
「チッ……‼ テメェから殺されてぇか…ッ⁉」
と、ジャドのゲズのレーザーブレードが…ッ⁉
「思い出した…。死ぬって…こんなに痛いんだ……。」
圧倒的な痛みが
皮膚が溶ける痛み。
骨が溶け落ちる痛み。
眼球が焼け
全身が痛覚の神経になった様に痛みだけを
そして、急激な
そこで
一瞬、世界が一点に集約される様な妙な感覚を覚えた。
ボヤけた視界が、徐々に
「クソが…ッ‼ どうせやられるなら…‼
1機でも2機でも…
と、目を
また…こ…ここからなの……ッッ⁉
ほ…他の…ワンアクション…ッ⁉
他に取れるワンアクションって言ったら…ッ⁉
こ…コレなのか…ッ⁉
その瞬間、
ラーゼンレーヴェのアリーエルスラスターが発動し、
後は、横で
「クッ…⁉」
急な
シュタイガーンバオアーに正面からぶつかり、
オイラとケビンさんは、
「なァァァーーーー…ッ⁉」
「よし! ようやった! ロクスリー君!
ユリン! マカロニ! 行くで…ッ‼」
と、ミケさんたちがこっちの方に向かって来る‼
その最中…ッ‼
「ケビンさん! ケビンさん! ミケさんたちが来てくれました!」
と、叫ぶオイラに、
「クゥーー……ッ‼
オレは…オレは…ッ‼
と、
その
「ケビンさん! ラーゼンレーヴェに‼
ラーゼンレーヴェに乗って下さい‼」
と、オイラは、思わず叫んでしまった‼
「ラーゼンレーヴェ…に…⁉」
と、クシャクシャに涙しつつ、聞き返すケビンさん。
「そうです!
オイラがシュタイガーンバオアーに乗ってどうなるかは出たとこ勝負っスけど!
ラーゼンレーヴェになら…!
ラーゼンレーヴェに乗ったのなら…!
ケビンさんは何処までも行けるんス…ッ‼
イヤ…! ラーゼンレーヴェじゃないとダメなんだ…ッ‼
ケビンさんには…‼ ケビンさんらしく…ッ‼
いつも通り…‼ がむしゃらに…‼
ラーゼンレーヴェで戦って欲しいんス…ッ‼」
と、
「ろ…ロクスリー……。」
と…ケビンさんは…
「…分かった…! ハッチ空けろ…!
で…手をシュタイガーンバオアーのコックピットに伝わせろ…!」
と、指示し、
その通りにし、
シュタイガーンバオアーのハッチの前に向かったオイラを、
ハッチを空け、目の前にしたケビンさんが、
「右手を上げろ!」
と、言い、オイラがそれに従うと、
「
と、ハイタッチをしてくれた…‼
「ハイっス……ッ‼」
と、
お互いに、乗るべき機体を
「
と、いつも通り、
「行くぜ…ッ‼ アリーエルスラスター…ッ‼」
と、ケビンさんのラーゼンレーヴェが、
アリーエルスラスターの加速を掛ける‼
『マスター…チューニング完了…!
シュタイガーンバオアー……
いえ…!
と、告げる
「あ…また…操縦しなくても思った通りに動く上に…、
いきなりなのに…周囲の状況が……もっと…見える……ッ⁉」
林に
アリーエルスラスターを起動したラーゼンレーヴェ程じゃないけど、
オイラもシュタイガーンバオアーを
「グッ…‼ こう高速で空を飛ばれたら…ッ⁉」
と、レッドバイソンたちがタイニーダンサーたちに苦戦している中…‼
「退け…オラァ……ッ‼」
と…ラーゼンレーヴェが、レッドバイソンの中の1機の顔面を蹴っ飛ばす‼
「ヒッ…ヒィィーーー…ッ⁉」
「ケビン! って事は…⁉」
と、ユリンさんが
「今のオイラのシュタイガーンバオアーは…ッ‼
多分……痛いぞォォォーーー……ッ‼」
と、
それらが
ミサイルをぶち
その
「ロクスリー君も…ッ‼」
と、マカロニさんがランチャーで1機のジーナの左足を
こちらを確認し、
「よし! 色々、計算外やったけど、コレは行ける!
