声に出すな
ナツメ
声に出すな
この文章を、間違っても音読しないでくださいね。
目で見る分には大丈夫なんです。
頭の中で読んでる分には。
でもね。
声に出すと、まずいんですよ。
来るんです。
……バカな友人がいまして、そいつが読んじゃったんですよ、でかい声で。
やめろって言ったんですけど、そんなの信じないって。
死んではいませんよ。生きてます。
でも、もう会えないし、会ったところで意思の疎通はできない。
いいですか。
これからの人生で、次の言葉だけは、絶対に口にしないでくださいよ。
ねがみやさまが しんをぬがうぞ
――絶対に、絶対に声に出してはいけませんよ。
絶対に。
声に出すな ナツメ @frogfrogfrosch
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
虚日記/ナツメ
★50 エッセイ・ノンフィクション 完結済 30話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます