第一章・生きるため
第1話 神滅の月一日・炎と氷の乱舞
【おはようございます。マスター】
おはよう。もう八時なの? よく眠れていたね!
「グゥー!」
お腹が空いた! 昨日はあれほどのドラゴン肉を食べたのに! 全部魔力になっていたの? ステータスを何度も確かめていたよ。魔力は何? SPと精神力と違うの? サポートシステムの解釈では、魔力は特別のスキルを消耗するものである。
まぁ、今は考えでも無駄だよ。早く獲物を狩ろう!
マップ探索、魔物!
【周囲の魔物:8時間方向150メートル、ネズミ1体、LV1。4時間方向50メートル カエル1体、LV1。マスターの種族ランクを超える魔物について、索敵不能になります】
これだけなの? しょうがない、カエルを狩ろう!
バイパーマムシに進化した後、体の大きさがあんまり変わっていなかった。でも、移動のスピードがかなり速くなっていた。そして、牙が小さくなっている。何故なの? 本当に進化なの?
カエルはもう見つかった。LV1なら、確認の意味もない。我はLV66よ! 直接にやろう!
用意―― スタート!!
全力で前に飛び出した。これ、速すぎない!? 両側の景色が物凄いスピードで後ろに移動している。
「カム!」
【カエルが死亡しました。5EXPを獲得しました】
何よ! スキルがまだ発動しないよ。咬むだけで殺したなの?
肉があんまり食べたくない。内蔵は? 確かに、現実世界が動物の心臓と肝臓作った料理があったよね。 生肉より生臭いにおいが少ないね。でもよ、中身のキモイものを見るための心構えがあんの?
まぁ、放棄しよう。これだけは無理よね。
「グゥー!」
……
じゃねぇよ!! この程度のもの、すぐ慣れて見せる!!
……
もう見たくない! 途中から目を閉じてしまった。口だけで心臓と肝臓を探している。 でも、ちゃんと見つかったよ!!
すぐ食べよう! いただきます!
あぁ! この味! 生肉と比べ、本当に美味しかったよ!!!
ごちそうさま! それじゃ、早く洞窟に帰ろう!
これからはどうしよう? おかしいね、このあたり全部弱い魔物だった。しかし、火竜ムスビールのような超強い魔物はどうしてここにいるの? わけ分からないよ!!
「ドン!ドン」
何! 地面が揺れている。地震なの!!
音がどんどん近づいている。地震じゃなさそうだ。何か魔物の動きのか?
首を外に少し突き出している。あれは! 真っ白な体毛に覆われた巨大なサルだ!!
また索敵不能の魔物か!! 急いて首を引っ込めていた。
良かった。見つかられなかった! お願い、早く行ってくださいよ!
サルの足声がだんだん遠くなってきた。良かった!
勝てないと話言えないけど。粉々に噛み砕かれることは勘弁してよ。
今の状況について考えよう。
ここは物凄い魔物がばかリ、それ以外にはランク1の超弱い魔物であった。前にもマップを確認していた。ここはリグナクス地下大迷宮という超大型ダンジョンだ。そして、ここは、かなり下の階段だった。
つまり、その弱い魔物は、ただのエサだった。もちろん、我もエサだった。
ならば、上に上がるしかない、よね! マップ探索!上がる階段!
【上がる階段:9時間方向37キロメートル】
遠すぎ!! でも、やるしかないよね!!
ほぼ二時間を経過していて、階段がやっと目の前に現していた。
途中は大変よね。全身がサファイアみたい鱗に覆われた緑色のドラゴン。我より数百倍大きいコブラ。そして、三つの首が生え、数十メートル高いヒュドラーも次々と現していた。
幸い、我のスピードが速い。そして、体が小さいため。何度もピンチから逃げられていた。
ちなみに、あのヒュドラーは、他の進化ルードでランク8の超強い化け物だ。でもよ、ずっと化け物みたいな姿のままより、人間に近い姿の方がいいと思うよ!