うちらに
と、ミケさんも目を輝かし、
応戦でバズーカを撃とうとするゲズの、武器を
「ドゥラッ‼」
アリーエルスラスターを吹かせつつ、
相手のバズーカやミサイル
レーザーを
でも、後で機体を奪う事を考えてかバルカンで
これまた
どんどんレッドバイソンたちを押し込めるラーゼンレーヴェを参考に‼
「なら! オイラも! 今のオイラなら‼」
ライフルとハンドアックス
相手たちの回避行動をとる場所が、『もっと見える』為、
回避地点に移動したレッドバイソンたちの
左右のジャブから
その近くの相手にも、左正面の
バックステップで距離を取ってから、
「ヘッ…やっぱしスペシャルなんじゃねぇか! ロクスリー‼」
と、レッドバイソンたちへの
「ケビンさんこそ!
シュタイガーンバオアーみたいな変な機体に頼らなくたって!
やっぱし、ケビンさんは、ラーゼンレーヴェなら!
オイラなんかより、スペシャルっスよ…ッ‼」
と、こちらも、拳と蹴りの
「うちらも負けてられん!」
と、タイニーダンサーが空中からの
「このユリンちゃんっていう、ヒロインの出番も押してるんだから!」
と、レーザーライフルを
エンジェルシードが
「相手の機体の
と、マカロニさんのフェストゥングも、
ユリンさんに
レッドバイソンのゲズの
「こ……こんなのが……ッ⁉」
「ヒッ……ヒィーーー…ッ⁉」
トロイメンカッツェ
レッドバイソンたちも
「それがねぇ…‼」
と、ユリンさんのエンジェルシードが、
そのスーパー
「アナタたち程度の攻撃は…ボクたちには…ほぼほぼ無力なのですよ…ッ‼」
と、フェストウングの
「ってワケさ…ッ‼」
と、
レーザーライフルをアリーエルスラスターの超高速で、
超回避するラーゼンレーヴェに…!
「そうっスよ…ッ‼ 今のオイラなら…ッ‼」
と、『もっと見える』、この何かで…‼
相手の攻撃の
バルカンで実弾たちを
レーザーライフルを、レーザーライフルで
反撃で
「
と、
高速でジャドのゲズに近づき、ジャドの
タイニーダンサーのトライバレルを
「ヒッ…ヒィィィ……ッ‼
す…すみませんでしたァァァァァーーー…ッ‼
お…お助け…ッ‼
い…命ばかりは…お助けをォォォォォーーー……ッ‼」
と、両手を上げた
「まあ、今日は、色々と、計算外ではあったんやけど、
ホンマ、良い収穫やった…。
やから…許したる…。
命は取らんで置いてやる…。」
と
「ハ……ハハァァァァ…ッ‼
あ…ありがとうござ……、」
と、ジャドが言い終わる前に。
「やから…オマエらは…直ぐに…全員…機体を捨てて…、
オマエたちの機体も
優しいやろ…? うちは…?」
と、
こ…この人だけは…敵に回したくない……。
そう…オイラも
「ヒッ…ヒィィィーーー……⁉
りょ…了解……しましたァァァーーー…ッ‼」
と、ジャドたちレッドバイソンたちが、
全員、機体を乗り捨て、
「リーダー。皆さん。
ソルファージュのレーダーで確認したところ、
レッドバイソンたちとみられる人員たちが
去って行った
と、セリアさんが通信を入れてくれる。
「わ~いッ‼ トロイメンカッツェ‼ 大勝利~ッ‼」
と、ユリンさんが
その中…。
「
と、ミケさんを見つめ、
「オレ…。オレ…ッ‼」
と、
そのケビンさんに、
「良い…。良いんやで…。
人って言うのはな…。
間違う事があるからこそ…もっと成長して…、
もっと優しくなれるんや…。」
と、ミケさんが、
「
と、
「良いんや…。良いんやで…。」
と、再度、ケビンさんをなだめるミケさん…。
「オレ…! オレ……‼
と、
そして、そこから数分の間、ケビンさんは泣き崩れてから、
「ロクスリー……。
すまなかった……。
オレ……
だから…オレ…。
すまねぇ…。
すまなかった…ロクスリー…ッ‼」
と、オイラにも向いて、優しい涙を、
ケビンさんは流してくれる…。
「良いんス…。
良いんスよ…ケビンさん…。
だからコレからは…また…。
また…オイラを……兄弟にして下さい…。
ケビンさん…‼」
と、オイラの
「ああ…。
ああ……!
あいよ……兄弟…ッ‼」
と、二人で、
モニター
「良かったな…。
ケビン…。
ロクスリー君…。」
と、ミケさんが目を細め、
「ホント、良かったよ…。」
「ええ…。」
と、ユリンさんとマカロニさんも喜んでくれる…。
「よし! 湿っぽいのは、このくらいで!
と、
『ハイ…ッ‼』
と、
天国の父さん母さん……。
オイラ…また…兄弟に……
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