vol.2 新都心:海辺の港街


 異邦国に対する牽制、人間兵器アテンダーの能力、軍事力強化を目的として行われていた東京内戦。

『嘘を暴かず傍観者でいられたなら生きれる街』だった反乱軍。

『全ての真実を受け入れた上で、人を殺さなければ自分が殺される街』だった政府軍。

 無意味な死闘を繰り広げていた人間兵器アテンダーたちだが、朝季が現実と向き合ったこと、凪が傍観者を辞めたこと、冬那と茉理たち参謀の暗躍、様々な要因が重なり終戦を迎えた。

 それから三ヶ月弱。閉鎖的な街で考えることを放棄して生きてきた少年少女たちの為に、東京の街は再建が行われ、平和な生活というものが訪れ始めていた。


 そんな折、田舎の街で人造人間兵器アーティフィシャルアテンダーと見られる存在の目撃情報があった。

 真意を確かめるため、田舎へと派遣される朝季。便乗して一度、実家に帰った凪だが、人造人間兵器アーティフィシャルアテンダーが接触してきたのは凪だった。


 凪を人質に取られており、油断もあって敵組織の江坂伊沙に捕らえられた朝季を奪還するため海辺の港街へやって来た景子やたすく、その他の人間兵器アテンダー達。朝季奪還は叶ったがその代わり、今度は別の人間兵器アテンダーが拐われた。


 仲間を助け出すため、敵組織壊滅のため、再度田舎へ向かう人間兵器アテンダー達。東京とは違う、平和な田舎の街で戦う中でそれぞれ過去のことを思い出す景子、たすく、修二。

 敵組織壊滅は無理だったが、連れ去られた人間兵器アテンダーを取り返すことには成功した朝季達。

 だが、誘拐されていた人間兵器アテンダー達には信じられない変化が起きていた。男性だったはずの彼らにその象徴はなく、男性とも女性ともつかない身体になっていた。


 NCCFと名付けられた敵組織のリーダー、姫乃小鳥の目的は二つ。


「全ての男性人間兵器アテンダーを女性に変え、東京の街をぶっ壊す!」


 人間兵器アテンダー女体化計画と名付けられた姫乃小鳥の目的。

 わけがわからないまま、朝季たち東京の人間兵器アテンダーは冬那や茉理の司令塔に従い、隊列を組んで姫乃小鳥率いるNCCFと戦うことになる。


※ep18〜26がシリアス、それ以降はほぼギャグです。

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