洞窟探索そして・・・

 入ってもずっと、暗くて生命感は全くない こんな場所に薬草が生えてるんだろうか?


 しかも、並行ではない、下にくだる坂道だ。


「なぁ、ホントにあるんだろうな薬草なんてあるのか?ずっと降りてるみたいだけど・・・」


「そんなに簡単に見つかる所にあるなんて、あるわけないだよ!ここは平和な森だよ その辺は、採りつくされてるよ」

 少し、言葉が荒げてきたようだ。


「フムフム、なら付き合おう、さ!ミィ行こうか」


「うん」


 ずっと進んでいると、広い広場に出た。


「ここだよ!」


 そこには何もない、いやな予感が当たったようだ・・・


「いい子だ!ミランカ、今回の獲物はこいつ等か?」

 陰に隠れていくノーモ・・・いやミランカ。

 そこには、人間10人以上立っていた、薄汚い格好の山賊なのかな?


「もぅ、いいだろ!そろそろ開放してくれないか、十分役に立ったはずだ、そろそろ家族を、特に病気の妹を開放して会わせて!!!!」

 ふむふむ、家族を人質にされたか・・・うん、もう殺されてるな。


「ぎゃははは!!まだまだ終わらない、もうお前は俺たちの仲間だ!もう、にげられないぞ、手伝ってる限り家族は、生かしてやる」


「「ははははははは」」


 周りの山賊たちが笑っている。


「おい!人間が混じってるぞ、人間は売れないから殺すか?しかも、男だしな」


「おれは、男のケツ好きだな、見た目好みだしな!!」


 一人不吉なこと言いやがった。最初に殺す。


「そうかそうか、簡単に許されるとは思うなよ、ミィさんがな!」


「え?わたしが、まっ楽勝だけどね」

 笑いながら答える、妙に魅力的だ。


「ぎゃはははは!!歌ってやがるよ、今から何がおきるか分からないのか!おい、殺すなよ!」


「「「了解」」」

 一斉にかかってくるポコは、忙しそうだし困ってるときに呼ぼう。


「さぁ、やりますか」


 ミィは、スッと避けて新しい進化で得た能力なのか、さらに早いしリーチが長い腕で繰り出す、正拳から風圧が飛び、一人二人と風穴が空いていく。


「なんだあの女は、やたら強いぞ、むやみ突っ込むな!!あのちっさい方をねらえ!!」


 ちっさいは、失礼なちっさいけど!!

 縦割りで、剣を振ってくる。うん馬鹿なの?


 槍で、一突きそうなるよね?そんな短いので来らねww

 てか弱くない、ね?大丈夫?異世界このくらいなら無双できるわ。ラノベだわ、ちょっとかじった程度の、おれでも行けるよ?


「ねぇ?弱くないこの人たち?」


「コーイチが強いんだよ・・・たぶん」


 たぶんは、余計かな。でも、これなら楽勝かな。


「やべーな、先生お願いします!」

 お出たぞ、用心棒どうなんだろうか、その強さ以下に!!

 山賊の奥から、一人の女が出てきた。


「なんだ、こいつ等やればいいのか?よわそうだな」


 山賊頭みたいなのが、いきなり強気になって


「がはは!これで終わりだ、先生!女は生かしといてください、強くて美人で高く売れそうです、気絶させて隷属の腕輪で制御します」


「よし任せろ!」


 スッと、レイピアを抜いてくる・・・


 ミィを、奴隷にするだと


「おい!いま何て言った?」


「はぁ?その女を奴隷にして、かわいがってやるんだよ!!」


 !!!!プツン!!!!


「誰を奴隷だと!!おれの、女に手を出すだと!!」

 胸のあたりから、銀色の球体が出てきて・・・黒い霧になる。


「楽に死ねると思うな」


 霧が山賊たちを、覆う。


 どうしたことでしょう!!山賊たちが、穴という穴から液体、汚物が噴出してくる。


「はははははは!!きもちいいか!!くふふふ!!!どうだ?いいながめだなぁ!」


 奥で、ミランカがブルブル震えている、下には水たまりができている、あれ?あっちには、黒い霧は行ってないはず。


 使ってみてわかったけど、あれは思い通りになる物質、ナノマシンの集合体、俺の思った通りの形に変わるようだ。


 10分ほど眺めてたら、ミィがさすがにやめてと、言ってくるから・・・やめた。


 さて、聞かせてもらおうかミランカさんや。


 流石に、ミィさんに嫌われないようにフォローしなきゃ。

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