核によって荒廃した世界を宛てなく旅する魔女エレネスティネ。通称エレナ。彼女の行く先で出会う人を持ち前のお節介で救ってしまう。本当はとても強い魔女なのに強さに頼らず。傷つくことも恐れず人の身も心も救うその姿には関心させられます。この荒廃した世界で生きる独特な世界観。エレネスティネの口調と相まって癖になります。今後もお節介ながらも底抜けにお人好しなこの魔女は色んな人を救っていくんだろうなって期待させてくれるます。
本作は一度核兵器により滅びた世界を舞台として、絶大な魔法の力を誇る少女と旅先で出会う人々との交流を描いた物語です。ほとんどが主人公の独白に近い形で展開されており、終末の世界観とともに内面にダークさを孕みながらも、軽快で飄々としたその姿に胸が踊ります。