ようし! 階段の周辺が敵の姿を見なかった。このチャンスで、早く登るよ!
長い! すでに50段以上を登ったのに、また上の階段が見えない。ヘビの体で階段を登ること、超難しいよ! スピードが全然上がらなかったよ!!
200段以上の階段を登った後、やっと地下八階に来ていた。
きゃっ!! 何かが背中に落ちった。
寒!! この寒さは! 雪!! 吹雪が吹いている!! 洞窟の中に、何故雪が降っているの!!?
速くどこに隠さないと! もう遅くなってしまった。全身が極低い温度で凍結されていて、氷像になった。
寒いよ!! そして、体温がどんどん減りつつある。嫌な予感がする。早くHPと状態を確認!!
【ナクラログ864年、神滅の月1日、12:33:26、リグナクス地下大迷宮B8 HP:20 状態:こおり】
やはり! 間もなく死ぬか! 胃酸に溶けられるより、氷像になる死に方が増した!
凍死あと復活、その後、また凍死。無限に死と生き返ることがまた始まった。
【スキル氷耐性LV1 習得しました】
ようし! 思ったように耐性スキルを得た! あとはLVMAXに上がるまで待つだけよ!
…………
【スキル氷耐性LV10に上がりました LVMAXになりました】
やった! HPがもう減らない。 あとは外に出すだけだ!!
……
アレ! 体に覆われた氷が溶けてないよ!! まさが、このまま氷の中に!?
氷を砕けスキルもない!! 落ち着いて、方法を考えよう。
……
もうダメだ!!! そういえば、気のせいかな? 氷がどんどん溶けている。わけが分からないけど、助かった!
何よ!! アレ!
吹雪が急に止んでいた。天井のところに赤い光が閃いていた。そして、火の雨が降り始めた!
う、嘘でしょう!! 痛い!! 熱い!! 死んだ!!!
体が火の雨に焼かれる。一瞬だけ、体が焦げていた。もちろん、瞬間に復活した。
また生と死のサイクル!!! しかし、今回の死に方はひどすぎない!!! もうダメ!
吐きたい!!
もういい! 目を閉じて、耐性スキルを待てばいいよ!
【スキル炎耐性LV1 習得しました】
…………
【スキル炎耐性LV10に上がりました LVMAXになりました】
ようし! もう熱くないよ!! アレ!! また吹雪か!!!
火の雨が止んでいた。その代わりに、吹雪が再びに吹い始めた。でも、今回は全然寒くない。もちろん、体も凍らなかった。
この非常な天気は何なのよ!! 早く階段を探そう! マップ探索!上がる階段!
【上がる階段:3時間方向6キロメートル】
今回は近いね! 我の時速は18キロぐらい。20分だけだ! ようし! 出発!
…………
火の雨と吹雪の繰り返している天気に、我は前へ這っている。こういう光景、誰でも見られるというわけではないよね! 意外に綺麗な景色と思うよ!
「ホウイ――――!」という鳥の鳴き声が響いている。
この声はどこから? あぁ! 上だ!!
上には、全身が燃え上がる炎に包み込む火の鳥が飛んでいる。これがフェニックスなの!!
ま、待て! あそこはまた一羽の鳥がいる。全身が輝いている蒼い水晶のような羽毛に覆われた鳥だ!! 名前は…… 知らないよ!!!
フェニックスが翼を振って、周りに無数なる火の玉が現れていた。火が流星のように、蒼い鳥に飛んで行った。火の雨が降り始めていた。
蒼い鳥がくちばしを開け、白い霧が吐き出した。それを無数な氷の結晶になっていた。フェニックスに飛んで行った。吹雪が吹き始めていた。
……
お前らか!!! この変な天気がただの喧嘩なのか!!!
もういい!! お前らが思う存分に喧嘩しろう!! 我は上の段階に上がるよ!!
…………
また200段以上の階段を登った後、地下七階に来ていた。
臭い!!! 何よ!! この肉が腐った臭い!!
ここは!! 地獄なのか!!?
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