転生したらヘビだったの？！ ～可愛いチート子供たちと一緒に魔王を目指すよ！～

第７話 神滅の月十六日・生と死の意味 ②

　我が必死なスピードでバンパイアたちの生息地に這っている。しかし、既に遅くなてしまった。

「そうな！！　ひどい！！」

　洞窟の外に、死屍累々としている。レッドコウモリたちの翼が全部斬られてしまった。山ほどの翼と体が積み重ねて、焼けられていた。

　バンパイアたちが首と四肢が切られてしまった。バラバラな体と四肢でタワーを立てっていた。周りにまだ溶けてない氷の槍が突き刺さってしまう。

　この残忍な場面を見て、顔色が青ざめてしまった。血の地獄よりも残虐な光景だった！

　クラウスさんとあのハイバンパイアたちは？　周りに彼らの姿がいなかった。

　また洞窟の中にいるの？　中には火の光が閃いている。　中にも焼けられたのか！？

　まだ生存者がいるかもしれない。早く中へ！

　燃えている火の中に這って、炎耐性により焼けられないはず、心の中に焼けられるような痛みを感じていた。

「嘘！　これは！」

　四人のハイバンパイアの死体が銀色の矢で壁に打ち付けてしまった。四人の目が前に睨んでしまう。

　クラウスさんはどこなの？　周りが彼の姿が見えなかった。

「は……は……」

　隣に倒れた岩の下から彼のうめき声が聞こえてきた。

「クラウスさん！！　しっかりして！　今すぐ助ける！　念力（サイコキネシス）！」

　念力（サイコキネシス）で岩を傍に移動していた。血の海に倒れたクラウスさんの姿が現れていた。

「クラウスさん！　目を覚ませ！　しっかりしてくれよ！！」

　彼がゆっくりと目を開き、口から震える声を出した。

「す、すまんな。約束したアドバイスはもう君に与えなくなった……」

「そういうことは話さないでくれ！　もうすぐ！　もうすぐ直すよ！！　クラウスさんは死なないよ！！」

　彼の顔に微笑みが浮かんで、優しくて我の顔を撫でている。

「一人でも頑張ってね……　そして……　命の真諦を探して……　く……　れ……」

「クラウスさん！！！　イヤだ！！！　死なないで！！！　わああああああああああああああああ！！！」

　彼の目を永遠に閉じてしまった。彼の顔を見て、この世界に生まれるから初めての涙が流れ、大声で泣き叫んでいた。

　…………

「ね！　クラウスさん！　転生のこと信じるか？」

　彼の遺体を見て、口から震える声を出していた。

「我ね。かつての転生を司る女神だから……　クラウスさんの魂が……　我に預けてもいいか？」

「必ず……　必ずあなたを生き返させる！　魂喰い！！！」

　クラウスさんの体が光の玉に変わった。それを緩めて両手に載せて、胸に押し込んでいた。

　その後、外の魔物たちの遺体が全部元の姿に戻していた。せめて、生きる時のように、眠ってくれ！

『命の真諦』は何？　これはクラウスさん最後の言葉だった。その意味が分からなかった。

　でも、人間の残忍さをはっきりと理解していた。それは、弱肉強食ではなく、ただ楽しみのため、あんな残虐な手段で魔物を殺してしまう。それは、本当にこの世界に存在すべきモノなのか？

　……

「マップ探索！上がる階段！」

【上がる階段：６時間方向５キロメートル】

　クラウスさん、我が続けて上に行くよ。そして、外の世界で『命の真諦』を探すよ！

　我はもう大丈夫よ。あなたと一緒だから！！

　…………

「毒音波（ポイズンサウンドウェーブ）！」

　紫色の気刃がゴブリンロードたち飛び出していて、一撃で十数体の魔物を切っていた。

【EXP1400を獲得しました。種族レベルが４に上がりました】

「元々殺すつもりはないのに、お前らが我を襲ったせいだ！」

　三階に上がった後、厄介な敵が現れてしまった。『ゴブリンロード』という身長が2メートル以上、全身がキモイ緑色な魔物だった。

　奴らが次々と我を襲っていた。一応サポートシステムでデータを確認していたが。何と、性欲本能に従って、種族にメスがいないため、異種族も襲って、強制的に性行為する魔物だった。

　でもよ、我はラミアーだよ！！　ヘビよ！！　生物学的に無理よ！！　あのエロ魔物たちは頭がないの？　そんなこと、できるわけがないだろう！！

　まったく！　せっかく勝手に殺すことをしないと決心した。なんでこんな厄介な魔物が次々と現れたのよ！！

　マップ探索でゴブリンロードを避け、安全の道を探そう！

「マップ探索！」

【周囲の魔物：５時間方向1.5キロメートル、ゴブリンロード20体。6時間方向2キロメートル、ゴブリンロード6体、ゴブリンアーチャー3体。……】

　上に上がる階段の5時間の方向よね。なら6時間の方向に遠回りしよう！　できれだけ、殺すことを避けたいね。何しろ、それは奴らの本能だからな。

　周りを見回し、慎重に前へ這っている。

　早く上に上がりたいよ。あんな魔物に触られても嫌だよ！

【緊急警報！人間族二人接近中！】

　マジ！！　また冒険者なの！！　早く逃げないと、またやられるよ！　

　マップで冒険者たちの場所を確かめよう。位置が分かるなら、遠回りで避けるよ！！

　アレ？　その場所は、ゴブリンロードのいる場所じゃないの？　もしかして、冒険者がゴブリンロードと戦っているの？　ならば、このチャンスに乗って、一気に階段まで這おう！

「助けて……　助けてください！！」

　これは、女性の泣いて頼み込む声だ！　まさか！

　岩の後ろに隠して、頭を外に少し突き出している。

　う、嘘！　あそこに、二人の女性がゴブリンロードたちに侵されてしまう。

　早く助けないと……　しかし、魔物はただ本能による行動だった。そして、人間の残虐な行為を知ってから、本当に救うべきなのか？

「許して……　誰か助けてください！！！」

　女性の泣いて頼み込む声がもっと凄惨になってしまった。どうするの？　救うか？　見殺しにするか？

　この時、ゴブリンロードが女性を侵ししながら、拳で一人の顔に殴っていた。

　これはもう本能じゃない！！！　虐殺だ！！

「彼女たちを放せ！！！」

　ゴブリンたちが我のことを気付いていた。三匹のゴブリンアーチャーが弓で矢を我に狙い撃っている。

「念力（サイコキネシス）！」

　矢が空中で停まり、回れ右をして、奴らに狙い撃っていた。

「ドッ！」と奴らの胸に突き刺さった。三匹のゴブリンアーチャーが倒れた。

　ゴブリンロードたちがこれを見て、彼女たちを放し、こっちに向かって来る。

「命を虐待する奴。生きる権利がない！　毒音波（ポイズンサウンドウェーブ）！」

　紫色の気刃が目に見えないスピードで六匹の首を切っていた。

「大丈夫か！！　しっかりして！」

　叫びながら、彼女に倒れる場所へ這っている。

　しかし、一人は既に息が止まってしまった。顔はもう傷だらけだった。彼女の乱された服をきちんと整えさせていた。

「しく……　しく……　救いこと……　ありがとうございます！」

「大丈夫か！　怪我はないか？」

　彼女の声を聞き、すぐ振り返って後ろに見る。しかし、現実はいつも我の予想以上に展開した。