vol.3 攻略戦:海辺の港街
明るみになった
盗聴の可能性があるため行動に制限がかかる朝季と、無制限の能力を手に入れて前線に出ることになった凪。
口論のわだかまりを残したまま、戦場へ。
茉理の提案した八部隊五編制、それぞれの特性を活かした部隊編制で地下へ乗り込む東京
盗聴されていることを逆手にとってNCCFを圧倒し工業団地を攻略した東京軍だが、小鳥と伊沙確保までは至らなかった。
また、茉理たち司令塔が計画した作戦は非道なもので、東京内戦を彷彿させた。
誰かの命を初めて手にかけた弥市、三次のことを思い出して前に進めない凪など、それぞれ思いや悩みを抱えたまま一旦、東京へ戻る。
人にはそれぞれ得て不得手、役割があることを弥市に説く朝季。逃げたいなら逃げればいい、だけど後悔はするな時間が許す限りしっかり考えて自分で決断しろ、戦場に残りたいなら戦う目的を持て、と。それは朝季自身が、自分に言い聞かせている言葉でもあった。
そして凪は、ずっと気がかりだった三次の気持ち、最期の言葉をたすくから聞く。自分の死を踏み台に幸せになれ、それで構わないむしろ本望だ、と。最期まで凪を想っていた三次。
三次の想いを受け取り、凪は今以上強くなって、医療で人を助ける決意を改めて固くする。
一方、小鳥と伊沙はNCCFの本基地で作戦を練り直していた。身勝手で無茶苦茶に見える小鳥の計画だが、根底には家族への強い想いがあった。
母親の死後、妻を生き返らせたいと学者に転身し研究に打ち込んだ末、
伊沙が小鳥の配下にいるのは、この研究を援助するため。高校入学直前、伊沙の家族は事故に遭い意識不明の状態になっていた。目を覚ますことは絶望的と言う医者ばかりの中で、小鳥だけは家族を救ってくれるのではないかと期待を寄せて彼女の下についている。
それが正しいのか、自分のしていることは間違っていないだろうか。そんな疑念はありつつも、今さら道を変えることなど出来ない小鳥と伊沙。
それぞれの想いを胸に、次の対戦に備える。
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